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TOKYO FM

Message in the Music/Michael Franti & Spearhead

ON AIR REPORT / 2022.06.21 update
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ブロードキャスターのピーター・バラカンさんが毎日1曲選曲。
時代を超えて、届く、音楽のメッセージを紐解く 「Message in the Music」

今日の選曲は・・・
Michael Franti & Spearhead「Hole In The Bucket」 (1994)

マイケル・フランティというソングライターが、自分のバンド:Spearheadで作った「Hole in the Bucket」を紹介します。
この曲は90年代の曲。50年代の終わりににハリー・ベラフォンテとオデッタの2人で、同じタイトルのコミカルな曲を出してヒットしたが、それを文字った曲。

どういう曲かというと…
自分は夜中に仕事をしているが、朝出かけるのも気持ちが良いから、買い物に行った。食べ物もほしいし、シャンプーも必要だし、なぜか覚えていないけど“糸”も買わなければいけなかった。お店に向かう最中、ホームレスのような男が寄ってきて「お金をちょうだい」と言う。小銭がないので「ごめんね」と無視。ホームレスの男は、ハリー・ベラフォンテの歌を歌っている「Whole in the Bucket=バケツに穴が空いている」その曲が妙に、頭に鳴り響く。

買い物をすると、おつりが返ってくる。このおつりを、あの人(ホームレス)にあげようか?と思う。
しかし、お金をあげたら、お酒に使うかも、下手するとドラッグに使うかも…と思い、おつりをポケットに入れる。でも、やっぱりお金をあげよう!と、ポケットに手を入れると…穴が空いていた。小銭は全部こぼれ落ちていた。そうだった。・・そのために糸を買わなければいけなかったんだな。     

・・・という曲。


「ポケット」と「バケツ」は日本語では響きが違うけれど、英語では発音もほぼ同じ。言葉の対比と構成がよくできている。
そして、メッセージの部分も、とても心に響く。

この曲に出会って、僕の考え方も変わりました。
「お金をあげようか」と、悩んでも、(相手が)困っていることには変わらない。「どのように使われるか分からない」とばかり考えるわけにはいかないな、と。

いろんな考えがあると思うけどみなさんはどう思うでしょうか?


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