2022/07/24

そうめん研究家が指南! 一緒に茹でると“そうめん”がより美味しくなる「食べ物」とは?

DDP編集部

7月24日(日)の放送では、そうめん研究家のソーメン二郎さんをゲストに迎え、そうめんの魅力についてたっぷり語っていただきました。

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(左から)ホラン千秋、ソーメン二郎さん

そうめんのルーツは?

奈良県桜井市出身のソーメン二郎さん。ここは三輪そうめんがとても有名で、二郎さんにも親戚が製麺所を営んでいる方がいるそう。また、三輪そうめんは日本における“そうめんの起源”とも言われています。そのほか、「揖保乃糸(いぼのいと)」で知られる兵庫県の播州(ばんしゅう)そうめん、香川県の小豆島手延べそうめん、長崎県の島原そうめん、徳島県の半田そうめん、宮城県の白石温麺(しろいしうーめん)、秋田県の稲庭そうめん、佐賀県の神埼(かんざき)そうめん、熊本県の南関(なんかん)そうめんなど、北から南まで実にさまざまな種類があります。

そうめんは11月〜2月の冬に作られ、その良し悪しには“気候”が大きく関係するそうで、「-1℃ぐらいになるタイミングが、小麦にとって非常に熟成されやすくなる時期。盆地で風が注ぎ込まれるような冷たい地域、例えば、奈良県より西のエリアや、瀬戸内界隈などで何百年と作られ続けている」と語ります。

そもそも、そうめんのルーツは約1,200年前に中国から伝わったお菓子「索餅(さくべい)」が起源とされています。遣唐使によってさまざまものが日本に持ち込まれたのと同時に、「石臼の技術や小麦を伸ばしていく機(はた)織りの技術が入ってきて、1,200年前に奈良県桜井市の三輪地区でそうめんが作られ始めたという説があります。その当時は疫病などが流行っていて食べる物があまりなかった。そうした時代の保存食、防災食として作られたのがルーツ」と解説します。

二郎さんオススメのそうめんを実食!

この日、スタジオには二郎さんが茹でてくれたそうめんが登場! ホランが実食することに。今回、二郎さんがチョイスしたのは、奈良県の三輪山勝製麺(みわやまかつせいめん)の「一筋縄(ひとすじなわ)」です。

通常、そうめんは小麦、水、油、塩が原料で、そうめんを伸ばす作業のときに、そうめん同士がくっついてしまうのを防ぐために油を塗るのですが、「油を使うと酸化するので酸化臭が付く。そうすると、小麦本来の香りを損ねてしまいます。そこで『一筋縄』では、油を使わずに吉野葛を使ってそうめんを伸ばしているんです」と説明します。

早速そうめんをすすると、ホランは「ん〜! つるっと入る〜。おいしい!」と絶賛。吉野葛ならではの喉ごしに、「そうめんって、そもそもつるっとしているけど、それ以上に軽やかさというか、爽やかさがありますね」と驚きの声を上げます。

ちなみに、二郎さんがこのそうめんに合わせて用意しためんつゆは、宮崎県・ヤマエ食品工業の「高千穂峡つゆ しいたけ味」。はちみつ入りの少し甘みがあるストレートつゆで「僕は、そうめんには“ちょっと甘みのあるめんつゆ”が非常に相性がいいと思う。また、(「一筋縄」は)小麦のおいしさをストレートに表現しているそうめんなので、シンプルにめんつゆだけで召し上がっていただくのが一番いい」と解説します。

ソーメン二郎流・そうめんの上手な茹で方を伝授

ここで、そうめんをワンランク上のおいしさにするための“上手な茹で方”を教えてもらうことに。

最初のポイントは“そうめんの10倍のお湯を用意する”。1束およそ50gなので、2束茹でる場合は1リットルの水を沸騰させます。そして、「そこに酸っぱい梅干しを1粒入れてください」と二郎さん。一緒に梅干しを入れて茹でることで、「クエン酸の効果で小麦がキュッと引き締まる。でんぷんが外に出ない状態になるので、キュッとしたコシが生まれます!」とオススメします。

最後に、麵類には、うどんやそば、パスタ、ラーメンなどさまざまなものがあるなかで「そうめんにしかない魅力は?」とホランが尋ねると、二郎さんは「そうめんは人とのコミュニケーションのツールだと思っている」と明言。

「そうめんは中国・唐の起源で、宮中で食べられてきた貴族の文化、宮中料理です。今でいう皇室御用達で非常に品のあるもの。なおかつ、流しそうめんという食べ方があったり、“ご縁が切れないように”とお中元で贈ったり、家族みんなでワイワイ食べますよね。ラーメン、うどん、そばって1人で食べる“孤食”のイメージがありますが、そうめんは人と人のあいだに存在してきて、それが1,200年も続いてきた」と熱弁。

「なので、そうめんは“小麦ケーション能力”が高い!」と最後にダジャレを放ち、笑いを誘っていました。


奈良県

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