2021/05/03

Drive Discovery PRESS Vol.5 編集後記

DDP編集部

Drive Discovery PRESS、新緑が美しい季節になりましたが、ワンちゃんを飼っていらっしゃる方にとっては、お散歩も気持ち良い季節!先日、うさぎをお散歩させている方に遭遇して、うさんぽ(うさぎのお散歩をそう呼ぶらしいです)ののどかな風景に心和んだ編集Nです。
さて、今週のDDP特派員は、先週に引き続き、数々の人気水族館の立ち上げを行ってきた生き物なんでも博士の下村実さん!今週も生き物の話題をたっぷりお届けしました。

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水生生物から、鳥、昆虫など、ありとあらゆる生き物に精通している下村さん。先週も、ご自宅に大型の水槽を置いて数えきれない程の生き物を飼育していたというお話も伺いましたが、それだけ色々な生き物と接して来た中で、まじまじと人間の無力さを感じているのだとか。「人間は素手では鶏一羽捕まえられない、本来、弱い生き物なんだ」という説明には、ホランさん、スタッフ一同納得。改めて自然の世界を考えると、人間のちっぽけさが身に染みて来ます。では、そんな人間と生き物たちの共存のためには、どんなことが必要なのか・・・その一つが「野焼き」なんだとか。最近は煙の問題などから、禁止する地方も多いようですが、野焼きが行われなくなったことにより、野生の動物が人間の世界に下りて来る原因になってしまっていると言います。「野焼きは、人間界と生き物の世界の境界線」と語る下村さん。現在は、その境界線があやふやになってしまっているそうで、自然を守るためには人間の手を入れないことが良いのかと思いきや、実は、古来から伝わる風習には、深い意味があることを改めて思い知るお話でした。

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そして、突然ですが・・・皆さんは、子供の頃、モグラを探して、穴という穴を覗いたこと、ありませんか??
子供の頃、一時期、いつもモグラを探していたというホランさん。実際にモグラに会えたことはなかったそうですが、下村さんによれば、案外、トタン屋根などが落ちているような所で、屋根を退けると、下にモグラの穴があったりするんだとか。そんなちょっとした知識から、海洋生物にまつわる深い知識まで、様々な生き物について知り尽くしている下村さんにとって、水族館や動物園、植物園は、生き物や自然の世界に目を向けてもらうきっかけの場。身近な自然に触れてもらい、ワクワク・ドキドキしたり、「地球っていいよね」と感じてもらったり、見えなくてもその存在感を感じてもらうことが大切なんだとか。あくまでも「きっかけづくりしかできない」と語る下村さんですが、まずは、水族館などで興味を持ってもらい、皆さんの近くにも実は自然が溢れていることに気づいてもらいたいとお話しされていました。

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そんな下村さん。現在は四国水族館に勤務されていますので、お近くの方、いつか訪れた際には、「下村さんいますかー」と訪ねてみてください。その日のとっておきの見どころ、案内してくれるはずですよ!

さあ、次週のDrive Discovery PRESSは・・・我がホラン編集長が、ローカルウェブメディアの編集長と対談!どんなお話が飛び出すのか!! 次号もお楽しみに!

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