2007年11月03日
11月3日放送 『歩いて帰ろう!』
毎週土曜日の19:55〜放送、
5分間で防災や災害に関する最新情報をチェックする
防災5MINUTES CHECK。
今週のキーワードは、こちらです!
↓
『歩いて帰ろう!』
首都直下地震が起きた場合、
1都3県では650万人もの『帰宅困難者』が出ると
政府の中央防災会議が被害想定を出しています。
一般的には、自宅からの距離が20キロを超えると
帰宅困難となると見られています。
20キロ・・・
実は私コガ、4年ほど前に横浜市青葉区の
たまプラーザ駅近くに住んでいました。
半蔵門のTOKYO FMからまさに20キロほど。
電車では25分ほどの距離です。
このときに、防災の日の番組の企画で
自宅まで帰宅訓練をしながらレポートを実施。
半蔵門を朝11時に出発し、歩くこと7時間・・・
災害のときには人が滞留することが考えられる渋谷駅や
246号線は避ける形で大きく迂回したり、
レポートを挟み込んだりはしたものの、
7時間歩き続けてたどり着いた先は
『ようやく』二子玉川駅でした。
電車では15分の距離・・・そこを7時間!!
大地震のときには道路が寸断されていたり、
火災で通行止めになっていたりすることも考えられるので、
実際はもっともっとゆっくりしか進めないはずです。
20キロ以上を歩くというのは、想像以上に大変なこと・・・
身をもって痛感しました。
そして、その大変さは歩いてこそ分かったものです。
11月17日土曜日、
東京災害ボランティアネットワークという団体が主体となって
帰宅訓練を行ないます。
まだ参加者を受付中で、コースは日比谷公園を起点とする4つ。
千葉コース・埼玉コース、神奈川コース・西東京コースがあって、
午前10時に日比谷公園をスタート、
各コースともにゴールは17時頃だということです。
東京災害ボランティアネットワークのスタッフ
長谷川 智也(はせがわ ともなり)さんは
こんなお話をしてくださいました。
『普段、みんな長時間歩くことはあまり無いので
いざ電車が止まったと言うときに駅に集まって、
これからどうしようと悩む人が多いんです。
そのために、20キロ徒歩帰宅を
まずは経験してみてはいかがでしょうか、と
そんな思いでこの訓練を行ないます。
最初は皆さん、スピードを上げて歩くんですが、
段々とスピードが落ちて、時間がかかってくるものです。
また、一人ぼっちで歩くのと大勢で歩くのとでは気持ちが違ってきます。
なので、今回の訓練ではみんなで声を掛け合いながら歩きます。
そして、途中の商店街など沿道の方から声をかけられると、
更に頑張れるものです。
そんな経験を是非、体験してみてください。
自分の家までの距離って何キロあるのかな、と
途中まででもいいので経験してみると言うのは
本当に大切なことなんです!』
訓練は大地震が起きてすぐに家に帰ろう!と
推奨しているのではありません。
出先で大地震に遭遇したら、まずは一旦
近くの避難所や避難施設に移動して、
そこで情報収集をしっかりと行なってください。
その上で、自宅に帰ろう!と決心した場合のために。
歩いてこそ初めて見えるもの・分かることは沢山あります。
ぜひこの訓練、あなたも参加してみて下さい。
家族やパートナーと参加すると、きっと絆も深まると思います!
参加したい!または質問したい!という
お問い合わせはこちらまで。
実行委員会事務局 (東京災害ボランティアネットワーク)
電話 03−3380−1614
http://www.tosaibo.net/
5分間で防災や災害に関する最新情報をチェックする
防災5MINUTES CHECK。
今週のキーワードは、こちらです!
↓
『歩いて帰ろう!』
首都直下地震が起きた場合、
1都3県では650万人もの『帰宅困難者』が出ると
政府の中央防災会議が被害想定を出しています。
一般的には、自宅からの距離が20キロを超えると
帰宅困難となると見られています。
20キロ・・・
実は私コガ、4年ほど前に横浜市青葉区の
たまプラーザ駅近くに住んでいました。
半蔵門のTOKYO FMからまさに20キロほど。
電車では25分ほどの距離です。
このときに、防災の日の番組の企画で
自宅まで帰宅訓練をしながらレポートを実施。
半蔵門を朝11時に出発し、歩くこと7時間・・・
災害のときには人が滞留することが考えられる渋谷駅や
246号線は避ける形で大きく迂回したり、
レポートを挟み込んだりはしたものの、
7時間歩き続けてたどり着いた先は
『ようやく』二子玉川駅でした。
電車では15分の距離・・・そこを7時間!!
大地震のときには道路が寸断されていたり、
火災で通行止めになっていたりすることも考えられるので、
実際はもっともっとゆっくりしか進めないはずです。
20キロ以上を歩くというのは、想像以上に大変なこと・・・
身をもって痛感しました。
そして、その大変さは歩いてこそ分かったものです。
11月17日土曜日、
東京災害ボランティアネットワークという団体が主体となって
帰宅訓練を行ないます。
まだ参加者を受付中で、コースは日比谷公園を起点とする4つ。
千葉コース・埼玉コース、神奈川コース・西東京コースがあって、
午前10時に日比谷公園をスタート、
各コースともにゴールは17時頃だということです。
東京災害ボランティアネットワークのスタッフ
長谷川 智也(はせがわ ともなり)さんは
こんなお話をしてくださいました。
『普段、みんな長時間歩くことはあまり無いので
いざ電車が止まったと言うときに駅に集まって、
これからどうしようと悩む人が多いんです。
そのために、20キロ徒歩帰宅を
まずは経験してみてはいかがでしょうか、と
そんな思いでこの訓練を行ないます。
最初は皆さん、スピードを上げて歩くんですが、
段々とスピードが落ちて、時間がかかってくるものです。
また、一人ぼっちで歩くのと大勢で歩くのとでは気持ちが違ってきます。
なので、今回の訓練ではみんなで声を掛け合いながら歩きます。
そして、途中の商店街など沿道の方から声をかけられると、
更に頑張れるものです。
そんな経験を是非、体験してみてください。
自分の家までの距離って何キロあるのかな、と
途中まででもいいので経験してみると言うのは
本当に大切なことなんです!』
訓練は大地震が起きてすぐに家に帰ろう!と
推奨しているのではありません。
出先で大地震に遭遇したら、まずは一旦
近くの避難所や避難施設に移動して、
そこで情報収集をしっかりと行なってください。
その上で、自宅に帰ろう!と決心した場合のために。
歩いてこそ初めて見えるもの・分かることは沢山あります。
ぜひこの訓練、あなたも参加してみて下さい。
家族やパートナーと参加すると、きっと絆も深まると思います!
参加したい!または質問したい!という
お問い合わせはこちらまで。
実行委員会事務局 (東京災害ボランティアネットワーク)
電話 03−3380−1614
http://www.tosaibo.net/
2007年10月27日
10月27日放送 『銀座で2メートルの浸水』
毎週土曜日の19:55〜、
5分間で防災や災害に関する最新情報をチェックする
防災5ミニッツチェック。
今週のキーワードは、こちらです!
『銀座で2メートル、千住では7メートル浸水』
政府の中央防災会議の専門調査会が
今週の火曜日に衝撃的なデータを発表しました。
埼玉県から東京都を流れる荒川の堤防が大雨で決壊した場合に、
銀座では深さ2メートル、千住では7メートルも
水に浸かってしまう場所が出る危険性がある!と言うものです。
俄かには信じがたいですよね。
これまでも荒川については、
洪水で氾濫して堤防が決壊したときに
どの地域がどれくらい水に浸かってしまうかという
『浸水想定区域図』が公表されてきました。
でも、今回中央防災会議が発表したものは
もう1歩踏み込んでいます。
これまでと比べて、大きくは2点、変わりました。
★堤防が決壊した場所別の浸水被害の想定をしていること。
★地球温暖化などによって荒川に流れ込む水の量が
これまでよりも増えた場合の被害想定をしていること、
この2つです。
そして、この2つが変わった結果、
とんでもない被害の姿が見えてきたということなんです!
では、どんな場合に銀座が2メートル、千住が7メートルも
水に沈んだりすると考えられているんでしょうか。
まず、都心部が浸水するケース。
これは、3日間の降水量が680ミリを超える大雨が降って、
東京都北区で川の右岸の堤防が決壊した場合を想定しています。
この場合、銀座で2メートル、千住では7メートルの浸水、
決壊場所から下流で、かつJRの線路の東側は
大きな被害があると考えられています。
一方、浸水による被災者の数が最悪の240万人となるのは
荒川に流れ込む水の量がこれまでの想定より3割増えた上で
埼玉県鴻巣市の左岸の堤防が決壊したケースです。
鴻巣市や春日部市、足立区などが
水浸しとなると考えられています。
それぞれのケースは、起きる確率としては
高いというものではありませんが、
現実として起きる危険性は十分あります。
あなたは、自分の生活する街が
どれだけ水に沈んでしまうと考えられているのか、
どんな水害のリスクを持っているのか、
そしていざというときにどんな対策をとったり、
どこに避難したりすればいいか、ご存知ですか?
今回の荒川に関する資料は中央防災会議のHPでもみれますし、
それ以外の東京近郊の水害についても
東京都のHPでハザードマップを見ることができます。
★政府の中央防災会議による資料
(内閣府公式HP内 防災情報のページへのリンク)
http://www.bousai.go.jp/jishin/chubou/suigai/071023kisya.html
★東京都のハザードマップ
(東京都公式HP内 建設局へのリンク)
http://www.kensetsu.metro.tokyo.jp/suigai_taisaku/index/menu03.htm
是非、あなたの街の情報を一度、チェックしてみて下さいね!
5分間で防災や災害に関する最新情報をチェックする
防災5ミニッツチェック。
今週のキーワードは、こちらです!
『銀座で2メートル、千住では7メートル浸水』
政府の中央防災会議の専門調査会が
今週の火曜日に衝撃的なデータを発表しました。
埼玉県から東京都を流れる荒川の堤防が大雨で決壊した場合に、
銀座では深さ2メートル、千住では7メートルも
水に浸かってしまう場所が出る危険性がある!と言うものです。
俄かには信じがたいですよね。
これまでも荒川については、
洪水で氾濫して堤防が決壊したときに
どの地域がどれくらい水に浸かってしまうかという
『浸水想定区域図』が公表されてきました。
でも、今回中央防災会議が発表したものは
もう1歩踏み込んでいます。
これまでと比べて、大きくは2点、変わりました。
★堤防が決壊した場所別の浸水被害の想定をしていること。
★地球温暖化などによって荒川に流れ込む水の量が
これまでよりも増えた場合の被害想定をしていること、
この2つです。
そして、この2つが変わった結果、
とんでもない被害の姿が見えてきたということなんです!
では、どんな場合に銀座が2メートル、千住が7メートルも
水に沈んだりすると考えられているんでしょうか。
まず、都心部が浸水するケース。
これは、3日間の降水量が680ミリを超える大雨が降って、
東京都北区で川の右岸の堤防が決壊した場合を想定しています。
この場合、銀座で2メートル、千住では7メートルの浸水、
決壊場所から下流で、かつJRの線路の東側は
大きな被害があると考えられています。
一方、浸水による被災者の数が最悪の240万人となるのは
荒川に流れ込む水の量がこれまでの想定より3割増えた上で
埼玉県鴻巣市の左岸の堤防が決壊したケースです。
鴻巣市や春日部市、足立区などが
水浸しとなると考えられています。
それぞれのケースは、起きる確率としては
高いというものではありませんが、
現実として起きる危険性は十分あります。
あなたは、自分の生活する街が
どれだけ水に沈んでしまうと考えられているのか、
どんな水害のリスクを持っているのか、
そしていざというときにどんな対策をとったり、
どこに避難したりすればいいか、ご存知ですか?
今回の荒川に関する資料は中央防災会議のHPでもみれますし、
それ以外の東京近郊の水害についても
東京都のHPでハザードマップを見ることができます。
★政府の中央防災会議による資料
(内閣府公式HP内 防災情報のページへのリンク)
http://www.bousai.go.jp/jishin/chubou/suigai/071023kisya.html
★東京都のハザードマップ
(東京都公式HP内 建設局へのリンク)
http://www.kensetsu.metro.tokyo.jp/suigai_taisaku/index/menu03.htm
是非、あなたの街の情報を一度、チェックしてみて下さいね!
2007年10月22日
10月20日放送 『STOP!にょきにょき』
毎週土曜日の19:55〜、
5分間で最新の防災や災害にまつわる情報をお届けしている
防災5ミニッツチェック。
今週のキーワードは、こちら!
『STOP!にょきにょき』
大きな地震が起きたときに、
思いがけないものが地面からにょきにょき出てきて
消防車や救急車などの一刻を争う緊急車両が
通行できなくなることがあります。
思いがけないもの・・・それは『マンホール』!
地震による『液状化現象』で、
埋まっていたマンホールが隆起してしまうんです。
新潟県中越地震では、地震発生から1ヶ月以上経っても
飛び出したままのマンホールの姿を
あちこちで目にしました。
復旧活動の大きな障害にも・・・
そんな中、東京都が全国で始めて
このマンホールの隆起を防止する
新しい技術を開発したと発表しました!
そこで、キーパーソンに直接、お話を伺ってみました。
東京都 下水道局 計画調整部 中島義成さんです。
★大地震が発生すると土の中の水分の圧力が上昇。
それによって、土が液体状になる=液状化現象
★土が液体のようになると、浮力が発生する。
マンホールは中が空洞なので、その浮力によって浮き上がってしまう。
⇒マンホールが隆起!
★そこで、東京都は・・・
マンホールに穴を開ける
↓
地下水圧が上がったときに、その水をマンホール内に導き入れる
↓
水圧の上昇を抑えられる
↓
結果として、液状化を抑制 = マンホールの隆起を防ぐ
マンホールに穴を開けて弁を取り付けるだけなので
時間も手間もさほどかからずに作業できるとのことなんです!
そして・・・
★緊急輸送道路は都内に2000キロあって、
そのうち東京東部の500キロ程度を中心に
液状化が発生すると予想されている。
この500キロには1000〜2000個、
交通障害が発生する可能性のあるマンホールが存在。
東京とは2010年までの4年間に、その全てで対応を取る!
と言うことなんです。
マンホール。
普段は何の気なしにその上を歩いたり
当たり前に存在しすぎて意識すらしませんが、
次に道を歩くときには少し目線を下に落として
足元で着々と進められている災害への取り組みに
是非、思いをめぐらせて見みてくださいね!
5分間で最新の防災や災害にまつわる情報をお届けしている
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『STOP!にょきにょき』
大きな地震が起きたときに、
思いがけないものが地面からにょきにょき出てきて
消防車や救急車などの一刻を争う緊急車両が
通行できなくなることがあります。
思いがけないもの・・・それは『マンホール』!
地震による『液状化現象』で、
埋まっていたマンホールが隆起してしまうんです。
新潟県中越地震では、地震発生から1ヶ月以上経っても
飛び出したままのマンホールの姿を
あちこちで目にしました。
復旧活動の大きな障害にも・・・
そんな中、東京都が全国で始めて
このマンホールの隆起を防止する
新しい技術を開発したと発表しました!
そこで、キーパーソンに直接、お話を伺ってみました。
東京都 下水道局 計画調整部 中島義成さんです。
★大地震が発生すると土の中の水分の圧力が上昇。
それによって、土が液体状になる=液状化現象
★土が液体のようになると、浮力が発生する。
マンホールは中が空洞なので、その浮力によって浮き上がってしまう。
⇒マンホールが隆起!
★そこで、東京都は・・・
マンホールに穴を開ける
↓
地下水圧が上がったときに、その水をマンホール内に導き入れる
↓
水圧の上昇を抑えられる
↓
結果として、液状化を抑制 = マンホールの隆起を防ぐ
マンホールに穴を開けて弁を取り付けるだけなので
時間も手間もさほどかからずに作業できるとのことなんです!
そして・・・
★緊急輸送道路は都内に2000キロあって、
そのうち東京東部の500キロ程度を中心に
液状化が発生すると予想されている。
この500キロには1000〜2000個、
交通障害が発生する可能性のあるマンホールが存在。
東京とは2010年までの4年間に、その全てで対応を取る!
と言うことなんです。
マンホール。
普段は何の気なしにその上を歩いたり
当たり前に存在しすぎて意識すらしませんが、
次に道を歩くときには少し目線を下に落として
足元で着々と進められている災害への取り組みに
是非、思いをめぐらせて見みてくださいね!









