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Dream HEART vol.623 創価大学駅伝部 榎木和貴監督・吉田響選手 「来年の箱根駅伝では優勝を」「ロサンゼルス2028で金メダルを」

2025年03月08日

今夜ゲストにお迎えしたのは、今年の箱根駅伝で総合7位に入り、6年連続となるシード権を獲得した創価大学駅伝部から、榎木和貴監督と、今回「2区」を走りました、吉田響選手です。

榎木和貴監督は、中央大学をご卒業されていらっしゃいます。
大学在学時、箱根駅伝では4年連続区間賞を獲得。
3年生の時は、14回目の総合優勝に貢献されました。
その後、旭化成工業株式会社に入社され、第49回別府大分毎日マラソンで優勝。
2004年からは、OKI陸上競技部コーチに就任。
トヨタ紡織陸上競技部コーチ、監督を経て、2019年に、創価大学駅伝部の監督に就任され、現在に至ります。

そして、吉田響選手は、静岡県御殿場市のご出身で、現在、創価大学経済学部に在学中です。(4年生ですので、今年ご卒業)
昨年、2024年は、出雲駅伝では2区に起用され、区間賞を獲得。
全日本大学駅伝でも2区で起用され、区間2位を、そして、今年の箱根駅伝では、花の2区を走り、「日本選手歴代最高記録」を獲得されました。


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──精神的な成長を求めて

茂木:監督、創価大学駅伝部は優勝を期待されていると思うんですけど、ここからの抱負などはどうですか?

榎木:今回の101回の大会も、チーム目標が「往路優勝しての総合優勝」でしたが、そこに届かなかったというところで課題などがたくさん見つかりましたし、また、吉田響がこうやって作ってくれたチームの空気だったり、頑張る気持ちだったりというところをしっかりと継承しながら、近い将来、早く優勝を達成したいなと思っています。

茂木:手の内を見せるような感じになってしまうかもしれませんけども、「これからの課題」とは、例えばどういうところになるんでしょうか。

榎木:今回優勝した青山学院さんは、やはり「最後までペースを落とさずに走り切る」とか、「競り合いに絶対勝つ」とか、そういった強い気持ちを持って挑まれているのを、車の中から見てすごく実感したんです。やはり、「駅伝になったら駅伝をやる」、「勝負する」という、そういった気持ちのスイッチが入るような練習からチャレンジをしていかないと、我々はまだ勝つ力を持てないんじゃないかなという、そこは大きく感じましたので、練習面もそうですけど、そういった「精神的な成長」ということも、選手たちに求めていきたいなと思っています。

茂木:監督。本当に皆さんがすごく期待していると思うので、是非頑張ってください。

榎木:はい、頑張ります!

茂木:そして吉田選手。ここからはフルマラソンへのチャレンジになるんですけど、いかがですか? ここからはどういう道筋を思い描いていますか?

吉田:そうですね。もちろん「ロスオリンピックに出場して、フルマラソンでメダルを獲る」というのが目標なので、そこを達成できるように頑張っていきたいです。

茂木:2028年のロサンゼルスオリンピックですよね。フルマラソン初挑戦はどの辺りで、と考えていらっしゃるんですか?

吉田:来シーズンの秋口、冬口辺りに一発出て、そこで2時間4分台を目指しています。

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茂木:2時間4分台!?

吉田:はい。

榎木:日本記録ですよね。

茂木:監督、すごいことを仰っていますけど…。

榎木:いや、今は「吉田響なら達成してくれるんじゃないか」という期待しかないですよね。

茂木:そうですか。
これはずっと言われていることなんですけど、駅伝の経験が、マラソンなどの長距離の競技にも良い影響を与えるのか、それとも問題があるのか、ずっと議論されてきているじゃないですか。監督はその辺りについて、ご自身も駅伝をされた後にフルマラソンを走られた経験から、どうお感じになりますか?

榎木:私は必要なことだと思います。今、やはりアフリカ勢が世界のマラソン選手の上位を占めることが多いんですけど、後半の走りなどは、やっぱり駅伝のような攻め方をしないと勝てないので…。
今回2区を走った経験が、マラソンで言えば30km、35km以降の競り合いに勝つような走りに当てはまるんじゃないかな、というのは感じます。

茂木:今回の「13人ごぼう抜き」が、オリンピックでも生きる、と。

榎木:そうですね。昨年のパリオリンピックでも、コースが山を越えたりしていましたが、ああいうコースであれば、本当に吉田響にうってつけのコースだな、というのを感じます。

──「吉田響」の知名度で陸上の世界を広げていく

茂木:吉田選手。ロサンゼルスオリンピックのマラソンで目指す、メダルの色は、ズバリ…!?

吉田:金! と言いたいところなんですけど、ここは謙虚に銅で行きたいと思います(笑)。

茂木:今、「金」と言ってしまった感じでしたよね(笑)。

榎木:やっぱり、言ってもらった方がいいですよね。

茂木:どうですか? 改めて、何色のメダルを?

榎木:もちろん金で(笑)。

茂木:すごーい(笑)。
そして、トレランもやられるんですよね。これは世界選手権など色々あるんですか?

吉田:あります。

茂木:プロ宣言をされて、これからどうされていくんですか? 今までは創価大学駅伝部の一員としてトレーニングをされてきましたけど、これからのトレーニングのやり方などは。

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吉田:自分はクロスカントリーを中心とした練習メニューを組み立てて、ここまで成功してきたということがあるので、まずは練習面としてはそこをやっていく、というところと。
試合に関しては、「ロスオリンピックのフルマラソンでメダルを獲る」というのが目標なので、そこをメインにしつつ、トレイルでは世界大会などに出るというよりは、自分が地元(静岡)のレースに出ることで、「トレイル」、「陸上」というこの2つを、自分の「吉田響」という知名度を使って、その世界を広げていきたいなという想いがあります。

茂木:榎木監督、すごくないですか? 自分のことだけじゃなくて、陸上界全体考えているということですよね。

榎木:そうなんです。本当に周りが見られると言うか。創価大学に対してもそうだったんですけど、自分のことだけじゃなくて、チームをどうやって引き上げようか、ということを常に考えている選手ですので。

茂木:これはちょっと嬉しいなぁ。楽しみになってきました。

――榎木和貴監督と吉田響選手の『夢・挑戦』

茂木:監督、そして吉田選手。この番組のテーマは『夢』そして『挑戦』なんですけれども。
まず監督から、ここからの『夢・挑戦』は何でしょうか?

榎木:まだ創価大学で達成していない「箱根駅伝の優勝」を夢にしたいと思います。

茂木:いつできそうですか?

榎木:来年やります!

茂木:お! 優勝した時は、また是非この番組に来てください!

榎木:是非お願いします。

茂木:お願いします。
そして吉田選手。これからの『夢・挑戦』は何でしょう?

吉田:自分は、ロスオリンピックでフルマラソンに出場して、金メダルを獲ります。

茂木:やったー! このおふた方のご縁は、これからも続くんですよね。

吉田:もちろんです。

榎木:はい。将来、創価大学の監督に推薦しようかな、と思っています。

茂木:おお! その日まで、是非、2人の物語がこれからも続くことを、本当に楽しみに見ております。

榎木:はい。

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