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アーティストLOVEがお届けしています。

TOKYO FM

Message in the Music/Allen Toussaint

ON AIR REPORT / 2022.11.14 update
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ブロードキャスターのピーター・バラカンさんが毎日1曲選曲。
時代を超えて、届く、音楽のメッセージを紐解く 「Message in the Music」

今週は、ニューオーリンズというアメリカの中で最も偉大な音楽都市のひとつを代表するピアニストであり、
ソングライターであり、アレンジャーでありプロデューサーAllen Toussaint特集をお届け。

今日お届けした曲は、
Allen Toussaint「Yes We Can Can」

この曲を最初に聴いたのは1973年でした。
ポインターズ・シスターズという、当時4人組のとてもカッコイイお姉さんたちのデビューアルバムの中のシングルとして、
かなりヒットした曲でした。そのバージョンも素晴らしいし、リードーシーが歌っているバージョンも素晴らしいんですけど、
今日は作った本人がもっと後に歌ったバージョンを聴いていただきます。
2007年にハリケーンカトリーナがニューオーリンズの街を襲った後に、
そこで被害を受けた人たちのために、新しく住宅を作るための基金が設けられたんです。
そのベネフィットアルバムが制作されて、その中でアラン・トゥーサン自身がこの曲を歌いました。

今こそ心ある人たちが集まって、みんなで問題を解決すべきだ
いろんな喧嘩はあるけれど、そういうのも全部後にして、
みんなで兄弟として生きようとすべき、そういう時です。
今の世の中よりもっとよい世界を創り上げようではないか、
そしてお互い優しさをもって、相手をより良い人間になってもらおう


と、非常に理想主義的な感じの歌詞ですが、
I know we can make it これは絶対にできる、私はそう確信している
絶対できること、やればできるんだということを言って、
これが言葉も良いんですけど、このちょっと変わったリズムで繰り返すところがあって、
曲を聴いているうちに、自分もちょっとだけ難しいから真似したくなる。
2〜3回聴けば絶対に癖になる曲です。

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