ブロードキャスターのピーター・バラカンさんが毎日1曲選曲。
時代を超えて、届く、音楽のメッセージを紐解く 「Message in the Music」

今日の選曲は・・・

Michael Franti & Spearhead「Bomb the World」 (2003)

昨日で、ロシアのウクライナ侵攻から5か月が経ちました。
もっと早く決着がつくのではないかと、最初は多くの人が思っていたと思います。
もちろん、プーチン大統領も同じように思っていたはずです。
最初のうち、ロシアはスマート爆弾・スマート兵器、精密誘導ミサイルとか、
そういったものをたくさん使っていました。
とはいえ、どうやらロシアにもそういうスマート爆弾の正確さは
それほどでもなかったという報道もあります。
60％くらいしか当たっていなかったという話もありますが、どうなんでしょう。
とにかく、そういったスマート爆弾が底をついたという話も最近聞こえてきます。
ロシアはそういうことを発表しているわけではないけれども、
現場で日常を観察している人たちの報告では、そういうことになっています。
そうなると、もっと前からある、正確性に欠ける兵器を使うようになるわけですけど、
そうなるとまた市民が巻き添えになってしまう。
たしかに、最近の報道を見ていると、そういうことが頻繁に起きているようです。
このMessage in the musicのシリーズの1回目、生放送で3曲紹介したんですけど、
そのうちの一つが「Bomb the World」という曲でした。

We can bomb the world to pieces
But we can't bomb it into peace
爆弾で世の中を粉々にすることが出来ても、
爆弾で、あるいは暴力で平和をもたらすことはできない