2007年01月13日
命を守るということ
優れた防災教育の取り組みをたたえる
『防災未来賞』というものをご存知ですか?
防災教育に積極的に取り組む学校を対象に
阪神淡路大震災をきっかけに創られた賞です。
この賞は別名『ぼうさい甲子園』とも呼ばれていて、
毎年、兵庫県などが表彰しているものなんですが、
ことし、このグランプリに
兵庫県立舞子高校の環境防災科が選ばれました。
この舞子高校の環境防災科は
阪神大震災を教訓に、防災を専門に学ぶ
全国唯一の学科として設けられたもので、
1学年1クラス、全3クラスが防災について学んでいるんです。
でも、ただ学んでいるから賞をもらえた、という訳ではありません。
今回、彼らが受賞した内容・・・
それは、出前授業などを通じて全国に
防災を学ぶ若者のネットワークを作り、
それが評価されたからなんです。
『学校で先生に聞かされて。凄く嬉しかったです。』
と答えてくれたのは、
舞子高校環境防災科2年生の北野しんや君です。
北野君はこんな印象的な話をしてくれました。
『全国でネットワークを作るうえで
色々な人と出会えたことが本当に嬉しかった。
人と交流する、つながりを作るということも、
災害の時には大きな力になって、それも防災になる。
防災って言うのは、特別なことではなくて
普段からちょっと備えておく、それが大切なんです』
そして、防災を学ぶ上で、やはり命というものに対して
より強く意識するようになりましたか?と聞いたところ、
とても凛とした声で、はい、と答えてくれました。
『命は取り返しの付かないもの。
だから、その大切な命を守るために
みんながもっともっと防災に意識を向けて欲しいんです』
北野君自身も5歳のときに阪神大震災を経験しているとのことで、
あまり記憶には無いけれど、やっぱり防災を学ぶ
大きなきっかけになっているそうです。
最後に北野君の将来の夢は?と聞いたら、
警察官になりたい、と答えてくれました。
学校で学んだ防災の知識を生かして、
より人の命を大切に救うことのできる警察官に
きっとなってくれるんだろうな、と
とても嬉しく、頼もしく思っています。
防災は特別なことじゃない。ちょっとの備えが大切。
私自身、番組やサイトを通じて
これからも、さらにみなさんに
その大切さ、お伝えしていきたいと思います。
『防災未来賞』というものをご存知ですか?
防災教育に積極的に取り組む学校を対象に
阪神淡路大震災をきっかけに創られた賞です。
この賞は別名『ぼうさい甲子園』とも呼ばれていて、
毎年、兵庫県などが表彰しているものなんですが、
ことし、このグランプリに
兵庫県立舞子高校の環境防災科が選ばれました。
この舞子高校の環境防災科は
阪神大震災を教訓に、防災を専門に学ぶ
全国唯一の学科として設けられたもので、
1学年1クラス、全3クラスが防災について学んでいるんです。
でも、ただ学んでいるから賞をもらえた、という訳ではありません。
今回、彼らが受賞した内容・・・
それは、出前授業などを通じて全国に
防災を学ぶ若者のネットワークを作り、
それが評価されたからなんです。
『学校で先生に聞かされて。凄く嬉しかったです。』
と答えてくれたのは、
舞子高校環境防災科2年生の北野しんや君です。
北野君はこんな印象的な話をしてくれました。
『全国でネットワークを作るうえで
色々な人と出会えたことが本当に嬉しかった。
人と交流する、つながりを作るということも、
災害の時には大きな力になって、それも防災になる。
防災って言うのは、特別なことではなくて
普段からちょっと備えておく、それが大切なんです』
そして、防災を学ぶ上で、やはり命というものに対して
より強く意識するようになりましたか?と聞いたところ、
とても凛とした声で、はい、と答えてくれました。
『命は取り返しの付かないもの。
だから、その大切な命を守るために
みんながもっともっと防災に意識を向けて欲しいんです』
北野君自身も5歳のときに阪神大震災を経験しているとのことで、
あまり記憶には無いけれど、やっぱり防災を学ぶ
大きなきっかけになっているそうです。
最後に北野君の将来の夢は?と聞いたら、
警察官になりたい、と答えてくれました。
学校で学んだ防災の知識を生かして、
より人の命を大切に救うことのできる警察官に
きっとなってくれるんだろうな、と
とても嬉しく、頼もしく思っています。
防災は特別なことじゃない。ちょっとの備えが大切。
私自身、番組やサイトを通じて
これからも、さらにみなさんに
その大切さ、お伝えしていきたいと思います。
2007年01月12日
津波から身を守る!
昨年のことになりますが、
千島列島でマグニチュード7・9の地震が発生して
北海道から東海の広い範囲にかけて、津波警報や注意報が出されましたね。
あわせて21の市町村、6万人以上に避難勧告も出されました。
私も先輩・藤丸アナからのメールで知って、会社に急行!
津波報道チームの一員として当たりました。
結果的に大きな被害が出なくて本当によかったと
胸をなでおろして帰途に着きました。
あの時、警報の段階では
場所によって高さ2メートルの津波に警戒が必要と発表されましたが、
結果的には三宅島で観測された80センチが最も大きかったんです。
でも!津波はたとえ数十センチの高さでも、
足元をすくって簡単に人を飲み込むこと、ご存知ですか?
そこで今回は改めて『津波』について、基礎情報を
ここでお伝えしたいと思います。
まず、津波がやってくる=大きな地震を感じたあと、とは限りません。
今回のケースがまさにそうでしたが、大地震が遠く離れた海底で発生した場合、
陸地では震度1や2くらいにしか感じないこともあります。
でも、揺れは海水を伝い、それが大きな津波となることがあります。
そこで、もしあなたが海岸にいるときに、
例え小さくても地震の揺れを感じたときは、必ず海から急いで離れてください!
そして、もしあなたが海辺で車に乗っているときに地震を感じたら、
長くクラクションを鳴らして、海に入っている人に地震の発生を教えてあげてください。
実は海の中にいると、揺れって分からないんですよね・・・
この時期、サーフィンをやっている方も多くいます。
誰かが伝えてくれる、なんて思いではなく、
あなたが彼らの命を救ってあげてくださいね!
さて、急いで避難をする上で一番気をつけなければいけないこと。
それは、津波から逃げるときは、海岸から「より遠く」ではなく、
「より高い」場所を目指して避難する、ということです。
このとき、高台などに避難することがベストなんですが、
どうしても間に合いそうにない場合は、
最低でも10メートル以上の高さ、ビルで言うと3階以上に避難してください。
地域によっては、『津波避難ビル』というものもあります。
地震が発生してから津波の到達までに
津波に飲み込まれない場所まで歩いて避難できない住民を守るための、
“高台代わり”になるビルです。
標識が設置されているので、海辺で遊ぶときなどは一度
周りの高い建物を見回して確認しておくことをお勧めします。


ちなみに、津波の速さは予想以上に速くて、
時速600キロ、新幹線の2倍以上の速さの場合もあります。
震源地が陸地に近い場合は、わずか数分で襲ってきます。
第1波が小さくても、これも今回のケースのように、
第2波、第3波の方が大きいことがあるので、油断は禁物です。
津波警報や注意報が解除されてしばらくは絶対に海岸には近づかないで下さい。
いかがですか?海沿いにいれば、誰もが津波に襲われる可能性があります。
基礎知識、しっかりと頭に入れておいてくださいね!
千島列島でマグニチュード7・9の地震が発生して
北海道から東海の広い範囲にかけて、津波警報や注意報が出されましたね。
あわせて21の市町村、6万人以上に避難勧告も出されました。
私も先輩・藤丸アナからのメールで知って、会社に急行!
津波報道チームの一員として当たりました。
結果的に大きな被害が出なくて本当によかったと
胸をなでおろして帰途に着きました。
あの時、警報の段階では
場所によって高さ2メートルの津波に警戒が必要と発表されましたが、
結果的には三宅島で観測された80センチが最も大きかったんです。
でも!津波はたとえ数十センチの高さでも、
足元をすくって簡単に人を飲み込むこと、ご存知ですか?
そこで今回は改めて『津波』について、基礎情報を
ここでお伝えしたいと思います。
まず、津波がやってくる=大きな地震を感じたあと、とは限りません。
今回のケースがまさにそうでしたが、大地震が遠く離れた海底で発生した場合、
陸地では震度1や2くらいにしか感じないこともあります。
でも、揺れは海水を伝い、それが大きな津波となることがあります。
そこで、もしあなたが海岸にいるときに、
例え小さくても地震の揺れを感じたときは、必ず海から急いで離れてください!
そして、もしあなたが海辺で車に乗っているときに地震を感じたら、
長くクラクションを鳴らして、海に入っている人に地震の発生を教えてあげてください。
実は海の中にいると、揺れって分からないんですよね・・・
この時期、サーフィンをやっている方も多くいます。
誰かが伝えてくれる、なんて思いではなく、
あなたが彼らの命を救ってあげてくださいね!
さて、急いで避難をする上で一番気をつけなければいけないこと。
それは、津波から逃げるときは、海岸から「より遠く」ではなく、
「より高い」場所を目指して避難する、ということです。
このとき、高台などに避難することがベストなんですが、
どうしても間に合いそうにない場合は、
最低でも10メートル以上の高さ、ビルで言うと3階以上に避難してください。
地域によっては、『津波避難ビル』というものもあります。
地震が発生してから津波の到達までに
津波に飲み込まれない場所まで歩いて避難できない住民を守るための、
“高台代わり”になるビルです。
標識が設置されているので、海辺で遊ぶときなどは一度
周りの高い建物を見回して確認しておくことをお勧めします。


ちなみに、津波の速さは予想以上に速くて、
時速600キロ、新幹線の2倍以上の速さの場合もあります。
震源地が陸地に近い場合は、わずか数分で襲ってきます。
第1波が小さくても、これも今回のケースのように、
第2波、第3波の方が大きいことがあるので、油断は禁物です。
津波警報や注意報が解除されてしばらくは絶対に海岸には近づかないで下さい。
いかがですか?海沿いにいれば、誰もが津波に襲われる可能性があります。
基礎知識、しっかりと頭に入れておいてくださいね!
2007年01月11日
近畿や中部での大地震
政府の中央防災会議が先日、
近畿や中部で起きる可能性がある直下型地震の震度の予測を発表しました。
中央防災会議・・・ご存知ですか?
内閣総理大臣を会長とする、いわば日本の災害や防災における
最も高いレベルの機関なんですが、
その予測、実はとても重要な内容が含まれているんです。
今回はその内容をご紹介しますね。
中央防災会議の中の「東南海、南海地震等に関する専門調査会」というところが
近畿、中部圏の大都市の周辺にある39の活断層と、
人口が密集している阪神地域・名古屋市での直下型地震、
そして、今世紀前半に起きる可能性がとても高い「東海・東南海・南海地震」を
すべてまとめて、それぞれ地震が起きた場合の最大震度を予測しました。
すると!
例えば大阪の中心部を南北に走る断層で地震が起きた場合、
大阪平野の大半で震度6強以上、
なかでも大阪市や東大阪市、堺市などでは震度7の揺れが予想されたり、
愛知県を南北に縦断するように走っている断層の地震では、
名古屋市や豊田市などで震度7の揺れが予想されました。
そして、これをずっとつなぎ合わせていくと、
震度6強以上というとても強い地震がおこる可能性のある地域が
実はとても広くて、そのエリアのどこで直下型の地震が起きても、
被害がとても大きなものになると言うことが分かったんです!
さらには、大阪湾断層帯というところでマグニチュード7.5の地震が起きた場合、
大阪湾岸では最大およそ5メートルもの津波がやってくることもわかりました!
(実際に起きた場合は神戸市のポートアイランドの北半分が
1メートル以上浸水すると予想されてもいます。)
本当にぞっとするような発表ですよね・・・。
この専門調査会の座長である立命館大学の土岐教授は
今世紀前半には起きるといわれている東南海・南海地震よりも早く、
これらの大地震が起きる恐れもあると注意を呼び掛けています。
今回予測が発表された関西圏っていうのは
観光などで訪れる機会もあると思うんですが、
自分が観光でどこかを訪れる・・・ということを想像したときに
『そこで大地震に遭ったら』と考える方はやっぱりとても少ないのが
現状じゃないかなーと思います。
でも、この日本に住む私達がいつも大地震と隣り合わせに生活しているということ、
今回の予測からも分かりますよね。
どこに行っても誰といても、自分の身は自分で守る。
そのことを、日本全体が地震の活動期に入っているいま、
しっかりと胸に刻みつけていてくださいね!
近畿や中部で起きる可能性がある直下型地震の震度の予測を発表しました。
中央防災会議・・・ご存知ですか?
内閣総理大臣を会長とする、いわば日本の災害や防災における
最も高いレベルの機関なんですが、
その予測、実はとても重要な内容が含まれているんです。
今回はその内容をご紹介しますね。
中央防災会議の中の「東南海、南海地震等に関する専門調査会」というところが
近畿、中部圏の大都市の周辺にある39の活断層と、
人口が密集している阪神地域・名古屋市での直下型地震、
そして、今世紀前半に起きる可能性がとても高い「東海・東南海・南海地震」を
すべてまとめて、それぞれ地震が起きた場合の最大震度を予測しました。
すると!
例えば大阪の中心部を南北に走る断層で地震が起きた場合、
大阪平野の大半で震度6強以上、
なかでも大阪市や東大阪市、堺市などでは震度7の揺れが予想されたり、
愛知県を南北に縦断するように走っている断層の地震では、
名古屋市や豊田市などで震度7の揺れが予想されました。
そして、これをずっとつなぎ合わせていくと、
震度6強以上というとても強い地震がおこる可能性のある地域が
実はとても広くて、そのエリアのどこで直下型の地震が起きても、
被害がとても大きなものになると言うことが分かったんです!
さらには、大阪湾断層帯というところでマグニチュード7.5の地震が起きた場合、
大阪湾岸では最大およそ5メートルもの津波がやってくることもわかりました!
(実際に起きた場合は神戸市のポートアイランドの北半分が
1メートル以上浸水すると予想されてもいます。)
本当にぞっとするような発表ですよね・・・。
この専門調査会の座長である立命館大学の土岐教授は
今世紀前半には起きるといわれている東南海・南海地震よりも早く、
これらの大地震が起きる恐れもあると注意を呼び掛けています。
今回予測が発表された関西圏っていうのは
観光などで訪れる機会もあると思うんですが、
自分が観光でどこかを訪れる・・・ということを想像したときに
『そこで大地震に遭ったら』と考える方はやっぱりとても少ないのが
現状じゃないかなーと思います。
でも、この日本に住む私達がいつも大地震と隣り合わせに生活しているということ、
今回の予測からも分かりますよね。
どこに行っても誰といても、自分の身は自分で守る。
そのことを、日本全体が地震の活動期に入っているいま、
しっかりと胸に刻みつけていてくださいね!









