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TOKYO FM

Message in the Music/Nina Simone

ON AIR REPORT / 2022.06.07 update
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ブロードキャスターのピーター・バラカンさんが毎日1曲選曲。
時代を超えて、届く、音楽のメッセージを紐解く 「Message in the Music」

今日紹介いただいたのは
Nina Simone「 Mississippi Goddam」 (1964)

ニーナ・シモンは、50年代から活動して、60年代には相当な数のアルバムを出しましたが、当時は今のような「伝説の歌手」といった評価はされていませんでした。後になって、自分がよく知っている曲は、録音した人が彼女のバージョンに触発されてカバーされていることが多いことが分かります。

初期はジャズ寄りの活動。途中から突然、「プロテストソング」を作るようになったのですが、きっかけは、1963年・9月アラバマ州バーニンガムの教会で爆破事件。それにより4人のアフリカンアメリカンの少女が亡くなったこと。 その事件に対する怒りが爆発して、“Mississippi Goddam”が生まれました。

公民権の最初の歌と呼ばれることもあります。
それまで、Goddamがタイトルに使われることはほとんどなく、電波にも乗ることは無かったんです。

これは、LIVEアルバムに収録されている1曲。
曲の冒頭で、「曲のタイトルは「ミシシッピガッデム」 です。私は100%本気だ。」と話します。「アラバマは私を怒らせた」「テネシーは私の落ち着きを奪ってしまった」「ミシシッピとなったら、知っての通り…ガッデム」毒気たっぷりの歌。

(権利の関係上歌詞は要約しています)


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