新米のおいしさを常温で3年間保てる保存袋
オンエアレポート
2026.09.10
今回は、こちらに注目します。「新米のおいしさを常温で3年間保てる保存袋」

今回のイノベーターは、
プラスチックシートを製造しているジェイケミカル株式会社の代表取締役、髙梨英通さんです。

こちらの保存袋の名称は「プロガードライスキープ」。
新米のおいしさを常温で3年間保つことができるのは、どうしてなのでしょう?
「お米は本来、“息をしている生き物”のような存在で、空気中の酸素や光に触れることで少しずつ水分が抜けたり、
脂分が酸化したりして、古米特有のにおいが発生してしまいます」
「『プロガードライスキープ』が常温で3年間も新米の美味しさを保てる理由は、
お米のタイムカプセルを作る仕組みにあります」
「仕組みの1つは、お米の水分を逃がさないバリア力」。
「お米の美味しさの鍵は水分です。一般的なビニール袋には目に見えない小さな隙間があり、
少しずつ水分が外へ逃げてしまいます。
この袋は特殊な3層フィルムで作られており、水分の移動をほぼ100%近くシャットアウトするため、
3年経ってもお米が乾燥せず、もちもち感を保ちます」
「もう1つは、酸素・光(紫外線)を強力ブロック」。
「お米が老化(酸化)する2大原因が酸素と光です」
「酸素を通さない=空気が入れ替わらないため、お米の酸化がストップします。
紫外線を99.9%カット=光による劣化を防ぎます。
チャック部分の隙間をなくす密閉技術=袋の口にはトリプルチャック(3重のチャック)が採用されています。
いくら袋の生地が頑丈でも口から空気が入っては意味がないため、出口も徹底的に塞ぐ仕組みになっています」

どのような思いがあって、開発したのでしょうか?
「去年の10月に商品化しました」
「それまでは、きものや洋服を長期保管できる袋を長きにわたって製造・販売しておりました。
去年から私が代表を務めることになり、新しいジャンルに挑戦したく、食品の分野にトライすることを決めました」
「国内外の食品ロスは深刻な問題になる中、日本の食の中心である、お米について、
何か、お役に立てることができればと7年間の調査を経て、ようやく販売を行うことを決めました」
こちらの保存袋、予想以上に売れている、ということです。
「販売2か月で1万枚の発注をいただくことができました」
「当初2000枚程度の発注をいただければ手応えありと思っておりましたが、およそ5倍の発注をいただき、
現在でまだ1年弱ですが、大手商社様とのお付き合いが広がっています」

今後は、農業に関して、どのような保存袋を作っていきたいと考えていますか?
「香りの高い商品の保存には最適です」
「高級茶葉や調味料などの包材。
または、お酒の原料である酒米の保管など、共に研究を取り組めるパートナーが見つかれば、
進めていきたいと思っています」

「鮮度の維持」という形で日本の農業を支える取り組み、これからも応援しています。