Dream Heart(ドリームハート)

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REPORT 最新のオンエアレポート

Dream HEART vol.312 社会学者・古市憲寿さん

2019年03月23日

今週ゲストにお迎えしたのは、先週に引き続き、社会学者の古市憲寿さんです。

古市さんは、1985年、東京都生まれ。
慶應義塾大学 環境情報学部をご卒業後、
東京大学大学院 総合文化研究科 国際社会科学専攻
相関社会科学コース修士課程に入学し、修了。

若者の生態を的確に抽出し、クールに擁護した著書、
「絶望の国の幸福な若者たち」などで注目される。

現在は、慶應義塾大学SFC研究所上席所員や、
安倍内閣の「今後の経済財政動向等についての集中点検会合」委員、
内閣府「クールジャパン推進会議」メンバーなどを務められていらっしゃいます。

そして、初の小説「平成くん、さようなら」で、
第160回芥川賞の候補に選ばれ、話題を集めました。

今週は、古市さんの人となりについてお話を伺いました。


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──自由でいるために

茂木:古市さんは、著書「絶望の国の幸福な若者たち」を出版された辺りから若者代表という風に世の中から見られ始めたんでしょうか。

古市:そうですね。その頃はまだ25歳とかだったので、若者が若者についての本を書いてるってことで、メディアとしても使いやすいじゃないですか。いろんなテレビとか雑誌とかに呼ばれてたんです。
その頃はこんな炎上キャラじゃなくて、真面目に世の中を鋭く切り取るみたいな感じで受け取られてたはずなんですけど、いつの頃かいろいろと問題が増えていって…(笑)。

茂木:世の中から見ると、社会学者というと気難しい真面目なイメージがあったので、古市さんが出てきて完全にイメージが変わりましたよね。

古市:でも、社会学者っていう肩書きも批判されることがあって、そんな若いのに学者じゃないだろとか言われるんですけど、社会学者っていう肩書きを戦後初めて明示的に使った人に会いに行ってきたんですよ。
そしたらすごい納得して。その人は(社会学者の前は)大学教授だったんだけど、学園倒産の時に大学を追われてフリーになったんですね。
そのときに肩書きに困って社会学者と名乗り始めたと話していたんです。

茂木:なるほど!

古市:だから、梅原猛さんは哲学者を名乗ったし、加藤秀俊さんは社会学者って名乗って…。
大学に所属していない研究者が“〜〜学者”って名乗るって本当は伝統というか、戦後の正しいあり方のはずなんだけれども、なぜか批判されるという。

茂木:古市さんは、古いアカデミアの関連とかも超えてるところがあるんだよね。

古市:アカデミアって今大変じゃないですか。授業の負担が重いとか、予算が少ないとか。
それなのに人事の抗争があったりするので、あんまり大学には近寄らないようにしてますね。

茂木:大学時代はどんな感じだったんですか?

古市:今とあまり変わらなくて、大学3年生の頃は就活したくないと思って交換留学でノルウェーに行ったりとかしてましたね。
一個の場所にいるのが気持ち悪いんですよ。就活って一つの場所に決めるってことじゃないですか。それがすごい嫌で、基本的に昔から複数の場所に身を置くようには過ごしてますね。
だから大学院に行ったときも友達とベンチャーやっていましたし、いくつかの場所にいなきゃっていうタイプではありました。

茂木:それは今も変わってない?

古市:その生き方は昔から変わってないですね。
いろんなことを我慢したくないんです。一個の場所にいちゃうと我慢しなきゃいけないじゃないですか。
この人苦手だけど付き合わなきゃいけないとか、この人嫌いなのにお世辞言わなきゃいけないとか。そういう関係がすごく嫌なので、自由でいるために依存先を分散してるっていう意識はありますね。

茂木:でも、一緒にご飯食べたりお酒飲んだりする相手として古市くん良いよなっていう雰囲気があるよね。なんで古市くんは人気があるのかな?

古市:僕って努力をあんまりしないので、人に嫉妬しないんですよ。努力をすごいしている人って報われないと嫉妬とかしちゃうと思うんです。
逆に僕は周りの人に成功して欲しいんですよね。周りの人にどんどん成功してもらって、その恩恵にあずかりたいので基本的に周りを応援するんですよ。
もしかしたら、嫉妬とかがないところが付き合いやすいと思ってくれてるのかな、って思います。

茂木:努力しないと言っても「平成くん、さようなら」は、230枚を一ヶ月で書いたわけでしょ?それを普通の人は努力って言うと思うな。

古市:それは好きなことなので努力じゃなくできることというか。大変だなって思うことは一切やってないんですよ。子供の頃から運動もしてないし…。
あと、男の人って嫉妬するじゃないですか。

茂木:そういう人、多いよね。

古市:女の子と付き合っていても、女の人が成功するとそれに嫉妬したり、仲間であってもお互いマウンティングしあったりとか。そういうのからちょっと外れてるからいいのかなって。
いわゆる男コミュニティにも入らないし、女の子でもないからそっちにも入らないし。どこにもいないっていう感じが居心地がいいと思ってもらえてるのかも。

茂木:確かに中性的なところはありますよね。

古市:どっちにも、どこにも入りたくないなっていうのはありますね。

茂木:その辺りがみんなが古市さんに興味を持ってるところなんだと思います。ニュータイプというか、新しい感じがするよね。

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茂木:リスナーが聞いてほしいことを俺が聞くけど…好きな女性のタイプは?

古市:才能がある人が好きで。だから自分よりも稼いでくれる人がいいんですよ。

茂木:古市君も十分稼いでいると思うけど、ヒモみたいな感じになりたいの?

古市:そうですね。玉の輿みたいな感じで。ただ、自分では何もしてないけどお金持ちっていう人よりも、バリバリ仕事していて何か生み出している人の方が僕は好きですね。

茂木:そういう女性がいいんだ。ハードル高いねぇ。

古市:そう。なかなかいないんですよ。

茂木:女性と関係を築くのは苦手だっていうのは「平成くん、さようなら」でも書いていますけど…。

古市:付き合うことが嫌なわけではないんですけど、そんな過剰な肉体接触とかは別に求めてないですね。

茂木:女性との関係では何を求めてる?

古市:やっぱり会話とかじゃないですか。
キスとか抱き合ったりとかっていうのはそんなプライオリティが高いわけでもないのかな。

茂木:そしたら、男性女性あんまり関係ない?

古市:喋る分においては男女関係ないですね。その先まで行くと男女ですごい差がありますけど、喋ってる分においては男性女性どっちがいいっていうのは正直意識しないですね。

茂木:年齢は?

古市:すごい年上でも素敵だなと思う人もいれば、若くても素敵だなと思う人もいるから、年齢とか外見とか性別とかは関係ないですね。

茂木:外見も関係ないんですか?

古市:人の外見ってどんどん変わっていくじゃないですか。だから“こういうタイプがすごい好き!”とかっていうのもあんまりないですね。

茂木:古市さんは自由なんですね。

古市:そのぶん恋愛とかはうまくいかないですけどね。

茂木:うまくいかないの?

古市:うまくいかないです。向こうはこっちに求めるものがあるわけじゃないですか。これをやってほしいとか、こうであって欲しいとか。
一回女の子とご飯に行こうってなって、向こうは1対1だと思ってたみたいなんですけど、結婚式の二次会だったので300人くらいいたんですよ。それに向こうがすごい怒ってて。

茂木:それは怒るでしょ(笑)。

古市:そういうギャップはいつもありますね。


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今夜のお客様、古市憲寿さんのご著書、
「平成くん、さようなら」に古市さんの直筆のサインを入れて3名さまにプレゼントいたします。

ご希望の方は、必要事項を明記の上、
メッセージフォームより、ご応募ください。

尚、当選者の発表は、
商品の発送をもってかえさせていただきます。
たくさんのご応募、お待ちしております。



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古市憲寿 (@poe1985) | Twitter

●平成くん、さようなら / 古市憲寿 (著)

(Amazon)


来週は、小松の親分こと、コメディアンの小松政夫さんをお迎えしてお送りいたします。
お楽しみに!

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