Dream Heart(ドリームハート)

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Dream HEART vol.461 ピアニスト 反田恭平さん 「日本のクラシック音楽界を盛り上げたい」

2022年01月29日

反田さんは、1994年、北海道のお生まれ。

2014年チャイコフスキー記念国立モスクワ音楽院を経て、
フレデリック・ショパン国立音楽大学、(旧ワルシャワ音楽院)研究科に在籍。

2016年のセンセーショナルなデビュー・リサイタル以降、
毎年定期的にリサイタルやオーケストラとのツアーを全国で行なっていらっしゃいます。
2018年からは、室内楽や自身が創設した、ジャパン・ナショナル・オーケストラのプロデュースも行っており、
2021年5月にはオーケストラのための新会社を立ちあげ、奈良を拠点に世界にむけて活動を開始。

また海外での活動も増え、2020年1月にパリ、10月にはウィーン楽友協会でデビューを果たし、
現地の観客から称賛を得ていらっしゃいます。

そして、去年、2021年「第18回ショパン国際ピアノコンクール」で、
日本人としては半世紀ぶりの、第2位を受賞されていらっしゃいます。


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──ジャパン・ナショナル・オーケストラ

茂木:ジャパン・ナショナル・オーケストラについて、株式会社のオーケストラは日本で初と聞いていますが。

反田:そうだと思いますね。世界的に見ても中々例を見ないタイプです。

茂木:コンセプトは、全員がソリストとして、もう明日にでもコンサートが出来るような実力がある、と。

反田:そうですね。中には、本当にソリストとして世界のオーケストラから呼ばれたりする子もいるし、ムードメーカー担当みたいな子もいるし。でも、皆それぞれ個性があって、一人でもやっていけるポテンシャルを持っている子たちが集まっています。
僕が「自分でプロデュースするリサイタルを作ってみて」と言って、それを入団の条件としているんですよね。僕が会社で箱(ホール)を押さえるから、例えば、プログラムを自分で考えさせて、そこで自分をどれだけ表現できるか試してみて、というのが、ある種、契約の唯一の条件ですね。

茂木:セルフプロデュースと言うか、自立できる人なんですね。

反田:皆今まで、中々そういうチャンスもないと思うので、そういった経験を活かして“自分を見せる”ということを知って貰いたい。あんまり言わないで、自分で気づいて欲しいところなんで(笑)。自分で気づかなきゃ成長できないと思うので、最終的には自分が変わらなければと思っているから、直接現場では少ししか言わない。けど、“自分自身を大切に思って自己プロディースしていく”、ということをさせていますね。

茂木:そして、このジャパン・ナショナル・オーケストラは、将来作る学校にも関係していると。

反田:今後の日本のクラシック音楽界というのは、とても不安に思うところがたくさんあって。それは少子高齢化というのも一つかもしれないですが。47都道府県に学校はたくさんあるけれども、僕は、もっと少なくていい、でもその代わりハイレベルの世界トップクラスの音楽院があってもいいんじゃないかな、と思うんです。

茂木:逆に、世界中から日本に来るということですね。

反田:そう。今までの“日本から旅立って世界へ”じゃなくて、“世界から集まる”学校を作るべきだ、と。それをより強く思ったのは、今回(ショパン国際ピアノコンクールで)『2位』という数字を聞いた時なんです。「やっぱり今回も1位じゃなかった」「それは何故だろう?」「それを本当は大人が考えるべきだ」と。だけども、誰も前に進んでくれないから、僕がやるしかない。

茂木:反田さんがやる、と(笑)。
インタビューで、「結果2位だということは、将来、誰かが1位を出すためにリレーする」と(おっしゃっていました)。

反田:やっぱり、ちょっと悔しいですよね。中国とか韓国とかベトナムとか、過去には日本以外のアジアで1位が出ていて。そんな中で、こんなにもピアノの調律が整っている国はないし、ピアノの大国だし、島国だけどめちゃくちゃ良さが詰まっていて。オリンピックもあったし、世界遺産も綺麗。だけど、どこかクラシック音楽という面において、そういう目で見られているんですよね。
だから、是非後輩たちには…、もしかしたら次回かもしれない。次回でもいいけれども、10年経とうが20年経とうが、僕は2位の役割として、1位を見届けたいな、というのがあります。

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茂木:オーケストラがあって、学校があって、ひょっとしたら劇場もあるイメージですか?

反田:日本のクラシック音楽界が盛り上がるのであれば、僕は何だってトライしたいなと思いますし。やっぱり最終目標は学校・学び舎。それに向かって今ずっと歩いているわけですけど、そのためにはオーケストラが必要だから、オーケストラの会社を建てたし。その財団法人はできたけど、株式の良さというのは、一つの目標をクリアすれば次の目標を設定できる。そこがクラシック音楽界においても、一番理念に叶っているなと思います。

茂木:自由度が高いということですね。

反田:はい。今レーベルも自分で立ち上げていますけど、そのレーベルというのも、未来の子供たちの為にも作らなければと思って立てたし。今はもうCDの時代じゃなくなってきているけれど、それでも世界的に見て日本はまだ売れている方です。CDというのは本当に“自分の顔”ですから。音楽家は何かを残すことが中々できない。瞬間芸術なりに唯一残せる形の一つが、音源だったりします。だから帰属のレーベルにしたいと思うし、これからフェスティバルも作りたいなと思っているし。

茂木:反田さんは、これから仲間たちとオーケストラや学校を作る一方で、演奏家、あるいは指揮者として、どんな高みのステージまで昇っていくんだろうとファンは楽しみにしていると思うんですが、今具体的に見えているものはありますか?

反田:恐らく僕は、何らかの国際コンクールの審査員になっているだろうなと思います。既に色々とオファーが来ているということもあるし、そうやって世界から教育者の目線…審査する立場の目線としても認めて貰えているので。教育者としてもそうだし、演奏家としてもそうだし、裏方のプロデューサーとしてもそうだし、最近は三刀流・四刀流と言われているけど、僕の中ではあくまで“音楽”に関わることだけしかやっていないので、一刀流なんですよね。

茂木:なるほど。学校もあって、オーケストラもあって、コンクールもあって…。

反田:日本のコンクールは、優勝賞金がマックスでも300万円なんですよね。ピアノ1台も買えないですよ。そう思っている子はいるので、やっぱりできる限りの賞金を用意してあげたいと思います。もしかしたら車のアンバサダーみたいな契約もあるかもしれないし、「うちがスポンサー契約を保障します!」というようなコネクションを作ったり、夢を持たせなければ。今は「YouTuberになりたい!」と言う子もたくさんいるわけだし…。「ピアニストになりたい」と言って貰える子を、もう一回少しずつ戻していくのが、今やるべき作業だと思いますね。

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茂木さんに聞きたい事や相談したい事など、
一緒にを添えていただけると嬉しいです。

尚、当選者の発表は、商品の発送をもってかえさせていただきます。
たくさんのご応募、お待ちしております。



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