2018.12.1

自転車ロードレーサー新城幸也、2020年東京オリンピックに向け「全力で走りたい」

プロゴルファーの丸山茂樹がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「五洋ホールディングス presents SUNDAY BACK NINE」。11月25日(日)の放送は、前回に引き続き、プロの自転車ロードレース選手の新城幸也さんが登場。世界最大のサイクルロードレース「ツール・ド・フランス」について、さらには2020年東京オリンピックに向けた意気込みを伺いました。

自転車ロードレース選手の新城幸也さん(左)とパーソナリティの丸山茂樹



◆過酷なレース「ツール・ド・フランス」

丸山:ツール・ド・フランスは何年ぐらいの歴史があるんですか?

新城:100年以上ですね。最初の頃はチーム戦ではなくて、1人でスタートしてゴールする形で、サポートカーもなくて自分でチューブを背負って、お腹が空いたら自転車を止めてごはんを食べて……というレースだったみたいです。

丸山:今は何人で走るんですか?

新城:今年から1チーム8人ですね。

丸山:レース途中の食事やトイレなどはどこかに止まって急いでする感じなんですか?

新城:いえ、全く。スタートしたらゴールするまでそういうピットはないんです。

丸山:ちょっと食べたりするのは?

新城:ウェアの背中のポケットに入っています。あと、僕らが走っている後ろにチームカーが走っているので、そこに下がって替えのボトルや補給食を持って出たり。あとは1つ補給所があって、マッサージャーがサコッシュと呼ばれる袋を持って立っているので、それを走り抜けながら取って。

丸山:本当に世界一過酷なレースなんですね。

新城:スタートしたら止まれない。ツール・ド・フランスは(期間が)3週間なんですけど着順で勝負します。制限時間があるので、制限時間内にゴールしないと次の人が出走できないんです。

丸山:駅伝のように“襷”を渡せないと。練習では200km以上のコースを実際に走るんですか?

新城:いえ、コースの重要なところだけ走りに行くことはありますが、基本どうなっているのかはわからないんです。コースのガイドブックがあるので、それを見て覚えるだけですね。

◆ケガや事故と向かい合わせ…レースで死者が出ることも

丸山:レースで死者が出ることもあると聞きますけど。

新城:基本、事故ですね。

丸山:今まで大きな事故に遭ったことは?

新城:大腿骨を骨折しました。あと、手首と肘、肩甲骨も2回折りました。

丸山:結構折っていますね。

新城:そうですね(笑)。やっぱり、あれだけの集団で走っているので、誰かに引っかかって転んだりするとケガしますね。

丸山:過酷でケガや事故と向かい合わせのレースですけど、スピードは平均で何キロぐらい出ているんですか?

新城:40~45キロぐらいですね。最後のほうは50~55キロぐらいで走っています。

◆「ツール・ド・フランス」の魅力

丸山:コースはほとんど同じところを走るんですか?

新城:毎回違います。パリのシャンゼリゼがゴールというだけで、スタートはモナコだったり、ルクセンブルクだったりいろいろです。

丸山:その都度、通るところにギャラリーがいて応援してくれるんですね。

新城:街から街へという感じで、行く道にはずっと観客が待っているので。

丸山:じゃあ、ゴールのシャンゼリゼは半端ない?

新城:3重、4重とスゴい人垣ができています。

丸山:テンションが上がるんじゃないですか?

新城:3週間走ってやっと帰ってこられて、最後はアドレナリンがバーっと出ますね。最高です。

丸山:完走したら気持ち良さそう。そこが魅力でもあるのかな。ツール・ド・フランスが世界一華やかと言われる理由は、新城さん的にどこにあると思いますか?

新城:レースをわかっている方は、人間臭さや駅伝のようなドラマが好きな人もいますし、アルプスやピレネーなどの山を登っていくので、普通じゃ見られないような風景を楽しんでいる人もいると思います。

丸山:新城さんのようにツール・ド・フランス初出場で完走した選手ってそれほどいないと思うんですけど。

新城:そうですね。

丸山:新城さんが完走できた要因は何だったんでしょうか?

新城:回復力じゃないですかね。

丸山:それだけじゃなくて、持久力もパワーもあるってことですよね?

新城:トータル的に持っている基礎体力が高かったことも1つあると思います。

丸山:それを自転車の世界に誘った福島晋一選手が見抜いたと。

新城:そうですね。大学を落ちて良かったです(笑)。

丸山:寂しい思いもしたけど、新たな道が見付かったのは良かったですね。2020年東京オリンピックに向けて、まず来年はどんな年にしたいですか?

新城:もう東京オリンピックのコースは決まっているんです。調布のあたりをスタートして山中湖を通って富士山を登って富士スピードウェイでゴールという。

丸山:夏場だからチャンスなんじゃないですか?

新城:8月の日本ってスゴいらしいですね。

丸山:まさかの40℃ですよ。故郷の石垣島に戻ってトレーニングしないと(笑)。暑さに強い新城さんに力を発揮してもらいたい。日本代表が決まる最終はいつなんですか?

新城:来年のレースのポイントで決まります。レースを走ってちゃんと完走して、いい着順に入っていけばポイントが取れるようになっています。全員ゼロからのスタートなので、来年出るレースは全力で走りたい。

丸山:ケガせず、ぜひ東京オリンピックに出場して、活躍を期待しています。

次回、12月2日(日)の放送は、プロサーファーの田岡なつみさんをゲストに迎え、お届けします。

そして、番組では、丸山プロへの質問、ゴルフに関する質問・相談を募集しています。随時番組でお答えしていく予定ですので、メッセージフォームからどしどしお寄せください。


----------------------------------------------------
【▷▷この記事の放送回をradikoタイムフリーで聴く◁◁】
聴取期限 2018年12月3日(月) AM 4:59 まで

スマートフォンは「radiko」アプリ(無料)が必要です。⇒詳しくはコチラ
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用頂けます。
----------------------------------------------------


【番組概要】
番組名:五洋ホールディングス presents SUNDAY BACK NINE
放送日時:毎週日曜 7:30~7:55
パーソナリティ:丸山茂樹
番組Webサイト:http://www.tfm.co.jp/backnine/
番組Instagram:@sundaybacknine_tfm/

Message & Present

プレゼント

番組の感想、メッセージをお待ちしています。送っていただいた方には、月替わりでプレゼントをご用意しています。

今月は「パターゴルフセット」です。
こちらを2名様にプレゼントします。
※応募締切:2019年3月31日(日)

Recent Entries