部屋を片付けたことで人生が上向きに!

君島十和子(FTCクリエイティブディレクター、美容家)×平野ノラ(お笑いタレント)

2023

03.24

null

平野さんは、「部屋を片づけたら人生のミラーボールが輝きだした。 1日15分のノラ式実践法」というご本を発表し、片付けマスターとしても活躍されています。

null

自分に対して優しくなれた



君島
ノラさんのご本を拝読したら過去に汚部屋の住人だったと書いていらっしゃって、すごく意外だったんです。

平野
本当にお恥ずかしいですよね。足の踏み場もなかったですし、洋服の山の上で寝ていましたし、どこにあるのかわからない眼鏡を踏んで、その眼鏡で普通に出勤していました。そういう劣悪な環境に麻痺していました。その当時は、どう生きていけばいいかわからないぐらい、何がやりたくて自分に何が向いているのかをずっと問い続けながら、さまよっていた時代だったんです。仕事もしていたけれども、やめたりして。

君島
それは、OLさんのお仕事ですか?

平野
そうです。昼夜逆転したり、どんどん汚部屋になって、人と話す気もない、外に出る気もない、カーテンも開けない、どう生きていけばいいのか、自分の問いみたいなのをずっと探し続けていて、だから自己啓発本を読んだり、運が良くなる神社に行って幸せにはなりたかったんですね。

君島
わかります。

平野
そしたら、インターネットで片付け本に出会うんですよ。それを読んで、心のあり方と、部屋の状況はすごくリンクしていると書いてあって、それが衝撃で、片付けたら本当の自分が見えてくると、その本には書いてあったんですよ。では、片付けてみようと思って、まず、玄関にあった12本の傘から捨て、その後、今まで自分がやりかけだったもの、例えば絵を書くのが好きだったので、絵の教材や画材、資格の本、そういうのも全部手放してみたんです。今まではそれを見る度に、自分は中途半端な人間だと責めていたんです。それが全部とっぱらった時に何もなくなって一番何がやりたいのか、問いかけをした時に私25歳の時に1回、お笑い芸人を諦めているんですよね。そしたら、もう1回お笑いをやりたい、もう30歳になるし、いろんな理由で言い訳していた部分もあって。売れる、売れないは別に、この気持ちをまず一旦叶えてあげる。初めて自分の意見をちゃんと自分で聞きました。

君島
自分に対して自分自身を大事にしてあげられてなかったってことですよね?

平野
そう。あの環境だったら、それはしょうがなかったんですけど、まさか物でそうなっているなんて、自分にリンクしなかったんですよね。片付ければ、片付けるほど本当の自分が見えていった。それプラス自分を大事にできたし、自分をもてなしてあげられるようになった。自分の人生で自分が主役なのに、すごくないがしろにしていた、それを片付けで見出せたんです。


断捨離したことで、生活の質がアップ!



null

君島
好きで買ったコップがあったんですよ。でも、それを使わないで、どうでもいいコップを使っていて、好きなコップを見ながら、割ったら嫌だなとか考えて、それが断捨離をしたら、何の迷いもなく、使えるようになったんですよ。そしたら、その日1日の時間の使い方、時間の流れが違って感じる。朝一番に飲むコップを、自分の心のままのものに選ぶだけでこんなに1日の時間が違うことに初めて気がついたのも片付けたからです。たかが片づけかもしれないけど、まずは持ち物の中から私に必要なものか、必要でないものかを分けるところからスタートする。

平野
本当に確実に実践あるのみです。まずは1枚からでも処分していただいた、その処分したことを自分で褒める。あとは本当に勘違いして欲しくないのは、捨てることが目的ではなくて、物と自分との大事な関係性ですね。これは捨てられないというか、これはまだそばにいて欲しいとか、これを持っていることで自分がすごく気持ちが良くなるとか安らぐならぜひおいてほしいです。正解は自分で導き出す。

君島
だからそれを導き出すために、まずは紙とかね、見るからにゴミとわかるものから捨てる。あと、私がすごく捨てたのは、お化粧品の試供品です。試さないとわからないからとたくさんいただいて、いつか旅の時に使おうと。

平野
みんなそう!

君島
温泉行く、女友達と一泊旅行の時に使おうと思って溜め込んだものがたくさんありまして。化粧品を作っている側からいいますと、パウチされていても、3年以上経ったら駄目ですね。それは、とにかく思いっきり全部一度サヨナラしました。

平野
私も片付けをしていなかった時は、出先で使おうと思って、下手したら10年以上前のものもありました。今、私は本当にすぐに使います。何もない日でも使います。

君島
もう絶対にしまわないと決めています。

平野
大事ですね。収納の仕方も目に見えるのは大事だと思います。


これまでの記事

その他の記事