2023/09/17

美術ライターが「もう1度観たい」と熱望! スイスにある“現地でしか観られない絵画”とは?

DDP編集部

9月17日(日)の放送では、前回の放送に引き続き、美術ライターの浦島茂世(うらしま・もよ)さんをお迎えして「美術展の魅力」について伺いました。

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(左から)ホラン千秋、浦島茂世さん

最近はグッズも要注目!

前回の放送では、美術館の楽しみ方や選び方、これからの時期にピッタリの美術館について話を伺いましたが、この日は美術館で販売されている“グッズ”の話題に。

ホランが「今は展覧会のグッズがすごくかわいくて、普段使いできるものもたくさんあるし、とても力を入れていますよね」と語ると、浦島さんは「そうですね、私は破産寸前です(笑)」と苦笑いを浮かべます。

浦島さんいわく、最近おこなわれていた展覧会では「マティス展 Henri Matisse: The Path to Color」(東京都美術館)のグッズがとてもかわいかったそうで、「マティス風カフェオレのパックや絵ハガキを飾る額、マティスの柄をイメージしたトートバッグ、マグネットなど、ありとあらゆるマティスグッズがかわいいんですよ!」と絶賛。

ただ、こうしたグッズは展覧会が終わってしまうと手に入らない物も多く、それもまた財布の紐を緩める要因だと言います。

さらに、グッズが充実している美術館として挙げたのは、東京駅からほど近い「静嘉堂(せいかどう)文庫美術館」。ここには世界に3つしかないという“曜変天目茶碗”があり、その原寸大の曜変天目ぬいぐるみをオススメ。「肌触りがすごく良くて、もちろん投げても壊れません。曜変天目茶碗が欲しいという人はぜひ!」と強く推します。

浦島茂世が“箱推し”する美術館

美術館のなかには、建物自体が美しく美術的価値の高いものもたくさん存在します。そのなかでも、浦島さんが注目しているのは、大阪府にある「大阪中之島美術館」です。

2022年に開館したばかりの美術館で、「真っ黒い建物でいろいろなところにエスカレーターがあって、遠くから見るとちょっと不気味なんですけど、中はすごく近未来っぽい作り」と言及。その外観を観たホランは「本当だ! 黒い箱で、昔にあったプレイステーション2の本体みたい」と驚きます。さらに、内観を観て「すごくスタイリッシュでかっこいい!」と目を輝かせます。

また、こちらはカフェもオススメという浦島さん。「ミシュランのシェフがプロデュースしているカフェ『ミュゼカラト』が入っていて、とにかくパフェがおいしい。ランチもボリューミーでおいしかったです」と話します。

ちなみに、こうした好きな美術館を浦島さんは“箱推し”と呼んでおり、「推しの美術館がおこなう展覧会なら、知らないジャンルや作家でもきっと面白いと思えるはず」と力説します。

死ぬまでにもう1度観てみたい作品

最後に“死ぬまでに行きたい美術館、観ておきたい作品”について聞いてみると、浦島さんは「行きたい美術館にはほぼ行ったんですけど、もう1回行ってみたいのは『バーゼル市立美術館』(スイス・バーゼル)です」と過去に行ったことがある美術館をチョイス。

というのも、同館にはもう1回観てみたい作品があるそうで、「『風の花嫁』という作品があるんですけど、作者のココシュカさんが女性にフラれた腹いせで描いた絵で、厚塗りしすぎて移動させることができないんですよ。ちょっとでも動かすと絵の具が剥がれてしまうので、バーゼル市立美術館でしか観られないんです。描き始めた頃は(彼女と)ラブラブだったのでピンク色だったんですけど、(関係が)うまくいかなくなってどんどん青くなっていっちゃったという作品です」と説明。

浦島さんは、その作品を20代のときに現地で鑑賞し、その当時は感動したそうですが、歳を重ねた今、改めて観たらどんな思いが湧いてくるのかを確認してみたいと言い、「歴史とかもいろいろと勉強したので、以前とは(作品の)見方や捉え方が変わっているんじゃないかと思って。また観たいなと思っています」と話していました。


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