さくらんぼ農家さんを育成する山形市のトレーニングファーム
オンエアレポート
2026.07.30
今回は、こちらに注目します。「さくらんぼ農家さんを育成する山形市のトレーニングファーム」

今回のイノベーターは、山形市 農政課 就農・経営支援係の係長、今野一樹さんです。

「山形市さくらんぼトレーニングファーム」は、さくらんぼ栽培農家さんの育成を目的とした実習ほ場です。
開設は今年5月。どのような思いがあったのでしょう?
「生産者の高齢化と担い手不足により、さくらんぼ農家は年々減少傾向にあります」
「さくらんぼの産地を維持・発展していくためには、
次代の農業の担い手となる新規就農者の確保と定着が大きな課題であり、
関係機関や地域と連携しながら、意欲ある若者を育て、自立していただき、
将来的には指導者になっていただきたいという思いがあります」
研修生は、どのようなことを学ぶことができるのでしょうか?
「2年間にわたって、実際に作業し、基本的な技術習得を行いながら、
労働力の省力化や気候変動に対応するための新たな生産技術の習得も行っていきます」
「技術指導は地域の指導農家2人が行っています」
「また、税務申告や収支計画など、財務管理の知識も座学研修で学ぶことができるので、
栽培技術のみならず、経営に関しても専門的な知識を身につけることができます」
「経営については、農協や市場出荷と個人贈答の割合や臨時雇用の確保など、
農家さんが工夫している部分について学んでいただいております」

山形市さくらんぼトレーニングファーム
今は何人の研修生が、さくらんぼの栽培方法を学んでいるのでしょう?
「1人でスタートしております」
「山形市内在住の20代・男性です」
「山形を代表する果物である、さくらんぼについては、県外の友人に贈るといつも感動されることから、
この特別な果物をつくり、消費者に喜んでもらえる生産者になるんだ、という覚悟をもって、
日々の学びを大切にしていきたいと話しておりました」
「また、経営の分野も勉強できるので、
就農後の不安も解消されて、具体的なイメージをつくっていけると話しています」

トレーニングファームでの消毒作業
研修が終わった後、農家さんになるためのサポートもしてくれるのでしょうか?
「研修終了後は、さくらんぼの成木園地を居抜きで紹介し、
すぐに収入に繋がるよう地域の協力を得て、行っていきます。
もちろん、関係機関が連携し、技術面・経営面のサポートも続けていきます」
こちらの研修に関わるなかで、今野さんは、どのようなことを感じていますか?
「新規就農の成功には、
研修生自身の地域に溶け込もうという気持ちと地域が温かく受け入れる体制が重要だと感じています。
このトレーニングファームは、そうした部分を大事に進めていきたいと感じています」
現状、課題だと感じていることはありますか?
「研修生の確保と、近年の気候変動に対応した、さくらんぼの栽培技術の確立は、課題であると感じております」
「気候変動に対応した栽培技術としては、遮光資材の活用、スプリンクラーや噴霧システムを導入し、
高温時に散水し、雨除けハウス内の温度を少しでも下げるなどの対応が必要であると考えております」

研修生と受け入れ農家さん
さくらんぼ農家さんを育成する取り組みと、気候変動に対応した さくらんぼの栽培技術の確立、
これからも応援しています。
