ミミズの可能性を広げる会社
オンエアレポート
2026.09.03

クリーンミミズ
今回、注目するのは、こちらです。
「ミミズの可能性を広げる会社」

今回のイノベーターは、
東京都立大学の大学院生で株式会社TORITSU(トリツ)の代表取締役、遠藤颯さんです。

遠藤さんは今、東京都立大学の修士1年。どのような研究をされているんですか?
「ミミズの系統分類学、簡単にいうと、種を分ける研究をしています」
「実は日本のミミズは、まだまだ謎だらけで、
山に入れば必ず新種が見つかる、と言っても過言ではないくらい未知の世界なんです」
どのような思いがあって、ミミズの研究を始めたのでしょう?
「とにかく、ミミズが好きだったからです。
難しい理由ではなく、好きという気持ちを突き詰めていったら、研究になっていました」
ミミズを好きになったきっかけは?
「小さい頃からミミズを見つけると、とにかく捕まえて観察していました。
小学3年生のときに見つけたミミズが、後に新種だと分かって、好きがそのまま発見につながる面白さを知りました」
遠藤さんが去年7月に立ち上げた、株式会社TORITSU。どのような会社なのでしょうか?
「ミミズを“ただの土の中の生き物”ではなく、社会の課題を解決する生き物として捉えている会社です」
「廃棄物を資源に変えたり、農業を支えたり、ミミズの可能性を社会に広げています」
「ミミズの可能性を広げる」というのは、たとえば?
「廃棄されるキノコの菌床を活用し、衛生的なクリーンミミズを養殖しています」
「キノコを育て終わった菌床には、まだたくさんの有機物が残っています。
それをミミズが食べて分解し、ミミズ自身と、さらに土づくりに使える資源へと変えていくんです」

1次発酵後のキノコの菌床
「ミミズを利用して生ごみを分解し、堆肥にするコンポストもあります」
「ミミズは生ごみを分解して、次の植物を育てるための資源に変えてくれます。
生き物の力を借りながら、できるだけ自然に無理をさせずに廃棄物を循環させる仕組みを目指しています」

ミミズを利用したコンポスト
ミミズの可能性を広げる取り組みをされていて、どのようなことを感じていますか?
「私はとにかくミミズが好きで、ミミズには、まだ人類が知らない可能性がたくさんあると思っています。
だからこそ、誰も見向きもしなかった小さな生き物から、社会を変えるきっかけをつくってみたいです」
今後については、どのようなことを考えていますか?
「子どもの頃、ただ、ミミズが好きという気持ちから始まったことが、今は研究になり、会社になりました。
次は、その小さなミミズから、本当に世界を変えてみたいと思っています」
「『ミミズで世界を変える』を夢ではなく、現実にするのが僕の目標です」

遠藤さんのミミズ愛、そしてミミズの可能性を感じるお話、ありがとうございました。
ミミズの可能性を広げ、ミミズで世界を変える取り組み、これからも応援しています。