Dream Heart(ドリームハート)

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REPORT 最新のオンエアレポート

Dream HEART vol.262 和田裕美さん

2018年04月07日

今週ゲストにお迎えしたのは、作家で、営業コンサルタントの和田裕美さんです。

和田さんは、京都府出身。
外資系教育会社でのフルコミッション営業として、世界142カ国中、
第2位の成績を収め、20代で女性初の支社長となります。

その後、独立をし、株式会社HIROWAを設立。
自らの経験をもとに、営業コンサルタントとして、国内外でセミナーや講演を実施。その受講者数は延べ10万人を超えるそうです。

これまで出版した著書は累計200万部を突破。
代表作に、『世界No.2セールスウーマンの「売れる営業」に変わる本』、
『人に好かれる話し方』、『人生を好転させる「新・陽転思考」』等、多数。

現在は、京都光華女子大学 キャリア形成学科の客員教授でもあります。


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──いっぱい行動した方が得

茂木:「外資系教育会社でのフルコミッション営業として、世界142カ国中、第2位の成績を収め、20代で女性初の支社長となる」とありますが、どうしてそんなに売れたんですか?

和田:フルコミッションだから100人入っても99人辞めていくような、稼げなかったら辞めていくようなところなんですよ。

茂木:競争厳しいですもんね。

和田:最初は勇気がなくて「辞める」って言えなかったんですよ。

茂木:”辞めたい”っていう瞬間もあったんですね。

和田:一生懸命育ててくださってるとか、アドバイスくれてる方を見ると、すぐに辞めるって言えなくて。
上司に「この仕事向いてないです」って言いに行ったら、「最初から向いてる仕事なんてないんだ」と言われて。

茂木:いいこと言うな〜。

和田:”向いてないことを探して、それが伸びしろだから、向いてないことをいっぱい見つけた方が伸びるんだよ”って言われて、”向いてない方がいいんだ!”って思ったりとか。
たまたま決まったお客さんに「あなたに会えたから良かった」とか、そういう言葉があって。辞めかけた瞬間に、いろんな出会いとか言葉があって。
”もうちょっと頑張ってみようかな”って、少しずつ続けていったら、結局100人いたら99人辞めていきますから、続けた者勝ちなんですね。

茂木:でも、逆にそこで残れたというのはそれだけの精神力がありますよね。

和田:営業の世界って、続けるとか、やり遂げるとか、そっちの力が才能を越えると思いますね。

茂木:フルコミッション営業って、売れなかったらゼロだし、売れたらたくさんお金入ってくるし。一番厳しい実力の世界じゃないですか。
そこで働いた経験って大事なものになってますかね?

和田:大きいですよね。例えば電話をかけるとき、電話代を月に7000円払わないといけないんですよ。
例えば、いま普通に新入社員の方が入って会社から「電話代7000円払え」って言われたら、”なんてブラック企業なんだ”と言って、すぐ辞めると思うんですけど。
うちの考え方は、企業内起業家で、アントレプレナーだから、資本金なく仕入れなく起業できたと思えと。
電話代に関しては、1日に1本しかかけない人も7000円、いっぱいかけても7000円「どっちが得なんだ?」と、「行動した方が得です!」だから行動しろみたいな。そういう理論があるんですね。

茂木:へ〜。

和田:それを身につけて仕事してると、お金をもらってる立場よりも、いっぱい行動した方が得なんだっていう感覚になるので、普通の人とは違う感覚で仕事をするようになりましたね。

茂木:支社長にまでなって、なんで独立したんだろうって思うんですけど。
今でこそ、起業したいっていう若者がたくさんいると思うんですけど、そういう意味で言うと早かったですよね?

和田:早かったというか、ブリタニカが日本撤退になったんですね。
会社がなくなっちゃったので、”自分で食べていこうか”みたいな、そんな感じだったんです(笑)。

茂木:すごいですね、その前向きさは。

和田:生きていくしかないので。逆にフルコミッションの時もそうなんですけど、お腹を空かせておくのって大事だなと思って、お腹空かせてたら獲物をとりに行くと思うんですよ。
エサを貰ってると人間はそんなに頑張らないので、私はハングリーになる環境があって良かったなと思います。

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──絵本「ぼくはちいさくてしろい」

茂木:作家としてもご活躍されている和田さんですが、先日、クラーケン出版から絵本「ぼくはちいさくてしろい」を刊行されました。
もともと、どういう思いが込もった絵本なんですか?

和田:私は、営業の本とかビジネス本ばかり出していたんですけど。営業のスキルって、何か物を売るっていうよりも、前向きになりましょうとか、目の前の人が自尊心を持って勇気を持たないと一歩決断しないので。
背中を押す話、決断の話ってすごく多いんですよ。

茂木:はい。

和田:それは、セールスをやらなくてもいろんな人にお伝えしたいなと思って、こういう物語を10種類くらい書き溜めていて。
それを出版会社さんに見せて「これ、本にしましょう」と言われたのが2009年だったんです。

茂木:そうだったんですね。

和田:私、母が亡くなってしまっているので。母からもらったワードとか、思いを込めて”小さいペンギンとお母さん”という対話に作ったんですね。

茂木:じゃあ、亡くなったお母様が言われていたことだったんですね。

和田:ちょっと、はちゃめちゃな母親だったんですけど。
私、足が遅かったりとか、何もかも遅れてるんですよ。運動会の時に足が遅かったりして、周回遅れとかになるんですね。その時に、「もっと早く走りなさい」「練習しなさい」ということを一言も言わず「恥ずかしいのに、よく最後まで走ったね」みたいな。

茂木:必ずポジティブに言ってくださるんですね。

和田:「ゆっくりなのは大物になる証拠だ」とかね、”自分なんかダメなんだ”とか、”自分に自信がない”と思ってる時に、「それもいいんだよ」という一言があって、そういう言葉を心の杖にして生きてきた部分が私の中にあって。
悩みとか、欠点を抱えて生きてる人に「それって、すごい長所なんだよ」ということを伝えたくて、絵本の中にそういう言葉を入れているんです。

茂木:この「ぼくはちいさくてしろい」が、道徳の教科書、平成30年度版「生きる力」に掲載されたということですよね。

和田:たくさんの子供たちに読んでいただくことになりました。

茂木:小学校に上がったすぐの頃って、不安なこともありますからね。

和田:勇気を持って、自分の欠点を実は長所だったんだと気付いてもらって、一歩前に進んでもらって自立してもらいたいなと思いますね。

茂木:これは大人が読んでも心に響きますよね。

和田:自己肯定感を高くする、自分の中でいいところを探す。
世間の風にも強くなって、じっとしてるんじゃなくてまずは歩いてくださいみたいな。そのメッセージの順番で書いていますね。

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■プレゼントのお知らせ
和田さんの直筆サイン入り絵本「ぼくはちいさくてしろい」を3名さまへプレゼント致します。

ご希望の方は、必要事項を明記の上、番組ホームページのメッセージフォームより、ご応募ください。
番組へのご意見など、メッセージを添えていただけると嬉しいです。

尚、当選者の発表は、商品の発送をもってかえさせていただきます。
たくさんのご応募お待ちしています。


「和田裕美事務所 | 和田裕美オフィシャルサイト」

※和田さんのセミナースケジュール等は、 こちらからご確認ください。



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来週は、45周年記念ベストアルバム『ユーミンからの、恋のうた。』をリリースされました、松任谷由実さんをお迎えします。
どうぞお楽しみに。