能登半島地震から今週7月1日で1年半。
この日、地震と豪雨で被災した石川県輪島市町野町地区での
プレハブの建物からこんな音が聞こえてきました。
輪島市町野町にまもなく誕生する、
臨時災害放送局=災害FM「まちのラジオ」の試験放送が行われ、
来週7日(月)の開局を前に準備が行われていました。
臨時災害災害放送局=災害FMという言葉や存在を
はじめて聞いたという方もいらっしゃるかもしれません。
阪神淡路大震災の経験などを踏まえて、1995年に制度化され、
地震や大雨・洪水など大規模な災害が発生した場合に
被災地の団体などが開設する臨時かつ一時的なFM局の事を言います。
東日本大震災では、26局が開局しましたが、
北陸3県では初めての開局となります。
有志で作る町野復興プロジェクト実行委員会は輪島市の協力を得て、
まちのラジオの運営準備を進めてきました。
町野復興プロジェクト実行委員会 代表の山下祐介(やました・ゆうすけ)さんは、
この町に災害FMを作りたいと思った理由についてこう話します。
山下さんの言葉にあった様にこの地域は地震と豪雨で2度孤立、
その時、重要な情報源となるラジオとテレビが視聴できなくなる
停波が相次いだ事によって情報の孤立という事も経験しました。
電波が入りにくいエリアだった事から情報という意味でも孤立しました。
また、町民は、災害FM「まちのラジオ」が立ち上がることに
こんな期待を寄せています。
2つの災害を教訓に必要な情報を正確に届けたいという思い
そして町の復興や人と人の繋がりを新たに作っていきたい。
そんな思いが詰まっているまちのラジオ
7月7日(月)からお昼12時から1時30分まで、
生放送番組「まちのわ」をお昼12時から1時30分まで放送されます。
今朝は、能登半島地震から1年半 被災地でまもなく誕生する
臨時災害放送局 まちのラジオについてお伝えしました。