2022/03/01

巡った「道の駅」1,000駅以上! スペシャリストおすすめの「道の駅グルメ」とは?

DDP編集部

2月27日(日)の放送では、道の駅スペシャリスト・浅井佑一(あさい・ゆういち)さんをゲストに迎え、道の駅の魅力について語っていただきました。

null
(左から)浅井佑一さん、ホラン千秋

全国に1,194ヵ所もある“道の駅”

キャンピングカーの専門誌「オートキャンパー」(八重洲出版)の編集部に在籍していた2014年に、キャンピングカーで車中泊をしながら、全国各地の道の駅巡りを始めた浅井さん。当時、全国に1,014駅あった道の駅を制覇することを目標にスタートしたものの、道の駅は毎年のように増加。

そのため、2年3ヵ月かけて全国制覇(1,059駅)を1度達成するも、現在は1,194駅にまで増えています。それでも、浅井さんが番組収録時までに巡り終わった道の駅は1,162駅! 2度目の全国制覇に向けて、今なお道の駅巡りを進行中です。

ちなみに、巡った道の駅の数は“スタンプ”で把握しているそうで、道の駅には必ずスタンプがあり、北海道、東北、関東、北陸、中部、近畿、中国、四国、九州・沖縄の9つのエリアごとにスタンプブックも販売されています。そして、エリアを制覇すると全駅完全制覇認定証とステッカーがもらえます。

「キャンピングカーで回っている人が多いので、車をよく見ると後ろのところに自慢げにステッカーを貼っている人がいる。年度も書いてあるので、何年に回ったのかもわかる」と話します。

ここでホランが、キャンピングカーでの移動のメリットを尋ねると、浅井さんは「家ごと動いているようなものなので、宿に縛られることがないですし、自由に思い立ったら動けるところ」と回答。また、車内にキッチンが装備していれば調理も可能なので、「(その土地で)初めて見るような食材があったら、道の駅のスタッフに『これはどう調理すればいいの?』ってコミュニケーションが取れるのも楽しい」とも。

グルメでおすすめの道の駅2選

浅井さんは、著書「何も決めない、気の向くままに クルマでふらりと道の駅」(雷鳥社)を2月に発刊したばかり。数ある道の駅のなかから厳選した32駅を「グルメ」「体験」「癒やし」「エンタメ」の4つのジャンルに分けて紹介しています。

そこで、まずは「グルメ」のおすすめから教えてもらうことに。浅井さんが真っ先に挙げたのは、北海道にある道の駅「厚岸(あっけし)グルメパーク」です。なかでも牡蠣がおすすめだそうで、「牡蠣といえば、冬の食べ物という印象があると思うんですけど、厚岸湾は海水と淡水が混じっている汽水域なので、場所によって(水の)温度がいろいろと違うらしいんです。その温度差を利用して牡蠣を育てることで、1年中牡蠣が楽しめる」と解説。

生牡蠣はもちろんのこと、牡蠣フライ、牡蠣パスタなどメニューも豊富で、あまりのおいしさに牡蠣を提供する3店舗すべてを制覇したほど。さらに、施設内には展望台やドッグランもある充実ぶりで「(道の駅が)高台にあるので、景色がすごくきれい!」と絶賛します。

ちなみに、浅井さんいわく、道の駅の規模の指標となるのが“駐車場台数”だと言います。「厚岸は105台なので比較的大きめです。なかには、30台というこじんまりとしたところもありますし、エンタメ施設がいっぱいある駅だと1,000台のところもある。150台がボーダーになるかも」とアドバイスも。

続いておすすめしたのは、栃木県茂木町にある「道の駅もてぎ」。茂木町は、もともと多く栽培していた葉たばこに代わって、柚子で町おこしをしているそうで、「『道ー1グランプリ』という道の駅のグルメグランプリで、ご当地限定ラーメン「もてぎのゆず塩ら〜めん」が3年連続グランプリを獲得して殿堂入りをしています。土日はけっこうな行列になっています」と話すほどの盛況ぶりだそう。

ほかにも、イチゴの「とちおとめ」も有名で、完熟のとちおとめを目の前でフレッシュミルクアイスと混ぜ合わせて作る「おとめミルク」は、「もてぎのゆず塩ら〜めん」を食べた後のデザートにおすすめだそう。

さまざまな体験が楽しめるのも魅力

次に浅井さんに伺ったジャンルは「体験」。そば打ち、こんにゃく作り、乗馬、砂金採りなどの体験ができる道の駅があるそうで、そのなかでも一番のおすすめは、秋田県にある道の駅「たかのす」です。

ここには、日本唯一の太鼓の博物館「大太鼓の館」があり、ギネス世界記録に認定された世界一の大きさの大太鼓が展示されているほか、「直径1メートルぐらいの“叩ける太鼓”があったり、世界各国の太鼓も置いてあって、すごく面白かった」と振り返りました。

ホランは、「キャンピングカーで巡ったら“最高だなぁ”と思いました。今回は4つのジャンルから“グルメ”と“体験”を伺いましたが、“エンタメ”“癒やし”という二大巨頭がまだ残っているので、来週もじっくりと伺いたいと思います!」と興味津々の様子でした。


北海道 栃木県

Back issuesバックナンバー

more