『農業と伝統産業の二刀流』の人材を育成する試み
オンエアレポート
2026.09.24
今回は、こちらに注目します。「『農業と伝統産業の二刀流』の人材を育成する試み」

今回のイノベーターは、青森県の株式会社百姓堂本舗の代表取締役、高橋哲史さんです。
株式会社百姓堂本舗は、青森県弘前市でりんごを栽培し、
「弘前シードル工房kimori」でシードルなどの加工・販売まで行っている農業法人。
農業を次の世代につなぐための人材育成にも力を入れています。

その具体例が、「農業と伝統産業の二刀流」の人材を育成する試み。
「りんご農業と津軽塗」など、地域の仕事を組み合わせ、
ひとりの人が2つの技術や仕事を身につけていく試みです。
季節によって仕事量が変わる地域産業同士を組み合わせることで、
年間を通じた仕事づくりにもつなげたいと考えています。
どのような思いがあって、こちらの試みを始めたのでしょう?
「農業も伝統産業も、人手不足や後継者不足という同じ課題を抱えています。
それぞれ単独で考え、人材を奪い合うのではなく、地域全体で人を育て、仕事をつないでいけないかと考えました」
こちらの試みで、これまでに、どのような方が働いているのでしょうか?
「『りんご農業』と『津軽塗』の組み合わせは、青森県の女性。
今年5月に始めたばかりですが、『働きがいがある』と話しています」
百姓堂本舗の正社員として雇用。
津軽塗工房では出向という形で働き、技術を学ぶということです。

こちらの試みを始めて、気づいたこと・感じたことはありますか?
「農業だけで人を募集するよりも、『農業+X』という働き方のほうが、若い人にとって入口が広がると感じています」
「一方、その働き方を本人の負担にさせてはいけないので、
会社として正規雇用し、在籍型出向という形が大切だと改めて思いました」
「また、異なる仕事を経験することが、それぞれの仕事の魅力を再発見することにもつながっています」
こちらの試みについて、現状、課題だと感じていることはありますか?
「一番の課題は、異なる会社や業種の仕事をどう組み合わせ、安定した雇用にしていくかです。
給与や勤務時間、技術習得の仕組みなど、まだ整えていかなければならない部分があります」
今後については、どのようなことを考えていますか?
「農業と津軽塗だけでなく、食品、観光、ものづくりなど、地域のさまざまな仕事と組み合わせたいと思っています」
「『弘前に来れば、いろいろな仕事をしながら暮らしていける』という仕組みに育てていきたいです」

「りんご農業」と「青森の伝統産業」を組み合わせて、人材を育成する試み。
これからも応援しています。