2022/01/16

コンビニの“だし”も地域によって違う!? 名物おでん探究家・柳生九兵衛が語る「おでん」の魅力

DDP編集部

1月16日(日)の放送では、名物おでん探究家の柳生九兵衛 (やぎゅう・きゅうべえ)さんをゲストに迎え、おでんの魅力やおすすめのお取り寄せおでんを教えてもらいました。

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(左から)ホラン千秋、柳生九兵衛さん

お店の数だけ個性がある

安くておいしいものをこよなく愛する“プロの食いしん坊”という肩書きを持つ柳生さん。名物おでん探究家としての活動のほか、グルメコメンテーターやB級グルメ食人(しょくにん)としても活躍し、「TVチャンピオン」(テレビ東京系)のB級グルメ王選手権では第4代・第5代チャンピオンにもなり、その名を轟かせました。

寒い季節に食べたいメニューの1つである「おでん」ですが、柳生さんは、「おでんは地域の数、お店の数だけ個性があるので、全国各地を回って、このお店に行ったときには“このおでん!”といった感じで食べたり、初めてのお店では、どんなメニューがあるのかを楽しみにしながらお店に入る」と、その魅力を語ります。そして、コンビニエンスストアのおでんも「地域によって、だしのブレンドの割合が違ったり、その地域にしかないおでん種があったりする」と説明します。

また、メニューも地域によってさまざまで、東京ではおなじみのちくわぶも、「ほかの地域では、まったく知らない人もいたりする。静岡だと真っ黒なはんぺんがあったりするので、その地域ならではのおでんに出会うとすごくうれしいし、楽しい」と熱く語ります。

名物おでん探究家の“おすすめおでん”

柳生さんにおすすめのおでんをたずねると、お取り寄せ可能なおでんのなかから、(認知度は)まだまだでこれから注目のおでんをチョイスしていただきました。

そこで真っ先に挙げたのは「石巻おでん」。2011年に発生した東日本大震災の影響で、水産業や水産加工業などの工場が壊滅状態でしたが、「地域のみなさんが、石巻には練りもの文化がせっかくあるんだから、みんなで手を取り合って『石巻おでん』という新たな文化として売り出して頑張ろうよ、ということで生まれた」と経緯を語ります。

柳生さんによると、通常のちくわよりも大ぶりで焼き目のついた「ぼたん焼きちくわ」は石巻が発祥のため、それを使った名物メニューを考えた結果、おでんにたどり着いたそう。

そしてこの日は、スタジオに石巻おでんが用意されており、鍋を目の前にして大興奮のホラン。さつま揚げ、昆布、ちくわ、大根、玉子といったおでん種がぐつぐつと煮えたぎっています。

まず初めにだしから味わうと、「おいしい! 塩気は控えめであっさり系ですね!」と声を弾ませ、ぼたん焼きちくわや大根を頬張ると「ん〜、おいしい! うわぁ、おでん最高♪」とご満悦。

おでんを食べ終えると、残ったおでんだしを使ったアレンジや締めの食べ方について質問します。それに柳生さんは、「調理するひと手間を加えられる方であれば、卵とだしとごはんで雑炊っぽくしてもいいですし、それが面倒であれば、コンビニでおにぎりを買ってきて、それを崩しながらおにぎり茶漬け的な感じにしちゃってもいい」と紹介します。

また、石巻は「金華鯖(きんかさば)」というブランドの鯖も有名で、「石巻おでん」のおでんだしには「(金華鯖の)エキスが入っていたり、だしそのものにも鯖が活かされていたりする」と特徴を伝えていました。

「石巻おでん」に舌鼓を打ったホランは、あらためて「魚介や具材から染み出た旨みも感じますし、とてもおいしかったです!」と大満足の様子でした。


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