災害時、妊婦さん・赤ちゃんのいるお母さんの心得

熊本と大分で最初に地震が起きてから1か月です。
いまも沢山の方が避難生活を続けている中、
妊婦さんや赤ちゃんがいるお母さんは
色々な問題に直面しています。
例えば、お腹の張りが続く、
ストレスで母乳が止まった、
避難所で赤ちゃんが泣き止まず
車中泊せざるを得なくなった・・・など。
通っていた産婦人科がお産できない状況になってしまい、
病院を変えなくてはいけなくなった妊婦さんもいます。

そして、首都圏で地震が起きた時も
同じ、もしくはもっと大変な状況になります。
もし大きな災害が起きたら、
妊婦さんとお母さんはどんなことを心がけておくべきか。
日本助産師会に伺いました。

まずは、おなかの赤ちゃんについてです。
災害が起きたら、
どうしてもお母さんは心配が先に立ってしまいますが、
赤ちゃんがおなかの中で元気に動いていれば
大丈夫だそうです。
もし、胎動が少なくなったり、
おなかが張って痛みがあるようなら、
病院に搬送してもらいましょう。

そして、災害時、
お母さんはなるべく体を温めてください。
妊娠中は冷えるとお腹が張る場合があるので、
できるだけ暖かくして、横になります。
妊婦さんは防災グッズの中に使い捨てカイロや靴下を
入れておくのも大切ですね。
小さな赤ちゃんがいる方は保温のため、
赤ちゃんをできるだけ抱っこして、添い寝をします。

次に、母乳で育てている、
もしくは育てようと考えているお母さん。
極度のストレスや恐怖で
一時的に母乳の出が悪くなることがあります。
ただ、これは一過性のもので、
あげているとまた出てくるようになるので、
赤ちゃんにしっかりお乳を吸わせることが
大切なんだそうです。
母乳のトラブルや何か心配なことがある時は
東京都助産師会などに
電話やメールで相談できます。
災害時でも、携帯が通じるようになったら、
遠慮なく相談して下さいとのことでした。
連絡先の一覧はこちらです。
http://www.midwife.or.jp/general/supportcenter.html

一方で、お父さんや周りの方は、
お母さんの話を忍耐強く、批判せずに、
しっかり聴いてあげてください。
独りではないことをあたたかい言葉で伝えたり、
問題への対処法を「提案」する形で伝えることが重要です。

災害弱者となってしまいがちな、お母さんと赤ちゃん。
みんなでサポートする意識を持ちたいですね。

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