子どもに食の大切さを伝える

豊田エリー(俳優)×寺本りえ子(料理研究家、フードディレクター)

2024

02.23

null

子どもと一緒になって料理を作る



null

豊田
今、りえ子さんがやられている料理の活動がいろいろある中でフリースクールでお仕事もされているじゃないですか、その話をぜひ伺いたくて。

寺本
表参道にある「ギフトスクール」というコロナ中に開校した学校があって、3歳から15歳の子どもたち25人ぐらいいて、去年までは月曜日から金曜日まで毎日そこに行って、ご飯を作っていました。作るときの最後の1時間を子どもたちと一緒に調理する。私、小さいときから子どもが大好きで、子どものくせに子守をしたがって、本当に子供が好きなのね。だから子供と料理できるなんて夢みたいと思って、そこに行きだして、最初は、もちろん子どもたちは、包丁も持てないし、毎日土鍋で炊いていたから、卓上コンロもつけて土鍋で炊いて、水の量も教えたら、そのうちすぐに慣れるんだよね。今ほとんどの子が包丁を持てるかな。揚げ物もできる子もいるし、お味噌を作ったり、醤油も絞りに行ったり、お米も田植えをして収穫まで行くので、そういう経験をしている。

豊田
子供たちにとって、生きていく上で一生ものですね。

寺本
食の思い出は、一生を通じて思い出すんじゃないかなと思っていて、私もやっぱりはこの季節は、お寺の行事であれを食べていたなとか思い出したりしていたから、雨の日にチヂミを焼いたりしたし。

豊田
雨の日にチヂミを焼くんですか?

寺本
韓国の料理家の友人から聞いて、パチパチいう音が雨の音に似ている説と、あとはもう出かけないで家にあるものを焼いて食べようという説もあるみたいだけど。

豊田
焼いている音がパチパチって素敵。詩みたい。

寺本
あと、子供たちもぬか漬けを作っています。

豊田
そのお話を聞いたときに子どもたちの作るぬか漬けと、大人だけで作ったぬか漬けが全然違ったとおっしゃっていましたよね。

寺本
子どもは、元気ないい菌を持っているのかな。

豊田
その話を聞いたとき、面白いなと思って。

寺本
「臭いー!」とか言いながらやっているけど。

豊田
そうですよね。子どもの時、私ぬか漬けは、触ったことなかったな。すごいいい経験。その出来上がったぬか漬けもみんな食べるんですか?

寺本
苦手な子もいるけど食べ始める子もいるし、

豊田
そこで好きになったり、でも、子供のときの記憶で、友だちの家に泊まりに行ったときに、そこで出されて初めて食べられたとか、覚えていますもんね。それが思い出とまた重なっていて、その経験がいっぱい生まれるスクールってすごい。


思い出に残る毎日のお弁当



null

豊田
娘が小学校6年間毎日お弁当だったんですよ。最初は、それがネックだなと思っていたんですけど、コロナ禍で、食に対する意識のシフトチェンジがあって、全然苦ではなくなって、むしろ楽しく、気楽になってきて、娘も全然残したことがなくて、それも嬉しくて、苦手な食べ物はなるべく入れないでおくんですけど、ちょっと入ったとしても「入っていたよ」と言いながら食べてくれるので、お弁当を残すのが嫌いみたい。

寺本
お弁当マジックあると思っています。いつも自分が残さない量を自分で取っていっているんですが、お弁当に変えたらすごい量を食べるんだよね。お弁当は、不思議だよね。

豊田
その分、食べ切ってくれるから、言葉ではない親子のコミュニケーションがすごいあったなと思って、今すごく朝が楽になったのはあるんですけど、ただちょっと寂しさもあります。去年の3月で卒業したので、1月、2月は、寂しくなってしまって、なので、代わりではないけど、自分の稽古場には自分のお弁当を作っていったりして、お弁当の習慣は、大変なことばかりではないと思いました。

寺本
種類をいっぱい作らなきゃとかあるよね。

豊田
彩りを考えると、トマト、ブロッコリーとかあれば、もうあと何でもいい!

寺本
卵がちょっとあれば黄色くなったりね。にんじんもね。

豊田
お世話になりますね。あれはいい時間だったなぁ。


null


これまでの記事

その他の記事