初夏から秋にかけては、
大雨や暴風、高潮などによる災害が起こりやすい季節です。
特に最近では1時間に降水量が50ミリを超える大雨で
河川が急激に増水するケースも増えています。
災害から命を守るためには、
周囲が危険な状況になる前に早めの避難をする事が大切です。
そこで、今朝は、気象庁が提供している、
危険度分布「キキクル」についてお伝えします。
キキクルは、大雨や洪水による災害の危険がどこで、
どのレベルで迫っているかを地図上で見て知ることができる情報で、
気象庁のHPやスマートフォンから確認する事ができます。
キキクルは3つの危険度について知る事ができます。
大雨による土砂災害の危険度は「土砂キキクル」
短時間で大雨が降っている時の危険度は「浸水キキクル」
河川の洪水災害の危険度は「洪水キキクル」から確認する事ができます。
危険度は5段階に色分けされて表示され、色分けされた地図を見るだけで、
どの場所でどのくらい災害の危険度が高まっているかをしる事ができます。
ここで、「洪水キキクル」を例にご紹介しましょう。
危険度が低い順に、洪水キキクルは「水色」、
土砂キキクルと浸水キキクルは白で示されますが
この場合は「今後の情報等に留意」です。
周囲の状況や雨の降り方を確認するようにしましょう。
黄色は、「注意」で警戒レベル2相当に該当します。
洪水災害への注意が必要な状況で、
ハザードマップなどで土砂災害警戒区域や避難所、避難経路を確認して
今後の情報や周囲の状況、雨の降り方に注意しましょう。
赤は「警戒」これは警戒レベル3相当にあたります。
洪水災害への警戒が必要な状況です。
高齢者は、キキクルの地図上「赤」が表示されたら
安全な場所に避難しましょう。
高齢者以外の方も避難の準備や避難の判断を行う段階です。
紫は「危険」これは警戒レベル4相当です。
水位周知河川、その他の河川がさらに増水し、
今後氾濫や重大な洪水災害が発生する可能性高い状況を示しています。
この紫色が地図上に示されたら、全員避難です。
必ず、この紫色の警戒レベル4までに必ず避難しましょう。
黒は「災害切迫」警戒レベル5相当です。
洪水災害がすでに発生している可能性が高い状況です。
命の危険がある状況です。直ちに身の安全を確保する必要があり、
避難が難しい場合は垂直避難なども考えましょう。
キキクルの危険度情報は10分ごとに更新されて、
最大3時間先まで予測した危険度を知る事ができます。
また、「浸水キキクル」は中小河川と大河川の危険度を一目で
把握できるように改良されています。
ラジオやテレビなどの気象情報で注意報や警報が発表されるなど、
大雨による災害が発生するおそれがあるときや、
急に激しい雨が降った時には、キキクルにアクセスをして
最新情報を手にいれるようにしておきましょう。
気象庁では、より確実かつ迅速に更新情報をあなたに届ける為に、
Yahooなどと連携してあらかじめ登録しておいた地域で土砂災害、浸水害、洪水災害の
危険度が高まった場合や警報などが発表された場合にスマートフォンなどに自動で通知する、
プッシュ型の通知サービスもあります。
平時からプッシュ型通知サービスを登録しておき、いざという時の避難や
防災行動に活用しましょう。