Dream Heart(ドリームハート)

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Dream HEART vol.448 「Voicy」代表取締役CEO 緒方憲太郎さん 「目で情報を得る時代から、耳で情報を得る時代へ」

2021年10月30日

緒方さんは、1980年兵庫県のお生まれです。

大阪大学基礎工学部をご卒業後、大阪大学経済学部も卒業。

2006年に、新日本監査法人へ入社し、その後、Ernst&Young NewYork、
トーマツベンチャーサポートを経て起業されます。

2015年、医療ゲノム検査事業のテーラーメッド株式会社を創業し、
3年後、業界最大手上場企業に事業売却。

そして2016年、音声プラットホーム「Voicy」を開発運営する、株式会社Voicyを創業。

現在は、「Voicy」のほかにも、複数のベンチャー企業の顧問に就任し、
事業計画、資本政策、サービス設計、PRブランディング、オープンイノベーション設計、
その他、社長のネットワーク構築を行う、ビジネスデザイナーでもいらっしゃいます。


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──声はごまかしが利かない

茂木:音声プラットホーム「Voicy」は私、茂木健一郎もやらせて頂いているんですけど、キングコングの西野亮廣さんや、はあちゅうさん、オリエンタルラジオの中田敦彦さんなど、様々な方が参加されてるんですね。この人選はどうなっているんですか?

緒方:“この人の声をどんどん残していたら、聴きたい人がいるだろうな”という声を集めています。
今まで動画やテキストは大衆化していて、誰でも皆がやる世界ができてそこにヒーローがいるわけですけど、声は大衆化していないんです。そこにヒーローがいなかったので、とにかく活躍する人を増やしたいなと思って、まずは「あの人達かっこいいよね」という人たちになって貰える人を集めようと思いました。
その人たちのスペシャリティがあったりとか、人間性が面白かったりとか、「この人の話を聴きたいです」という人がたくさんいるだろうなと考えさせてもらって、「是非(お願いします)」とやっています。

茂木:なるほど。
日本経済新聞出版より発売中の、緒方さんの最新刊『ボイステック革命』。これは名著ですね! 緒方さんのお父様(緒方憲吾さん)がMBSの看板アナウンサーをされていたと。そのお父様のお話なども、このVoicyを立ち上げる時にはかなり聞いたそうですね。

緒方:そうですね。“色んな人に喋るチャンスを”ということはすごく思っていたので、それはありますね。

茂木:この『ボイステック革命』のあとがきにとても素敵なエピソードが書かれていて。お父様が現役を引退された後に久しぶりにお声がけしたら、どういう反応だったんですか?

緒方:親父がラジオの表舞台から離れて、編成部とかに行くわけですよね。その声を聞きたいファンもいるし、親父ももっと喋りたくても喋る場所がない、と。そう言う人に喋れる場所があったらいいなと思ってサービスを作ったので、まだ余り多くの人が使っていないタイミングで、親父に「チャンネルを開設するからここで喋ってくれ」と、iPadを買ってきて渡したんですよね。そして自分の声を入れたら、もうずっと鍛えてなかったのでかなりしわがれていたんです。僕らはそんなに分からないんですが、本人としては「こんな声じゃなかった」と。

茂木:要求水準が高すぎるんですね。

緒方:「この声は(表に)出せない」と言われて…。

茂木:かっこいい…! そういうプライベートな想いも込められたサービスなんですね。

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緒方:そうですね。後は、僕は喋るのとか人が大好きで、色んな人と会いたいし話を聞きたかったんです。でも地球の裏側にいる人もいて、毎回会っていられないじゃないですか。「じゃあもう皆喋って置いといてよ!」(笑)。

茂木:「置いといてくれれば俺が聞くから」と(笑)。

緒方:そうですし、せっかく聞いた話を他の人にも届けたいし。「Voicy」で既に何人か病気などで亡くなった方もいるんですけど、その人たちの元気な時の声が残っているので、もう巡礼地のように人が集まるんですよ。

茂木:そうか…! アーカイブが残っていることの有難さ。

緒方:そうです。だから“声は資産”なんですよね。それを今まで歴史上ずっと流し続けていて、でもエジソンの時から声が残っていたら、皆聞きたい声がたくさんあるはずなんですよね。

茂木:そうですよね。緒方さんはよく、「声はごまかしが効かないんだ」ということをおっしゃいますよね。これはどういうことですか?

緒方:世の中の情報は、“手で作って目で入れる”か、“口で作って耳で入れる”かの2パターンしかないんです。“手で作って目で入れる”ものは中間媒体がありそこで加工したものが入るので、本人性が余り入らない。でも、“口で作って耳で入れる”ものは、自分の口の振動を相手の耳の振動まで持って行くので、そうすると緊張感とか感情の揺れとかが全部分かっちゃう。

茂木:その人が緊張しているな、とか、ひょっとしたら嘘をつこうとしているのかな、とか、全部分かっちゃう。

緒方:はい。それが、聞く方も「これは分かるな」と思って聞いているし、話す方も、「涙ぐんだりするのも全部バレちゃうな」と思いながら話してるわけですよね。

茂木:じゃあ、何でそう言う中で、今“声の時代”なんですかね?

緒方:今、世の中の情報は滅茶苦茶溢れてるのに、それに勝つために更に溢れさせているという、バケツからずっと情報が溢れている状態なんですね。そこで文章の見せ方としても、『〇〇にできる3つのこと』とか、そういうものになってしまっていて。マーケティングコンテンツで、一瞬でもいいからアテンションを取るもので溢れちゃったと思うんですよ。
やっぱり人は信じられるもので良くなっていて、“自分がちゃんと安心できるものに触れたい”となってきていると思うんですよね。その中で、「本人が本心で言っているものに寄り付こう」と言うか、「そこに行きたい」と思うようになったんです。

茂木:そうか。だから例えば、“演出上”とか“そういう設定だから”ではなくて、その人が本当に本音で言っていることを聞きたい、と。

緒方:そうですね。一番そこに担保できるものが、声で言っている時は間違いがないな、と素直に聞いてしまう、と。

茂木:だから「Voicy」の時代なんですね。

緒方:一応YouTubeぐらいは倒して行こうかな、と思っています(笑)。将来、「俺は、画面がないと情報が得られないという不便な時代にいたんだ」という時代が来ると思っているんです。「え、1日中画面の前にいたの? 何もしてないじゃん」と。そうしたら、普通に生活をしていて情報を得られるのが当たり前になる。ロボットに指示するのも、今SFのドラマだったら大体声でかけて声で返ってくる、それが普通になるので。そうした時に、わざわざ画面を見ないで、ほとんどのことは耳だけで入れて自分の生活をしよう、となってくるだろうな、と思っています。

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緒方憲太郎(Voicy代表)世界を変える声の祭典Voicyフェス開催! (@ogatakentaro) Twitter


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