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ECC WEEKEND CONNECTION

アンジーの名言に学ぶ。

ECC WEEKEND CONNECTION / 2021.06.04 update
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今日、6月4日は、アンジェリーナ・ジョリーの誕生日です。
女優として、アカデミー賞をはじめとする数々の賞を受賞し、映画監督もこなし、世界の様々な支援活動で世界を飛び回るなど、常にアクティブに活躍するアンジー。モデルとしても活躍していた時期もあり、レニー・クラヴィッツなどのミュージック・ビデオに出演したこともあります。

メジャー作品の映画デビューは93年の「サイボーグ2」。その後、「17歳のカルテ」「トゥームレイダー」「Mr.&Mrs. スミス」「マレフィセント」など、個性が光る作品に続々と出演されています。そして、2000年からはUNHCRの親善大使として、難民問題にも力を注いでいらっしゃいます。

そんなアンジェリーナ・ジョリーが残している名言を、今日はピックアップしてみました。例えば、こちら。

「Let’s embrace being not normal!」
「「普通」ではないことを受け入れよう!」

embrace 
この単語、文によって意味がすごく変わるという印象をお持ちの人もいるかもしれませんが、そもそもは、「人などを抱きしめる」という物理的な動作を表す単語なのですが、「考えや提案などを受け入れる」という意味もあります。いずれの場合でも「愛情を持って懐に包み込む」といったイメージです。

言葉が持つトーンや色彩、温度としては愛に溢れていて、とてもポジティブなものだと思っています。

例えば、
When I return home, I always embrace my cat.
私は家に帰るといつも、猫を抱きしめるんです。

It's important to embrace who you are.
自分らしさを受け入れることは大切だよ。

This is a story before she embraced Buddhism...
これは彼女が仏教に帰依する前の話なんだけど...

「Embrace the defeat(敗北を抱きしめて)」という敗戦後の日本を描いた、
ジョン・ダワー著書のノンフィクションがあったりする。

そんな“embrace”ですが、
今回、アンジェリーナ・ジョリーが受け入れよう、
受け止めようと声かけしているのは、

Let's embrace 受け入れよう
being not normal 普通では ないことを

being not normalは「自分が普通ではないということ」を表しています。

普通ではないこと。人と違うこと。

きっとはみ出しものと言われるようなこと。
誰にだってそういうところはある。
そんな普通とは違う自分のことを大切に思おうね、ということです。

とても短い言葉ですが、
アンジーのニュアンスには、そんな深みがあるのです。
ぜひ、一度、誓いのようにあなたも口に出してみてください。

Let's embrace being not normal.

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アンジェリーナ・ジョリーの活動の一つに、「UNHCR特使の活動」があります。その活動のきっかけとなったのは、映画「トゥームレイダー」で撮影のためにカンボジアを訪れた時。現地の美しい大自然や、住民の人たちの優しさに感動しつつ、未だに地雷が爆発するかもしれない危険の中で子どもたちが生きているという事実に、ショックを受けたそうです。そこから、自分に何か出来ることはないかと考え、すぐにUNHCRに自身で連絡をしたんだそう。UNHCRの親善大使に任命された後は、シエラレオネ、カンボジア、パキスタン、ナミビア、タイ、エクアドル、ケニア、コソボなど、たくさんの国や地域を訪問されています。

そんな現場視察に加え、国際的な外交の場でも、世界中の難民問題への意識向上を呼びかけてきました。同時に寄付という形でも貢献されています。また、難民への一時的支援だけでなく、長期的且つ根本的解決策にも関心を寄せ、開発、教育、医療、法律など様々な分野で支援を提供してきました。

ちなみに、先月までこのコーナーにもご出演いただいたMIYAVI。『ECC 語学・教育推進アンバサダー』に就任しているMIYAVIは、アンジェリーナ・ジョリーが監督を務めた映画への出演がきっかけで「UNHCR」と出会ったんですよね。アンジーとの交流を通じて難民の現状やUNHCRの活動に興味を持って「音楽を通じてできることをやりたい」という思いを持ち、2017年日本人として初めてのUNHCR親善大使に任命されています。

たくさんの人に影響を与えるアンジェリーナ・ジョリー。こんなメッセージも残しています。

「If you ask people what they’ve always wanted to do,most people haven’t done it. That breaks my heart.」
「ずっとやりたかったことは何かと人に聞くと、ほとんどの人はそれをやっていないの。そのことに、胸が張り裂けそう。」

これも素晴らしいアンジー視点の言葉ですね!
順番に見てみましょう。

If you ask people 人に聞くと
what they have always wanted to do, ずっとやりたかったことは何かと
most people haven't done it. ほとんどの人はそれをやっていない
That break my heart. そのことに胸が張り裂けそう。

What you want to do は「あなたが何をしたいか」、ですが、
what you have always wanted to doは「あなたがずっとやりたかったこと」
まずここを押さえておきつつ。

続いて、最後のbreak my heartですが、
「胸が張り裂ける」「心が痛む」といった意味になります。
失恋ソングの歌詞に出てきそうなフレーズですが...

アンジーという人が見てきた世界では、
たくさんの子どもたちが爆撃で死んだり、飢餓で死んだりしています。
私たちよりも遥かに近い目線で、生々しくそれを見てきたはず。
本来、彼女にとって胸が張り裂けそうなことの基準はそっちだろうと思うのです。
だからこそ、できるのにやらない人たちを見ると悲しい、
ということじゃないでしょうか。

紛争や飢餓のもと、
夢があってもかなえることができずに亡くなっていく人たち。
十分な世界に暮らしていながら、
やろうと思えばできることをやらずに死んでいく人たち。

アンジーはこの重みをThat breaks my heart.と表現しました。
おさらいしながら、もう一度最後に、
今日はアンジーの代わりに、あなたに質問をします。


If you ask people what they have always wanted to do,
most people haven't done it. That breaks my heart.

So, what have you always wanted to do?

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