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暮らしに役立つ情報や気になるトピックを深掘りしていく番組「青木源太・足立梨花 Sunday Collection」。
番組パーソナリティの青木源太と足立梨花が、毎回、専門家をゲストに招きトークを繰り広げ、
印象に残った“推し”をコレクションしていきます。

青木源太・足立梨花 Sunday Collection

暮らしに役立つ情報や気になるトピックを深掘りしていく番組「青木源太・足立梨花 Sunday Collection」。番組パーソナリティの青木源太と足立梨花が、毎回、専門家をゲストに招きトークを繰り広げ、印象に残った“推し”をコレクションしていきます。

2023.12.03

夢も希望も学びの先に! 国の教育ローン



こどもには、夢や希望の職業を実現するために学んでほしい!と願う一方、親としては、そこに掛かる様々な費用は気になるところ。
そこで今回は、「夢も希望も学びの先に! 国の教育ローン」というテーマで深掘りしました。

(青木)
今日はこどもの教育費に関するお話です。

(足立)
こどもの教育費って、結構掛かるというのは聞きますよね。

(青木)
そうなんですよ。人生の中の出費のうち、例えば家や保険などと同じくらい、もしくはそれ以上かもしれません。幼稚園から大学卒業まで、全て公立に通う場合、平均額は、およそ820万円。全て私立に通うと、平均でおよそ2,310万円です。

(足立)
そんなに変わるものなんですね!親ってすごいなと思います。

(青木)
文部科学省の調べによると、高校などへの進学率はおよそ99パーセントに達していて、その先の大学・短大、専修学校への進学率は、およそ80パーセントです。

(足立)
多くのこどもが大学などに進学しているんですね。大学へ通うこどもが二人いたら当然、教育費は2倍掛かるということですよね。保護者のかたは大変ですよね。

(青木)
足立さん、他人事じゃないですよ。足立さんもご結婚されましたから、近い将来、教育費と向き合う可能性もありますからね。

(足立)
そうですね。そして、私の弟は高校生なので、いろいろと直面しています。

(青木)
もし、こどもが大学へ行きたいと言った場合、保護者としては、やはり応援したいですよね?でも、大学の教育費は国公立と私立の違いだけでなく、進学する学部によって大きく異なり、一般的に文系よりも理系、通常の理系よりも、医学部、歯学部系の方が授業料そして、入学金ともに高い傾向です。

(足立)
では、もし、こどもが「お医者さんになりたい!」と言ったらどうなりますか?

(青木)
例えば、私立の医学部に通う場合、初年度の教育費は平均で約510万円です!

(足立)
初年度だけですよね?結構、掛かりますね。医学部って6年通いますよね。かなり高額なお金が必要になりますね。

(青木)
ただ、お子さんがそういった志を持っていたときに、保護者としては資金を用意できないことを理由に、進学を諦めさせたくないですよね?

(足立)
それはそうですよね。お医者さんだけでなく、こどもがなりたい職業に就くために学びが必要であれば、保護者としては応援したいという気持ちは絶対あると思います。

(青木)
そこで、「国の教育ローン」です。ここからはスペシャリストと一緒に深掘りしていきます。株式会社日本政策金融公庫の飯塚 啓介さんです。日本政策金融公庫のかたは以前、ソーシャルビジネスを資金面から支援するサービスをご紹介したときにも、いらしていただきました。

(足立)
教育への支援も行なっているんですね。今日のテーマは「国の教育ローン」ですが、「国の」と付くのはどうしてなんですか?

(飯塚)
はい。「国の」と付くのは、民間金融機関の取組みを補完する政府系金融機関である日本政策金融公庫が扱う制度だからです。「国の教育ローン」は、教育に関する家庭の経済的な負担を軽減することと、教育の機会均等を目的に取り扱っておりまして、「経済的な理由で進学を諦めたくない」お子様や、「進学を諦めさせたくない」という保護者の思いに応える制度なんです。

(青木)
1979年に創設された融資制度で44年の歴史があり、創設から500万人以上のかたに利用されています。昨年度はおよそ9万件の利用があったそうです。

(足立)
これは、どういったかたが利用できるんですか?

(飯塚)
対象となるのは、学校に在学・入学されるお子様の保護者のかたになります。学校は、高校、大学、専修学校などはもちろん、予備校や外国の高校、大学なども対象になります。

(足立)
幅広い学校が対象となるんですね、特に海外留学などはお金が掛かりそうですもんね。やはり、どれくらい融資していただけるのかというのが気になります。

(飯塚)
はい、融資の対象となるのは、今後1年間に必要となる費用で、その融資の限度額は、お子様一人につき、上限350万円。海外留学のための資金など一定の要件に該当する場合は上限450万円です。

(足立)
1年間に必要となる費用って、入学金や授業料ですよね?

(青木)
足立さん、学校に通うとなると、必要な費用ってそれだけじゃないですよね。教科書代、通学のための交通費、パソコンが必要ならば購入費、自宅以外から通学するならば、住居費用、海外留学ならば渡航費、そもそも教育機関を受験するためにも受験費用が掛かりますよね。

(足立)
確かに、いろいろな費用が掛かりますね。

(青木)
万が一、希望する教育機関に合格しなかった場合、予備校にも通わなければなりません。国の教育ローンはそうした費用などにも使うことができるんです。しかも、金利は固定で返済期間は最長で18年。融資の契約時の金利が完済まで続きますから、無理のない返済計画を立てることができます。

(足立)
以前、この番組で奨学金制度を紹介したことがありましたけど、飯塚さん、国の教育ローンと奨学金、どんな点が違うんでしょうか?

(飯塚)
はい、違いはいくつかありますが、大きな違いを申し上げますと、国の教育ローンは、入学、在学するお子様の保護者のかたが利用者となるのに対し、奨学金の場合、利用者は学生本人です。

(足立)
それは大きな違いですね。つまり、国の教育ローンは、こどもの希望を叶えてあげたい保護者のかたが利用する制度なんですね。

(飯塚)
はい。ただし、国の教育ローンの利用にあたっては、世帯年収に上限があります。その上限は、扶養しているお子様の人数によって異なります。お子様一人の場合は、世帯年収が790万円以内、二人の場合は890万円以内、三人の場合は990万円以内であればお申込みできます。

(青木)
そして、ひとり親家庭や、扶養するこどもが三人以上いるなど一定の要件に当てはまるかたの場合には、優遇制度もあるんですよね。

(飯塚)
はい。ご家庭の状況に応じた優遇制度がありまして、例えば、ひとり親のご家庭や世帯年収が500万円以内でお子様が三人以上いるご家庭の場合、金利は通常よりも低く設定しています。また、お子様の保護者が単身赴任など、費用負担が大きいご家庭には、世帯年収の上限を緩和する措置もあります。

(青木)
国の教育ローンと奨学金との違いは他にもありまして、奨学金の場合は申込みできる時期が決まっていますが、国の教育ローンはいつでも申込みができるんです。また、奨学金の場合、資金は一定額を月払いで受取りますが、国の教育ローンは1年分まとめて受取ることができます。基本的に、入学するときは、入学金や前期の授業料など、まとまったお金が必要になりますよね。自宅以外から通う場合、住居費にもまとまったお金が必要となります。ですから、1年分まとめて受取れるのは、大きな特徴だと思います。

(足立)
やっぱり、最初に大きなお金が必要だったりしますよね。これはありがたいです。

(飯塚)
先ほど、いつでも申込みができると説明いただきましたが、国の教育ローンは、合格発表前からも申込みが可能なんです。ご利用は進学先が決まってからとなりますが、事前に申込みをしておけば、合格発表の後、慌てることなくスムーズに入学手続きを進められます。そもそも、いくら借りられるのかめどが付いていれば、学校の選択の幅も広がりますし、お子様も安心して受験に向き合えると思います。

(足立)
これは、うれしいことですね。こどもって、家庭の経済状況とか結構考えていますよね。中には、遠慮して本当に行きたい学校を選べない子もいるかもしれない。でも、あらかじめお金を借りるめどがついていれば、希望どおりの学校を選べるかもしれない、選択肢が広がる、これって、すてきなことだなと思いました。

(青木)
実は足立さん、お金を借りるめどという点で、是非、ご覧いただきたいのが、日本政策金融公庫のホームページなんです。「国の教育ローン」のページでは、各種シミュレーションができるんです。

(足立)
各種とは、どんなことですか?

(青木)
教育費が今後、どのくらい必要かを知ることができる「教育費シミュレーション」。もう一つは、「国の教育ローン」の申込み条件をクリアしているか確認できる「お申込みシミュレーション」、さらに、国の教育ローンを利用した際の毎月の返済額を試算することができる「返済シミュレーション」です。先ほど、わたくし、小学3年生の息子で、教育費シミュレーションをやってみました。今後、わたくしの場合は約837.2万円掛かることが分かりました。高校までは公立にして、大学は、私立の文系に行くと、自分のキャリアと同じと仮定したときに、自分のこどもの場合は、今後、どのくらい掛かるかなと。

(足立)
お父さん、頑張って働かないと!

(青木)
返済シミュレーションもやってみたんですけど、200万円を借りて、翌月から10年で返済しようとすると、月々およそ1万9,000円の返済額でした。

(足立)
月々1万9,000円だったら、返済できるかも!具体的な金額が分かると、確かに計画が立てやすいですね。

(青木)
簡単に分かるのは、とっても良いですよね。

(足立)
国の教育ローンを検討するかたは、まず、シミュレーションをしてみてほしいですね。実際に申込みをする場合は、どのようにすればいいですか?飯塚さん。

(飯塚)
申込みは「インターネット申込み」が手軽でお勧めです。スマホやタブレットでも申込みいただけます。ホームページは今年7月にリニューアルされまして、チャットボットで時間や場所を気にせず、気軽にご相談していただくことも可能です。また、オペレーターとチャットでご相談いただくことも可能です。

(青木)
このホームページを見れば、国の教育ローンについて詳細が分かりますから、是非、ご覧になっていただきたいですね。

(飯塚)
経済的な理由でこどもたちが夢や希望を諦めることがないように、日本政策金融公庫では、こどもたちの未来を共に考え、共に支えていきます。まずは「国の教育ローン」のホームページをご確認ください。

(足立)
「国の教育ローン」を初めて知ったんですが、まとまったお金が必要なときって、初年度のことが多いので、いつでも申込みができて、1年分まとめてお金が受け取れるというのが、すごく魅力的だなと思いました。

(青木)
私が印象に残ったのは、各種シミュレーションがあるということです。金額が大きいですから、シミュレーションをすることで、より計画的に資金計画が立てられますよね。まずは、一度やってみてほしいと思いました。


【 関連リンク 】
・国の教育ローン / 日本政策金融公庫
 https://www.jfc.go.jp/n/finance/search/ippan.html
・教育にかかる費用は? / 日本政策金融公庫
 https://www.jfc.go.jp/n/finance/ippan/kyoikuhi/cost.html
・ご利用条件や金利・ご返済方法 / 日本政策金融公庫
 https://www.jfc.go.jp/n/finance/ippan/sim.html#checkSim