2021/05/09

自身も長野に移住! “地方の魅力”について、地元メディア「ジモコロ」編集長・徳谷柿次郎が語る

DDP編集部

5月9日(日)の放送では、地元メディア「ジモコロ」編集長の徳谷柿次郎(とくたに・かきじろう)さんをゲストに迎え、お届けしました。

null
(左から)ホラン千秋、徳谷柿次郎さん

“旅好き”になったきっかけ

徳谷さんは“さすらいのWebライター”として日本全国を旅して、その土地の魅力を執筆・発信しています。この仕事をするきっかけとなったのは30歳のとき。20代はもっぱらインドア派だったそうですが、Facebookに「薪割りをして背筋を鍛えたい」と冗談半分で投稿したところ、長野県松本市在住の女性から「ウチで薪割りできますよ」とコメントが。

「会ったこともないですし、向こうも本気では言ってなかったと思うんですけど、(30歳になった)当時、“新しいことに挑戦したい!”と思っていたので『本当に薪割りをしに行ってもいいですか?』とメッセージを送った」と経緯を語ります。

そんなやり取りから、本当に女性のお宅を訪ね「1泊2日で1日6時間ぐらいずっと薪割りをしました。そこで“地方でこんな体験ができるんだ!”と自然の面白さに目覚めたんです。この体験があったから『ジモコロ』というメディア(立ち上げ)につながった」と振り返ります。

以降、コロナ禍となる前まで、取材を兼ねて日本全国を旅するようになった徳谷さんは、これを機に、当時取材回数が多かった長野県に移住。また近年では北海道を訪れる機会が多いそうで「ここ1〜2年で10回以上は通っています。何度も通ううちに現地の友達が増えていきました」と言います。

広大な北海道のなかでも旭川市が大のお気に入りとのことで、「みんな旭山動物園に行ったあと、(ほかに目的がないので)美瑛などの違う場所に移動してしまいがちなんですけど、意外と旭川の街が面白くて。温泉やサウナのレベルがめちゃくちゃ高い!」と言います。

徳谷さんが現在住んでいる長野市と旭川市の人口規模が近いこともあり「長野市も旭川市も30万人規模なんですよ。だから、僕にとって(居心地が)ちょうどいい。また、空き家も多くて家賃が安いんです。だから、若い人がそれほどお金をかけずにお店を始められるので、個性的なお店が生まれやすい。だから、好きで行っちゃいますね」と魅力を語ります。

さらには「札幌や稚内など、旭川を軸に北海道をまわりやすくインフラ整備もされているので、旭川を拠点にしてみると、けっこう見え方が変わるかもしれない」とも。

移住を決めたきっかけ、地方取材のこだわりは?

30歳で“旅好き”となった徳谷さんが、長野県に移住したのも地方の魅力を探す旅がきっかけでした。2017年に株式会社Huuuuを設立する前、東京・三ノ輪に住み、会社員としてライターの仕事をこなしていましたが、「週の半分以上が地方での取材でした。(地方では)レンタカーを借りてストレスなく移動していたのが、(帰京して)満員電車に乗るのがつらくなってきて、自分のなかで違和感が増えていった」と話します。

仕事は地方での取材がメインとなっていたこともあり、「距離感もちょうどいいですし、薪割りでの出会いもありましたし、いっそのこと長野に拠点を移そうと。最初の2〜3年は東京と長野の2拠点生活で、東京の仕事を(長野に)持って行って仕事をする、という形でずっとやっていましたね」と語ります。

また、既存メディアの地方取材のスタイルは「コストを極力抑えないと、(取材に行くのが)無理だった」と言います。対して「ジモコロ」では「(日数やコストなどの)制限を設けていないので、地元の人も知らなかったところまで(取材に)入っていき、地元の人のシビックプライド(町への誇り)みたいなものをくすぐると、『知らなかった、今度行ってみよう』『こんなお店を見つけてくれてありがとう』といったフィードバックをいただくこともちょいちょいありますね」と手応えを語ります。

取材した旅先での出会いも多いそうで、「緊急事態宣言で移動が制限されたとき、違う土地に思いを馳せることって、(その土地に)友達がいるとめちゃくちゃ想像しやすいんですよ。なので、全国への想像力が配れるようになったのは、友達がいてよかったことだなと思う」としみじみ。

「“全国に友達がいる”という心理的な安心もあるので、いい意味で長野に執着しなくてもいいし、東京の仕事に執着しなくてもいい。もともと自分が“どんな状態でも生きていける環境を作りたい”という思いもあったので、それがちょっとずつ形になっている感じです」と笑顔をのぞかせます。

ホランは「その身軽さや自由さって、すごい財産ですよね」と大きくうなずき、「自分1人や友達と旅をして思い出を作るのもいいけど、(訪れた)町とのつながりを作るという意味では、ちょっと勇気を出して、ごはん屋の女将さんや大将に声をかけてみたり、カフェの店員さんに声をかけてみたりすることによって、思い出を写真に例えるなら、鮮やかさがグンとひと際濃く、輪郭を帯びるような感じなのかなと思いました」と話していました。

次回5月16日(日)の放送も、引き続き徳谷さんをゲストに迎え、お届けします。どうぞお楽しみに!

地元メディア「ジモコロ」


長野県

Back issuesバックナンバー

more