Dream Heart(ドリームハート)

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REPORT 最新のオンエアレポート

Dream HEART vol.168 メンタリスト・DaiGoさん

2016年06月19日

今夜も、メンタリストのDaiGoさんをお迎えしました。

DaiGoさんは、イギリス発祥のメンタリズムを日本のメディアに初めて紹介し、
日本唯一のメンタリストとしてメディアに多数出演。

現在は、企業のビジネスアドバイザーや作家、講演家として活動をされていらっしゃいます。
幅広いジャンルで、人間心理をテーマにした著書を書き、累計100万部のベストセラーとなっています。

今夜は、メンタリズムとの出会い、今までのメンタリスト人生について伺いました。






──メンタリズムとの出会い


DaiGo:1998年に「攻殻機動隊」という映画を観て、人間の脳を機械化した「電脳」っていうのが出てくるんですよ。
”これを作りたい!”と思って、それで人工知能系に進んだんですけど、やっぱり人間の心を作るんだったら、心理を知らなくちゃいかんとなって勉強を始めて。
心理を使ってパフォーマンスしているメンタリストがイギリスにいると知ったんですね。

茂木:そこで出会ったのが、ダレン・ブラウンという存在ですね。
どういう人なんですか?

DaiGo:すごい革新的な人で、それまで”スピリチュアル”と言われていたメンタリストを、「こんなのは全部サイエンスなんだよ、不思議な能力なんか何も使ってないよ」と、やっちゃったんですよ。

茂木:ネタバレしちゃったってことですか?

DaiGo:近いですね。それで一大ブームを作り上げたんですよ。
僕は、イギリスにあったメンタリズムを日本に持ってくるときに、どうすれば合うかを考えたんですね。それで出たのが、ダレン・ブラウンが見せてくれた、サイコロジー寄りのメンタリズムでした。
日本のメンタリズムは、世界的に見ても異常なんですよ。こんなにサイコロジーの要素が強いメンタリズムは、ほとんどないんですよね。

茂木:日本独自の発達を遂げちゃったんですね。
メンタリズムは、すごくグローバルな展開をしている中で、最近イギリスによく行かれてますよね?

DaiGo:「another sky」という番組で、オックスフォードにお邪魔したことがあって。あの街が大好きすぎて、いま、移住したいと思っていますね。

茂木:世界が見えてきて、どういうビジョンがあるんですか?

DaiGo:個人のビジョンとしては、本当に世界どこにいても働けるんだなっていうのを認識していて、いまのメインの仕事は企業の顧問だったり、IT企業のサービスを作ったりしてるんですよ。
あとは書籍を書くこと、ニコニコ動画がTOP30に入ってるんですよ(笑)。それは、世界中どこにいても出来るんですよ。

茂木:確かにね、配信できますよね。

DaiGo:ヨーロッパの独特の石畳のあの感じとか、余計なノイズがないところで考えると、いろんな考えがあっという間にまとまるんですよね。

茂木:これは、本気っぽいですね(笑)。

DaiGo:1年くらい前、僕の目標はニコニコ動画だけで、オックスフォードの生活費と、学費を稼げるようなろうと決めたんですよ。それで、今、なりました(笑)。
だから、いつでも行ける準備は整っています。

茂木:どういう専攻を?

DaiGo:いま、遺伝子検査会社の顧問をやっているというのもあるので、遺伝子プラス心理学とか、ニューロサイエンス系とか面白いなと思っていますね。

茂木:それで、Ph.D.をとろうという感じですか?

DaiGo:そうですね。できたら、とりたいなと思っています。





──ストレスを力に変える「アリアクラブの3ステップ」とは?


茂木:DaiGoさん、お忙しいと思いますけど、ストレスマネージメントとかどうされてますか?

DaiGo:一番心が和むのは、にゃんこを膝の上にのっけてるときなんですよ(笑)。

茂木:出ました!いま大ベストセラーになっている、『メンタリストDaiGoの心を強くする300の言葉』
これに登場してるにゃんこちゃん!これはいつ出会ったんですか?

DaiGo:約3年くらい前に、保護施設、「東京キャットガーディアン」に行った時、猫風邪にかかっていて隔離されていたんですよ。ちょっと抱っこしたら、すごいすりすりくっついてきて。

茂木:じゃあ、出会うためにいたんだね。
どんな性格ですか?

DaiGo:ベタベタな子で、犬みたいな性格ですね(笑)。

茂木:仕事が忙しすぎて、”ストレス溜まってるな”と感じることはないですか?

DaiGo:ありますね。最近はストレスが体に悪いのではなくて、”ストレスが体に悪いと思うこと”が、どうやら悪影響を与えるということが、研究で分かってきてるじゃないですか。
ストレスを感じた時は、「アリアクラブの3ステップ」というテクニックを使って、ストレスを自分の力に変えています。

茂木:どんなものなんですか?

DaiGo:ストレスを感じた時に、まずはストレスを感じたことを自分で認識するんですね。
2つ目のステップは、”何が脅かされたのか”を考えるんです。ストレスを感じるってことは、自分の何かが脅かされた時ですから。
3つ目のステップで、”脅かされたものを、どうやったら守れるか”ということを考えて、すぐ実行するんです。

茂木:その3つ目って、思いつくものですか?

DaiGo:いま、できることがポイントで。例えば僕の場合だと、本を読むのがすごい好きなんですけど。
たまに、企画とか何も考えてきてないのに「とりあえず、打ち合わせお願いします」って言ってくる人いるじゃないですか。

茂木:全部お任せですみたいなね。

DaiGo:煮え切らなくて全然進まない、イラっときたことがあって。その時に”自分は何に脅かされているんだろう”と考えると、”本を読む時間だった!”と分かったんですよ。
それを守るためにどうするかと言ったら、頭を働かせて、ここで3つ企画を出すんですね。「これを持って帰って、上の方と揉んでもらっていいですか」と言ったら打ち合わせが終わる、それで本が読める。そういうやり方ですね。

茂木:すごい!

DaiGo:これをすると、実際にストレスホルモンの分泌量が変わるんですよ。最近はそれをやって、ストレスを力に変えてます。





──海外に行こうと思ったら運動をしろ


茂木:DaiGoさん、これからの夢は何ですか?

DaiGo:目の前で掴みたいと思ってるのが、オックスブリッジに行きたいなというのがあって。
心残りなのが、僕は大学を途中でやめて、こっちの道に入っちゃってるんですよ。
だから、あの時とらなかった研究とかをする道が、どんな世界なのか見てみたくて。僕は茂木さんみたいになりたいんです。

茂木:僕もケンブリッジにいた時は楽しかったですけどね。
じゃあ、オックスフォードに行って、カレッジの生活とかして、ハリーポッターの世界ですけどね(笑)。
これから日本と世界を行き来しながらやっていく時代になると思うんですけど、いまから、世界を見たいなと思ってる若者にアドバイスはありますか?

DaiGo:僕は「海外に行ったほうがいいよ」と言われ続けて、なかなか行けなかった人間なんですよ。それがなんで急に行けるようになったかというと、運動を始めたからなんですよ。
本当に、運動の力って万能で(笑)。

茂木:意外なことを仰いますね、海外に行こうと思ったら運動をしろと(笑)。

DaiGo:勇気が湧いてくるじゃないですか。筋トレをすると、背筋が伸びますよね。
胸を張ると脳内でコルチゾールの値が下がって不安も下がるし、テストステロンの値が上がって勇気が出てくる。
だから、勝手に動けるようになるんですよ。僕も、この2年でめちゃくちゃ動けるようになったんですよ。まず、運動してほしいと思います。

茂木:すごい独創的なアイデアですね。

DaiGo:普通のスポーツでもいいんですけど、体をちょっと鍛えてみるのはアリだと思います。
見た目がよくなるじゃないですか?自分に自信が出てきて、いろんなところに出たくなる、その先が海外になってきたりしてくるので。




「DaiGo オフィシャルサイト」


来週は、歌手の坂本美雨さんをお迎えします。
どうぞ、お聴き逃しなく!