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2020.11.28
08:25 「オンラインで震災の記憶を学ぼう」


来年の3月11日で東日本大震災から10年となります。

震災の記憶、あなたはどのくらい頭に残っていますか?

今朝は、関東に住んでいる私たちも聞く事ができる、
「災害語り部講話プログラム」についてお伝えします。

この講話プログラムは、
宮城県南三陸町観光協会が開催していて、
震災発生後の翌月から始まりました。

当初は、南三陸町でガイドをされていた被災者が中心でしたが
今では、若い人も語り部として参加しています。

もともとは、
語り部が町内を案内するツアーの中に
講話プログラムが盛り込まれていましたが、
新型コロナウイルスの状況下で参加できる人が限られてしまう為
オンラインの語り部講話プログラムを8月からはじめたそうです。

オンラインであれば、
全国どこでも受ける事ができますもんね。

講話プログラムの内容について、
南三陸町観光協会の内木渡さんに、お話しを伺いました。

内木さん:
オンラインとなりますと、
遠くからご覧になる方が多くなります。
まずは、
地図をもちいまして、街の位置関係から説明しています。
それ以外は、スライドを持ちいて、
震災当時どのような状況であったかとか
このような形で復興してきていますとう事を画像を見せながら解説します。
全員被災体験されていますので、
当時の体験談やそこで得た教訓をお話をしています。

地図で位置情報から説明をしてくれると想像も付きやすいですよね。

震災復興の様子は、
現地に行かないとわからないと思っていましたが、
南三陸町に行けなくても、
被災した状況や復興が進むまでの歩みを写真などで見られるので、
解説を聞きながら理解が深まりますよね。

さて、解説・説明をしてくれる語り部さんは、
みなさん東日本大震災の被災者。
これまで、
被災した経験から防災に対しての知識や教訓を教えてきました。
その中で、
被災した経験から“防災の意識として心掛けてほしい事”について
この様な事を伝えているそうです。

内木さん:
一杯の水を持っているだけでも何日間かの命を繋ぐ事ができます。
どこか移動する際には、必ずペットボトルで水を持っていく
物資の必要性について。
あと、実際に波が来たときには、
遠くに逃げても間に合わなくなってしまうので
高い所に逃げるようにという事を教訓に伝えています。

外出する際は、必ずペットボトル1本バッグにいれる!ですね。
また、こんなお話も・・・・。

内木さん:
今自分の住んでいる家の写真とか
その近所の周辺写真など
なんてことのない日常の写真なんですけれども、
そういったものは
是非撮ったほうがいいですよとお伝えています。


東日本大震災の際、
南三陸町の沿岸部地域の住宅やその他建物は
ほぼ全壊しています。

その後その地域は10数メートル盛り土され、現在は
町の面影すら残っておらず、何がどこにあったかもわかりません。

生活基盤が再建し、
ふとした時に震災前の自分の生まれ育った家や
周辺地域を思い出したくなっても、
津波で写真が流されている為、見る事ができません。
皆さん、
何気ない風景を写真に撮り残さなかったことを
後悔しているそうです。
 
こうした理由から語り部さんたちは
大きな災害が起こる前に、
携帯のデータでも構わないので
手元に見慣れた風景の写真を残すことを進めているという事ですよ。

今日ご紹介した「災害語り部講話プログラム」
所要時間は1時間。
金額は 税込み1万6500円です。
希望日の3日前までに予約が必要です。
参加人数が多い場合は事前に問い合わせをしてみてください。
詳しくは南三陸町観光協会のHP 
電話番号 0226―47−2550です。

音声ファイルはこちら


2020.11.21
08:25 「津波避難 〇〇にも注目!」


津波防災の日が制定されているこの
11月は“津波”について考えていきます。

津波で避難する時は、「遠く」よりも「高い」場所に避難。
これが、鉄則です。
例えば、津波避難ビルや高台、近くに高い山があれば
上って避難するなど、もし津波が来たとしたら、
避難する頑丈で高い建物は
あるか?事前に確認しておくことが大切です。
東北大学災害科学国際研究所・所長今村文彦先生は、
安全な高い場所で、
この様な場所にも注目して欲しいと話します

今村先生:
避難する場所、なんですけれども、
山に設置された建立された、神社とかお寺ですね。
こちらに移動された方も少なからずおられます。
神社はですね、建立してから、1000年とか歴史が長いんです。
でその間におそらく、過
去様々な災害を経験して、安全な所に移動しているはずなんです。
東日本大震災も1000年に1度と言われているんですけれども、
その過去のものを参考にして建てられた場所は安全な場所だったわけです。


東日本大震災の後で、神社本庁が行った調査によりますと、
被災地にある数百年以上の歴史を持つ神社、約100社のうち、
直接的な災害を受けたのは2社にとどまっています。
実際に、岩手、宮城、福島の各県で
「神社に避難して助かった」という
という声が数多く聞いたと、今村先生は話します。

また、神社やお寺だけでなく
「石碑」から避難や災害について学ぶ事も
できると話してくださいました。

今村先生:
石碑が置いてある場所っていうのはとても大切で、
多くは例えば津波から逃れた場所であったり、
もうちょっと上に置いてありますので、
そこまでいけば安全だという目安になりますよね。
そういう場所も教えてくれるという事で
大きな役割をもっていると思います。
ただ、
隠れた場所、普段確認できない場所にあるので、
ぜひ地域の皆さんで
探していただくと過去どんな災害があるかっていう事も学べます。

日本の沿岸部は過去の歴史の中で津波被害を受けてきました。
地域の氏神として住民を見守り続けてきた神社は
災害の時の避難所として機能しました。神社は地元の人に身近な
津波防災の知恵を伝えてきたのでね。
沿岸部にお住いの方は、改めて近所の神社を見直してみてくださいね。

最後に、今村先生は、この11月は津波について考えて欲しいと話します。

今村先生:
被害を及ぼす津波っていうのは、めったになくて、
当時の経験とか当時の大切な教訓は薄れがちになってしまいますよね。
11月は津波防災を考える期間だと思っていますので、
津波に備えるって事は、実は他の災害に役立つこともありますし
また、洪水などほかの災害で備えている事は一部津波にも役立つはずなんです。

地震に備える、津波に備える、水害備える、この「備えは」
災害の備えとして繋がっています。
共通する備えや準備は沢山あります。
津波防災の日が制定されている
11月に津波の時の防災について考えて、
それがどの災害の備えと繋がっているかを
考えてみるのも良いですね。







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2020.11.14
08:25 「黒い津波の脅威」


津波防災の日が制定されているこの11月は
“津波”について考えていきます。

津波と聞くと、東日本大震災の光景を思い出す方が
多いのではないでしょうか?
あなたは、
この、東日本大震災の時に確認された“黒い津波”を知っていますか?

今朝は「黒い津波の脅威」についてお伝えします。

東北大学災害科学国際研究所・所長の
今村文彦先生に“黒い津波”について伺いました。

今村先生:
津波というのは、最初の段階では海なので海水なんですね。
ブルーの綺麗な水なんです。
しかしながら、沿岸部に近づいて
特に、都市化した地域に行きますとなんと色が黒くなってしまいます!
この黒い理由が泥とかへどろという事になります。
海水に泥とか重い物質が含まれますので
波自体がとても密度が高く、重くなり粘性と言ってドロドロした形になります。
そうすると、波の力が強くなるんですね

津波のパワーは海水そのものを海底から動かすため、
長年沈殿したヘドロを巻き上げて混ぜてしまうんです。
そして細かい粒子がまざった黒い津波は、
海水よりも、1.3倍から1.5倍の威力になります。
黒い津波であれば、
1メートル位であっても家の壁を壊す力があると言われているんです。
この黒い津波、“人の体”にも影響を及ぼすと今村先生は指摘します。

今村先生:
この黒い津波によって、
引いた後ですね乾燥しますと
泥とか有害物質が
粉塵となって周りに長時間影響するんですね。
マスクであったり、その対応とうのも必要となります。
こういう津波、特に黒い津波の後は
粉塵でくもっている状況もありますので
それを吸い込まない
「津波肺」=肺炎を起こさないことも大切です。

津波が引いたあとも注意が必要なんですね。
今村先生の話の中にあった「津波肺」
この、
津波肺になってしまう原因は大きく分けて2つあると話します。

今村先生:
さきほどいった水が引いて粉塵を吸い込んでしまうと。
それで肺の中で炎症する。
もう一つは、残念ながら津波によって飲み込まれてしまう。
漂流している間にその黒い津波を飲み込んでしまって肺の中に入ってしまう。
そうすると同様に、炎症を起こしてしまう訳です。
これは、東日本大震災の際、実際に報告されているわけです。




東日本大震災の際も、
津波肺に苦しんだ人たちが多くいました。 

黒い津波が発生する恐れのある入り組んだ地形は全国に存在します。
首都直下地震や南海トラフ地震など関東でも大きな地震がおきれば
関東の都市部・港湾地帯や工業地帯などでも発生する可能性があります。

日頃の備えに加えて、知識を蓄えることも防災の備えへと繋がります。
防災フロントライン、手島千尋でした。






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2020.11.07
08:25 11月5日は津波防災の日


防災フロントライン、
TOKYO FM・手島千尋です。
この番組では、
毎週、防災や災害に関する情報をお伝えしています。
11月5日.この日がなんの日かご存じですか?

答えは・・・「津波防災の日」です。

これは、
東日本大震災での大きな津波被害を踏まえて
震災が起きた2011年に法律で制定されたもので、
「津波対策についての理解と関心を深める日」とされています。
そこで今朝は改めて、津波について考えます。

そもそも、
なぜ11月5日は「津波防災の日」となったのか・・・
それは「稲むらの火」という逸話に由来しています。
江戸時代末期
1854年11月5日、安政南海地震が起きました。

この時、
迫りくる津波に気が付いた和歌山の庄屋さんが、
収穫したばかりの自分の田んぼの稲の束に火をつけて、
村人を高台に避難させたそうです。
この話にちなんで、
11月5日が「津波防災の日」となりました。

この津波。

30年以内に70%の確立で
「首都直下地震」「南海トラフ地震」が起きるとされていて、 
関東に住む私たちも津波の脅威にさらされる可能性があります。
日本の津波は、発生から到達時間が早いというのが特徴です。
東北大学 
災害科学国際研究所 所長の 今村文彦先生はこの様に話します。

今村文彦先生:
首都直下とか南海トラフの東京湾はですね、
時間の猶予はあるんですけれども、1時間程度でくる。
場合によっては、
もう少し近い所で起きると
それより短い間で沿岸部に来ると考えられます。

1時間と聞くと、
安全な場所に逃げられる時間がるじゃないか?
と思いませんか?

今村先生はこの様に話しています。

今村文彦先生:
津波の場合は、
短いと数分 長くて1時間程度と猶予はあるんですが、
1時間という時間も長くはないんですね。
避難の準備をしたり、移動方法を考えたり、
どこに安全な場所があるかを確認したりしていると。
実は、猶予的には非常に厳しいんです。
その為、
あらかじめ複数避難できる所を確認しないと
逃げ遅れてしまったり、津波に巻き込まれる可能性があります。

東日本大震災の時も、津波到達まで1時間あった地域でも
多くの方が命を落としました。
1時間という時間は決して長くありません。

最後に、
今村先生に、津波から命を守る為のポイントを伺いました。


今村文彦先生:
,泙困蓮⇒匹譴箸、警報の情報を得る事。
△修両霾鵑鯊圓舛垢ない事。
次に大切なのは、安全な場所を確認して移動を始める。
移動をするのに、原則的は徒歩で避難するわけですが
きちんと事前に確認すれば、自動車という手段もあります。
どういう方法で移動できるのか、これも重要な項目になります
ぐ汰瓦聞眤罎鉾鯑颪垢襦2次、3次避難場所まで考えておく。

津波防災の日が制定されている11月に
地震の備えだけでなく、
津波についても家族で考えてみてくださいね。





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2020.10.31
08:25 見える化する 災害支援システム


今朝は、避難所の混雑状況を瞬時に
“見える化”する災害支援システムについてお伝えします。

このシステムは、クラウドサービスを手掛ける会社
「サイボウズ」と東京・調布市が連携して開発しました。

システムの目玉は「避難所アプリ」。避難所の受付で渡される
QRコードを家族やグループの代表者がスマートフォンで読み取り
何人で避難したかを入力します。
すると、瞬時に避難所の混雑状況が反映され、市のHPに公開されます。
そうする事で、市民は避難所の混雑状況をすぐ知る事ができるのです。
また、
QRコードを導入する事によって、
受付時間の大幅な短縮が期待されています。
このシステムの開発への思いについて、
サイボウズ
災害支援プロジェクトチーム リーダーの
柴田哲史さんはこの様に話してくださいました。

柴田:
去年の台風19号の時に、避難勧告が出てて、
その時に避難所が混雑して入れないでも行列だった。
そういう声をたくさん聞いたのでなんとか改善したいなと。
事前に市のホームページで混雑度がわかれば、
その避難所に行かないとか分散避難のヒントになると思いましたし、
それでなんとかならないかなと思って作ったのがこれです。

避難所内で新型コロナウイルスの感染者が出た場合は
避難者のメールアドレスに
濃厚接触者の可能性を通知する仕組みも加えているという事です。
もともとは、
去年の台風19号がきっかけで開発されたシステムですが、
新型コロナウイルスの収束が見通せない中、
分散避難の際にも役に立つ事が期待されています。

また、
市の対策本部向けの情報共有システムも“見える化”されているのです。

例えば、
各避難所のスタッフや多摩川の近くの消防団員が、
専用のアプリを入れたスマートフォンで本部と
会話をすると自動で音声がテキスト化されます。
また、
現場から送った写真は、対策本部のシステムと連動して
地図上に表示されるという事です。
どこで何が起きているかが瞬時にわかるという仕組みです。
去年の台風の際は、
避難所に市民が殺到している事を市が把握するのに
時間がかかってしまったという経験がありました。

その反省から
「現場で何が起きているのか」パソコン画面を開けば
直ぐにわかるというシステムを構築したそうです。

迅速に情報を共有してもらう事によって、
あなたのもとにも情報がすぐ届く・・・・。
私たちの正しい避難行動や今行動すべき事を決める上で
とても大切な事です。

柴田さんは、
このシステムを「調布モデル」として全国に普及させたい考えです。

柴田:
西日本で被害が出た時に、
東日本にいる職員さんがすぐに助けられるとか、
遠隔でサポートできるとかそういう事ができたらいいなとおもいます。
同じツールをだったり同じシステムを使っていると
遠隔からもできる、基本、お問い合わせ対応でいっぱいになって被災した
人の所に行けないなどの事が発生する。
ボランティアセンター今どうなっている?受付何時?などは、
遠隔で被災していない地域の職員の方もできるので。


すでに調布市では導入され試験的に運用されていますが、
狛江市や全国の自治体も導入を検討しているという事です。






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2020.10.24
08:25 「パパママ東京ぼうさい出前教室」


東京都では、
日ごろから様々な防災に関するセミナーを実施しています。
去年から始まったのが
「パパママ東京ぼうさい出前教室」


日ごろからお付き合いのある
パパ友ママ友グループや子育てサークルなど
0歳児から小学生の保護者の方15人以上で、
Zoomを使ったオンライン形式で実施されます。
もちろん、お子さんとの参加もOKです。

親子の防災に詳しい専門家が講師を務め、
子供がいるからこそ必要な知識や備えを学べるよう、
年齢や住んでいる地域など
グループの特徴に合わせた内容で行われます。

このセミナーでも講師を務める
NPO法人ママプラグの冨川万美さんに
「親子の防災」について、ポイントを伺いました。

富川さん:
物の備えに関しては、
インターネットのリストをうのみにするのではなくて、
我が家に必要な、“赤ちゃんの為”
“お母さんのため”のっていうものを探すのがいいかと思います。
お母さんは、基本的に
お出かけする時「ママバッグ」を持ってらっしゃると思うので、
大体そのママバッグの中に必要なアイテム
おむつだったりお着換えだったりとか
食べ物飲み物っていうのも入っていると思うので、
それが「最強の防災バッグ」だよとお伝えしています。

あなたや家族にとって
本当に必要な備えが大切だと冨川さんは話します。
日ごろから使うものを、
少し多めに買い置きしておくことも立派な防災です。

また、「子供を連れての避難」について、
冨川さんはこう話しています。

富川さん:
難所生活っていうのは、
お子さん連れだとほんとに難しいものなので、
在宅避難ができるのであれば、在宅が一番望ましいんです。
ただ、そこの場所が
倒壊の危険地域、火災、土砂災害の危険地域であったりする場合は、
そこにずっといられないっていうケースも出てきます。
自分の住んでいる地域によって判断のケースが異なるかなと思います。
ですので、事前にハザードマップを見ていただいて、
自分のご自宅の場所が
どのような危険があるのかをあらかじめ知っていただく。
危険がある場合には、
速やかに避難できる体制を取る事がすごく大事になってくると思います。

子供のことをよく見て、理解している親御さんだからこそ、
本当に自分たちに必要な備えができるはずです。

「防災」と聞くと
何から始めていいかわからない、
必要とはわかっているけどなかなか動けていないという方も、
毎日の生活の中で簡単にできることはたくさんあります。

街を歩くときに、
高台に行くにはこのルートにしよう、
ここが避難所だなど
意識をして生活することから始めてみてはいかがでしょうか。

東京都主催の「パパママぼうさい出前教室」
参加費は無料です。
予約は随時受け付けているという事です。

詳しくは、
東京都の防災HPまたは東京都防災Twitterをご覧ください。



ご家庭の防災対策を見直すきっかけづくり、
身近で簡単にできることから、始めてみましょう。




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2020.10.17
08:25 台風による竜巻


今朝は、
台風が近づいている時に注意してもらいたい
“竜巻”についてお伝えします。

気象庁
アジア太平洋 気象防災センター予報官
笠原真吾さんはこう指摘します。

笠原さん:
暴風域の中でも竜巻は発生するんですが
暴風域の外側ちょっと離れた所でも
台風に伴って竜巻が発生する事があります。
台風の外側に、台風から湿った空気が南側から流れ込んできて、
発達した積乱雲が発生しやすい環境場になりやすいんです。
この為、
竜巻や雷などの激しい現象に注意が必要です。

この竜巻、
去年の台風19号が接近した時
千葉県市原市で竜巻が発生、住宅など90棟に被害が出ましたよね。
台風15号の復旧中に、台風19号が接近、そこに竜巻と・・・
度重なる災害に見舞われ、今でも被害の光景は忘れません。

数分で大きな被害をもたらす竜巻。
日本で起きる竜巻のほとんどは、
地上近くで風が回転しているところに、
上昇気流が重なって、発生すると考えられています。

日本では過去に、
台風に伴う竜巻で度々被害が発生していますが、
発生に至るまでの詳細なメカニズムは分かっていませんでした。

そうした中、
去年の台風19号の際の竜巻を
気象庁の気象研究所が最新のレーダーで詳細を解析したところ
上空の大気の渦に、
地上からの小さな渦が結びついて発達していた事が分かりました。
この解析は世界で初めてだという事です。

気象研究所は、
今後の防災情報に役立てたいと話しています。

台風からの竜巻への防災対策が進むことを期待しつつ・・・
自分の身を竜巻から守る為に
“竜巻が起きた際の避難方法”を確認しましょう。

●竜巻発生時に街中にいる場合

なるべく頑丈な建物に入り、窓から離れるようにしましょう。
なるべく1階にとどまる様にしてください。

プレハブの建物や樹木、電柱などは、
突風にあおられて倒れる可能性があります。
近づかない様にしましょう。

●車を運転している時
交通の邪魔にならない場所に車を止めて、
頑丈な建物に避難してください。

また、
竜巻発生機能があるアプリや
気象庁が発表する「竜巻注意情報」
激しい突風が発生した時、「竜巻発生確度ナウキャスト」を
活用すれば竜巻の防災に役立てる事ができます。

台風シーズンは、
突風や大雨だけでなく
“竜巻にも注意が必要”だという事も覚えておいてくださいね。

最後に
私たちは、この台風にいつまで注意が必要なのでしょうか?
笠原慎吾さんはこの様に話しています。

笠原さん:
伊豆諸島とか小笠原諸島は
12月ごろまで接近する可能性があります。
島を除く関東の方は、
10月ごろまでが主な接近の時期になりますので、
11月以降は
台風が接近してくることはほとんどないと思います。

伊豆諸島や小笠原諸島は
12月まで台風に注意が必要なんですね。
10月も半ばにはいりましたが、
都心にお住まいのあなたも引き続き、
台風発生には注意していきましょう。


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2020.10.03
08:25 「土のうステーションとお家で作れる水のう」


今年は台風の発生が少ないですよね。
台風は日本列島に度々接近していますが9月まで一度も上陸していません。

これは、11年ぶりの事です。

ただ、10月も台風シーズン。
現在の南の海上の海面水温は30度以上、
日本近海でも27度前後とまだ高い状態です。
10月に入っても台風が発生し発達しやすい状況が続いています。

去年、台風19号が上陸したのは、
10月12日。
引き続き注意が必要です。

今朝は自主的にできる備えの中から、
自治体が無料配布している「土のう」についてお伝えします。

袋の中に土砂が詰められている土のうは、
浸水被害を軽減するなどの災害用としても活用されています。
実は各自治体で、
“土のうステーション”を街の中に設置しているんです。
この中に入っている土のうは、無料で持っていく事ができます。

去年の台風19号によって浸水被害のあった世田谷区では
土のうステーションの数を増やしていて、
去年9月の時点では54か所でしたが
先月9月までで66か所にまで増やしています。

持って行っても良い、
土のうの数は自治体によって数は違いますが、
大体10〜20程度持ち帰る事が可能です。

土のうの使い方について
ご存じの方もいらっしゃると思いますが
改めてお伝えしますね。
〜土のうを使う際のポイント〜

/紊凌賛紊龍欧譴ある、道路に面した駐車場や玄関の入り口に置きましょう。
▲譽鵐を積むように交互に隙間なく積み上げてください。
2段から3段積むと、10〜20センチの浸水を防ぐ事ができます。
な造戮薪擇里α澗里鬟屮襦璽掘璽箸任るむと、より防水効果が高まります。

さて、この土のう
重量が5キロから10キロありますから、
家の近くに、土のうステーションがない場合は持って帰るのが大変ですよね。

その場合は、
家庭にあるもので簡易的に作る事ができる「水のう」があります。
材料は、土のう袋なければビニール袋・水だけで簡単に作る事ができます。
まず、土のう袋、またはビニール袋であれば二重にして半分程度水を入れます。
次に袋の中の空気を抜いて口を占めれば完成です。

とっても簡単ですよね?

土のう袋が手元にない場合は、ダンボール箱の中に水のうを入れて、
玄関などの出入り口に置くのが効果的です。
水のうを単体で並べて、木の板などで固定する方法もあります。

水のうは、
力のない女性やご高齢の方でも作る事ができます。
玄関の前に置く事で家の中への浸水を防ぐことはもちろん、
トイレやお風呂、洗濯機などの
排水溝からの水の逆流を防ぐ事にもつながります。

自主的にできる備え・・“確認”も備えの1つです。
まずは、家の近くの土のうステーションを確認してみてください。

災害が起きる前の“備え”や“確認”がいざという時に必ず役に立ちます。



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2020.09.26
08:25 「夏台風より怖い・・・秋台風」


9月も終わりに近づき、秋を感じることが多くなってきました。
この時期心配なのが、「秋台風」です。
今日は、夏よりもこわい!?
「秋台風」についてお伝えします。

実は、強い台風の日本への上陸数は、
夏よりも秋のほうが、多いんです。
気象庁では、
最大風速33メートル毎秒以上を「強い台風」、
44メートル毎秒以上を「非常に強い台風」、
54メートル毎秒以上を「猛烈な台風」と分類しています。

この定義になった1999年以降で、
日本に上陸した台風のうち、
「強い勢力」以上で上陸した台風の割合は、
7月、8月がおよそ4割なのに比べて、9月がおよそ6割、
10月はなんと8割以上と、季節が進むごとに増えているんです。

9月は31個中18個、10月は9個中8個の台風が、
「強い勢力」以上となります。

いったいどうして、
秋の台風は強い勢力となるのでしょうか、

これには大きく2つ、理由があります。

1つは、海水温度が高いことです。

台風は海面から蒸発する水蒸気をもとに発達します。
海水温度が高いと水蒸気の量が多くなり、
台風が発生しやすくなるんです。
海水は気温のピークよりも遅れて高くなります。
この結果、
日本の近海の海水温度は夏よりも秋のほうが高いことが多く、
台風自体が発達しやすくなるのです。

どうして秋の台風は勢力が強いのか、
もう1つの理由は、台風の速度です。

台風は太平洋高気圧の縁に沿って北上した後、
偏西風に乗って東寄りに進みます。
偏西風に乗ると台風は一気にスピードアップ!

秋は偏西風に乗りやすく、夏の台風よりも、
本州付近を進むスピードが速くなります。
スピードが速いと、台風そのものの風に加え、
移動の速さも加わって、風がさらに強まるんです。

「夏台風は自転車並の速度」
「秋台風は自動車並の速度」
とたとえられるくらい、速さに違いが出るようです。

去年の台風19号、2017年の台風21号など
関東地方に大きな被害をもたらした台風は
いずれも10月に上陸しています。

今年は
これまで台風の発生数も上陸数も平年より少なくなっていますが、
このあとも、油断はできません。

内閣府は今月4日にLINEの公式アカウント
「内閣府防災」を開設しました。

LINEで、台風や豪雨時の「避難行動判定フロー」を
確認できるというものです。

質問に対して「はい」か「いいえ」で答えていくことで、
どのように避難・行動すればいいのかがわかります。

これからの「秋台風」に備えて、
いざというときにすぐ行動して、自分の身を守れるよう、
日ごろから準備しておきましょう。

【内閣府防災 URL】
http://www.bousai.go.jp/toline.html


音声ファイルはこちら


2020.09.19
08:25 「台風シーズン 土砂災害にも注意」


台風が近づいて来た時・・・水害だけでなく、
「土砂災害」にも注意が必要な地域があります。

急な山が多く、
台風や大雨、地震などの多い日本では、
土砂災害が発生しやすい地形・環境だと言われています。

去年の土砂災害の発生件数は、全国で1996件。
ほとんどの都道府県で土砂災害が発生しています。
土砂災害が発生するおそれのある区域は、
日本全国でおよそ67万区域。

関東南部では、
4万2千145区域にのぼると推計されています。 
特に、横浜や横須賀などの地域は、
崖がむき出しになっている地域もあるという事ですから
注意が必要です。

さて、この土砂災害、
,け崩れ地すべりE收侘の
主に3つに分けられています。

特徴と前兆現象を確認しましょう。

崖崩れ
斜面の地表に近い部分が、雨水の浸透や
地震などで緩んで突然、斜面が崩れ落ちる現象です。

崩れ落ちるまでの時間が短い為、逃げ遅れる危険があります。
《崖崩れの前兆現象》
がけ崩れが起きる前には、“小石が落ちてくる”
“水が吹き出る”といった前兆現象があります。

地すべり
これは、斜面の一部、あるいは全部が地下水の影響と
重力によってゆっくりと斜面の下に移動する現象です。

土の塊が移動して来るため、
広範囲に被害がでる恐れがあります。
《前兆現象》
地すべりが起きる前には
“がけや斜面から水が吹き出す”
“井戸や澤の水が濁る”などの前兆現象があります。

土石流
土石流は、山腹や川の底の石、土砂が長い雨や集中豪雨によって
一気に下流へと押し流される現象です。

時速、20から40キロという速度で流れてくるため、
一瞬で家などを飲み込んでしまう恐れがあります。
《前兆現象》
土石流が起きる前には、
山鳴りがしたり、腐った土の匂いがするなどの、前兆現象があります。

こうした前兆現象に気がついたら、地域の人と声を掛け合って
いち早く安全な場所に避難する事が大切です。

国土交通省や自治体では、土砂災害による被害を防ぐ為に
砂防えん堤という土砂の量を調整する施設や
警戒避難体制の整備などの対策を進めています。

それとあわせて、
私達も土砂災害に対して日頃から備えておく事が大切です。

そこで、土砂災害から身を守る為に知ってもらいたい
3つの事をお伝えします。

1つ目、
台風が来る前に、
あなたの住んでいる場所が
土砂災害危険箇所か確認しましょう。
土砂災害の6割は、「土砂災害危険箇所」で発生しています。
ハザードマップ、国土交通省・砂防部のHPまたは、
区市町村に問い合わせてみましょう。

2つ目、
雨が振り始めたら
土砂災害警戒情報や雨量の情報に注意しましょう。

3つ目、
大雨や土砂災害警戒情報が発表されたら早めに避難してください。
土砂災害の多くは、木造の1階で被災しています。

どうしても避難所へ行くのが難しい場合は、
近くの頑丈な建物の2階以上に避難しましょう。
それも難しい場合は、
家の中の崖から離れた部屋の2階に避難をしましょう。

台風シーズンは10月まで続きます。水害に加えて、
“土砂災害”にも注意していきたいですね。


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