2023/02/05

はなが“仏像”に心を奪われたきっかけとは?「あまりにも美しくて、雷が落ちたような衝撃でした」

DDP編集部

2月5日(日)の放送では、モデルでタレントのはなさんをゲストに迎え、仏像の魅力についてたっぷりと語っていただきました。

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(左から)ホラン千秋、はなさん

仏像にハマったきっかけ

17歳からモデル活動をスタートし、以降はラジオやテレビ、ナレーター、さらにはエッセイの執筆など、マルチに活動しているはなさん。美術史を専攻した大学で仏像について学んだこともあって、卒業後も仏像鑑賞が趣味に。2019年には、奈良国立博物館評議員に就任しています。

はなさんが仏像に興味を持ったきっかけは、大学の授業でアフガニスタンの仏像の写真を見たときに「あまりにも美しくて、雷が落ちたような衝撃がありました」と振り返ります。続けて、「アフガニスタンの仏像はヨーロッパの彫刻に近くて、西洋の美術を汲み取った彫刻の姿をしています。例えば、ウェービーヘアやソバージュがかかっている髪の毛の感じだったり、顔の彫りが深かったりと、いわゆる奈良や鎌倉の大仏さまとは違って、顔立ちがすごくくっきりしていることにすごく衝撃を受けた」と語ります。

はなが太鼓判、仏像界きってのイケメン!?

そんなはなさんに、ホランがビギナーにもおすすめの仏像を尋ねると、「どんなタイプの仏像が好きですか? イケメンですか?」との逆質問が。それにホランが「イケメンはいくらでも好きですよ(笑)」と即答すると、はなさんが“イケメン”の仏像として真っ先におすすめしたのは、奈良県桜井市にある「安倍文殊院(あべもんじゅいん)」の文殊菩薩です。

「これは、快慶(かいけい)という鎌倉時代のすごく有名な仏師が造った作品で、めちゃくちゃカッコイイです。顔が(笑)」と太鼓判を押します。また、仏像の高さは約7mととても大きく、「渡海文殊群像(とかいもんじゅぐんぞう)」と言われる国宝で、巨大な獅子にまたがる仏像をセンターにして(後方に)4体の仏像が並んでおり「その前に立つと、本当に心を打たれます!」と力を込めます。

そして、「『3人集まれば文殊の知恵』ってよく言いますけど、真ん中の獅子にまたがる文殊菩薩さまは知恵の神様。すごく頭がいいんです」との解説を聞き、写真を見たホランは「キリッとしていて、無駄のないスマートな顔立ち。確かに素敵ですね!」とうなずきます。

さらに、この仏像を造った快慶については、「本当に天才。仏師のなかで一番好きかもしれないです。(快慶が造る仏像は)とにかく振り幅が広いんですよ。すごくかっこいい仏像もあれば、すごく険しい表情をした仏像もあり、文殊菩薩がまたがる獅子もすごくかわいらしくて、下から覗くとちゃんと男の子なんですよ(笑)」と力説。

はなさんいわく、快慶が手がける作品には動物が数多く登場しており、「なかには(獅子のように)実在しない動物もいるから、すべてがちょっとファンタジーで、これが動き出したら“どういう動きをするんだろう?”って……妄想が止まりませんね(笑)」と語ります。

はなさんの仏像愛あふれる話に、ホランは「写真で見ただけでもダイナミックさや迫力が伝わってくるので、実際に会いに行ったら、より心が動きますよね。グッと心をつかまれました」と興味を示すと、「良かった〜!」と満面の笑みを浮かべるはなさんでした。


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