猛暑対策で田植えの時期を遅らせる青森県の実証試験
オンエアレポート
2026.09.17
今回、注目するのは、こちらです。「猛暑対策で田植えの時期を遅らせる青森県の実証試験」

今回のイノベーターは、青森県 農林水産部の次長、相馬宏伊さんです。
どのような思いがあって、こちらの実証試験を始めたのでしょう?
「米は、稲穂が出てから高温が続くことによって、米にヒビが入る胴割粒や
米が白く濁る白未熟粒といった高温障害の発生のリスクが高まります」
「青森県は、夏季は冷涼な気候で、過去には冷害も度々発生していましたが、
近年は、高温障害が見られるようになりました」
「今後も長期的に高温になることが想定されるため、涼しい時期に稲穂が出るよう、
今回の実証試験に取り組むことにしました」
今回の実証試験では、田植えを3週間程度 遅くして実施しています。

現状、課題だと感じていることはありますか?
「遅く田植えをすることで、茎が枝分かれする分げつ期間が短くなり、収量が減る可能性や、
穂が出る時期が遅くなることで、十分に登熟できない可能性も考えられます」
今回の実証試験について、コメ農家さんは、どのような感想を話していますか?
「鶴田町では、実証試験で十分に生育量が確保できており、生育は順調です」
「今年を含め、3年間実証試験を行って、
遅く田植えをすることが高温障害を回避する有効な技術であるか、
また、安定して生産が可能な技術を見極めたいといったお話をいただいています」
相馬さんは、どのようなことを感じていますか?
「チャレンジングな取り組みですが、今後、さらに温暖化が進むことを考えると、
必要な試験であると感じています」
「青森県としては、3年間の実証結果を分析し、有効な技術であることが確認できれば、
この技術を普及していくことにしています」

温暖化が進む中、コメ農家さんにとって、とても大事な今回の実証試験。
結果を踏まえ、安定して生産が可能な技術が確立されることを期待しています。