Dream Heart(ドリームハート)

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REPORT 最新のオンエアレポート

Dream HEART vol.341 元陸上選手・スポーツコメンテーター 為末大

2019年10月12日

今週ゲストにお迎えしたのは、元陸上選手で
現在、スポーツコメンテーターとしてご活躍中の為末大さんです。

1978年広島県生まれ。
幼少期より陸上競技で頭角を現し、法政大学卒業後、大阪ガスを経て、2003年にプロ転向。

2001年、世界陸上選手権エドモントン大会において、男子400mハードルで日本人初の銅メダルを獲得し
シドニー・アテネ・北京と3度のオリンピックに連続出場されます。

2019年7月時点で、男子400メートルハードルの日本記録保持者でいらっしゃいます。

そして、2012年に現役を引退され、現在は、
スポーツとテクノロジーを掛け合わせた課題解決プロジェクトを行う、
「株式会社Deportare Partners(デポルターレパートナーズ)」の代表を務める一方、
「どうすれば人は、自由に、しなやかに生きていけるのか」を等身大のことばで発信、ご活躍中でいらっしゃいます。


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──陸上を始めたきっかけ

茂木:陸上を始めたのは8歳のときなんですね。これは何がきっかけだったんですか?

為末:姉が地元の陸上クラブに入って、そこについて行って走ったら速かったものだからやりたいということで始めました。

茂木:偶然速いことがわかったんですね!

為末:ちょっと足が速いなと思っていたんだけど、陸上が得意な子が集まってる中でも速かったので、これは速いんじゃないかと自分でも思ったんでしょうね。

茂木:いろんな競技がある中でハードルという競技を選んだのはどうしてですか?

為末:元々は短距離をやっていて、中学校ではチャンピオンになっているんです。
高校くらいからは身長が伸びなかったこともあってなかなか勝負が厳しくなってきていて、もうちょっと複雑で考えることが有効そうな競技がないかなと探した時にハードルたまたま見つけたので、ハードルに転向しました。それが18歳のときですね。

茂木:ハードル競技は一つのハードルからもう一つのハードルに行く歩数が大事だと聞いているんですけど……。

為末:そうですね。ハードルの間は全部35メートルなんですけど、歩数は選手が自由に選べて、僕は13歩で走っています。
でも、400メートルなので走っているうちに疲れてくるんですね。そうすると歩数を増やすんですよ。
どこで増やすかとか何歩まで増やすかっていうのが選手には許されていて、それによって全体のスピードは変わってくるんです。

茂木:あらかじめ決めておくんですか?

為末:はい。決めてます。
僕は1台目から5台目までが13歩。5台目から6台目。6台目から7台目の二つの区間が14歩。14歩にすると逆足になるんですね。
最後は15歩でゴールまでは17歩っていうのが大体パターンです。

茂木:ゴールまで17歩というのも決まってるんですか?

為末:だいたい17歩になるって感じですね。

茂木:ハードル競技を観ているとき、我々はそこまで考えて走っているとは思っていませんでした。人によって違うんですね。

為末:違いますね。でも、南米の選手は何歩か覚えてないっていう選手もいたりします(笑)。いい加減だけどうまくいく選手もいますけど、ほとんどの選手が考えてやってますね。

茂木:世界陸上選手権エドモントン大会で男子400mハードル、日本人初の銅メダルを取った時のレースは今振り返るとどんな感じでした?

為末:すごく集中していたのを覚えています。
車でいうと、前のフロントガラスだけはそのままで、横のガラスのところが黒く塗られてる感じで、横の風景があんまり見えなくて目の前だけ見えてるっていう、そんな印象だったのを覚えていますね。

茂木:為末さんは第何コースだったんですか?

為末:僕は第3コースですね。トンネルの中を走ってるような感じで、最後の直線になったときに自分が1番目か2番目を走ってることにハッと気がついて、急に視界が開けました。そこからはもう必死でしたね。

茂木:集中したときの、いわゆるゾーンと言われる状態に入っていたんですね。

為末:あれがもしそうだったらそうなんじゃないかなっていう気がします。


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茂木:為末さんの著書『生き抜くチカラ〜ボクがキミに伝えたい50のことば〜』の中には、為末さんへの質問コーナーがありまして。
「やる気が出るのはどんな時ですか?」という質問に対して「こんなことが起きたらみんなビックリするだろうなって思ったときかな。
陸上をやってたときには誰もやったことがないことをやって、みんなをビックリさせようと思って頑張ってたんだ」と。
これはまさに、短距離で日本人初のメダル取られたときですね。日本中がビックリしたわけですから。

為末:それが今もモチベーションになっていますね。自分もビックリしたいし、みんながビックリすることが好きです。

茂木:そして、為末さんは引退後は会社を立ち上げて色んな活動事業を展開しています。
スポーツとテクノロジーを掛け合わせた課題解決プロジェクトを行う、「株式会社Deportare Partners(デポルターレパートナーズ)」。
為末さんはこちらの代表なんですが、どういう会社なんですか?

為末:スポーツ×テクノロジーのプロジェクトをやったり、やってる人をサポートしている会社なんですけど、例えば、義足を作ってる「Xiborg」などをサポートしています。

茂木:他にも様々なことをされている為末さんですが、先ほど、みんながビックリするだろうなということがモチベーションになっているとおっしゃっていましたけれど、今はどんなことでビックリさせようと思っていらっしゃいますか?

為末:一つは義足を作ってる中での話ですと、パラリンピック選手がオリンピック選手に初めて同じ競技で勝つということがもうすぐ起きそうなんです。
今、幅跳びのパラリンピック選手は8m53cmぐらい飛んでるんです。オリンピック選手も8m6.70cmなので、もうすぐ逆転するかもしれないです。

茂木:我々もすごくワクワクしながら待っているところですけど、そこのところは可能性としてどうなんでしょう?

為末:助走は義足の方が不利なんですよ。でも、踏切は有利なんですね。
長期的にはパラリンピック選手の方が速くなるし、遠くに飛ぶようになります。

茂木:いつぐらいになりそうですかね?

為末:適当に言いますけど、2040、2050年とかですかね。あと20年後くらいだと思います。

茂木:来年の2020年東京オリンピック・パラリンピックでは、ちょっときっかけが見えるかもしれないと。

為末:100mが10秒5くらいなんですけど、10秒3ぐらいになってくると日本の大学生のインターカレッジくらいのレベルに入ってきて、10秒1とか0になると日本選手権ぐらいになるんですね。
10何年かけてそのぐらいまで行くんじゃないかなと思います。

茂木:これはまさにみんなビックリすると思いますけど、その辺りも関心があって力を入れてらっしゃるということですね。


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■プレゼントのお知らせ

今夜のゲスト、為末大さんのご著書、
「生き抜くチカラ〜ボクがキミに伝えたい50のことば〜」に、
為末さんの直筆サインを入れて、3名の方にプレゼントいたします。

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ご希望の方は、必要事項を明記の上、
メッセージフォームより、ご応募ください。

尚、当選者の発表は、
商品の発送をもってかえさせていただきます。
たくさんのご応募、お待ちしております。



●生き抜くチカラ ボクがキミに伝えたい50のことば / 為末大

(Amazon)



為末大さん 公式ホームページ


一般社団法人 アスリートソサエ
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来週は、シンガーソングライターのヒグチアイさんをゲストにお迎えします。
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