Dream Heart(ドリームハート)

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Dream HEART vol.485 CGモデラー 成田昌隆さん 「何をするにも、決して遅すぎることはない」

2022年07月16日

成田昌隆さんは、1963年、愛知県のお生まれです。

名古屋大学工学部をご卒業後、NECを経て、日興証券へ転職され、
1993年からアメリカへ赴任されます。

会社勤めの傍ら、CGの独学を始め、アメリカVFX業界への転身を決意し退職。

専門学校を経て2009年、46歳にしてハリウッドのVFX業界にプロデビュー。

デジタルドメインにて『アインアンマン3』のモデリングリードなどを経て
ルーカスフィルムのVFX制作会社、ILM(インダストリアル・ライト&マジック)に移籍。
現在は、来年公開の『インディージョーンズ5』のモデリングスーパーバイザーを
担当されています。


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──映画の世界への憧れ

茂木:成田さんは、ILM(インダストリアル・ライト&マジック)のドリーム・ジョブに辿り着くまでが本当に大変で、(ご著書の)『ミレニアム・ファルコンを作った男』を読んでいると、何回も諦めちゃうかもしれないという時があったじゃないですか。

成田:はい、そうですね。最初はNECに入って、日興(証券)に20年お世話になりまして、45歳で会社を辞めて。CGの仕事は46歳の時からなんです。
どうしてそんなことをしたかと言うことなんですが、元々子供の頃から映画が大好きで、10歳の時にオードリー・ヘプバーンの『シャレード』の映画が初めてテレビで放映されて、それをたまたま観たんです。本当に引き込まれまして、「映画ってこんなに面白いもんなんだ。こんなに人を感動させて素晴らしい」と。それで、「いつかはハリウッドの世界で働けるようになりたいな」と、漠然とは思っていたんです。

茂木:途中までは本当に普通の会社員だったんですもんね。

成田:そうなんですよ。子供の頃は、ハリウッドは異次元の世界だったわけですよ。それが、(アメリカの西海岸で住むうちに)「自分と同じ人間が作っている、一つの仕事なんだ」というのを実感するようになったんです。

茂木:近付いて来たんですね。

成田:そう思っている時に、『トイ・ストーリー』を観たんです。あの映画を観た時に、パッと視野が広がった感じがしました。と言うのは、「映画の世界にはコンピューターを使った仕事があるんだ」というのを、あの映画を観て気が付いたんです。
感動して涙がウルウルしている時に、最後にエンドクレジットが流れてきて、「こんな素晴らしい映画を作った人たちなんだ!」と感動して見ていたら、日本人の名前がポン、と1つ。小西さんという女性なんですけど、まぁ、この世界のパイオニアですね。名前を見つけちゃったんですね。
それを見つけた途端、本当に悔しい思いをしたんです。「こんなに素晴らしい作品に携わっている日本人がいるのに、なんで俺は何もしていないんだ!」と。

茂木:成田さんは熱血漢ですね! あと、よく泣くんですか? 泣く話が、この『ミレニアム・ファルコンを作った男』にも出てくるんですけども。

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成田:はい、泣きます(笑)。

茂木:感動して泣く?

成田:そうです。

茂木:これはすごく大事なポイントだと思うんですけど、『ミレニアム・ファルコンを作った男』で「どうして挫けなかったんだろう?」と思うぐらい、本当に苦労されてるじゃないですか。成田さんにとって、苦しくても“感動力”で行けるのかなぁ?

成田:それはあると思います(笑)。

茂木:でも、仕事を得るまでの道筋は本当に大変でしたね。アメリカで仕事をアプライする時は、あれだけ大変なものなんですね。

成田:僕のやろうとしていた仕事というのは、モノを見せてなんぼの世界だったものですから、まずモノを作らなければいけないんです。それにすごい時間がかかりました。
僕は『トイ・ストーリー』を観て、コンピューターを使った仕事が映画の世界にはある(と知りました)。でも、コンピューターを使って『トイ・ストーリー』がどうやって作られているかは分からなかったんですよ。
ところが、その1年後に、たまたまコンピューターのカンファレンスに出席して、たまたまその展示会場でCGのソフトウェアのデモンストレーションを見て。いとも簡単にモデルを作って、動かして、アニメーションを作るんです。「『トイ・ストーリー』はこうやって作ったんだ」、それで「これなら僕でもできるかもしれない」と思ったんですよね(笑)。

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茂木:後ろが見えた、と言うか。

成田:それでもう「映画の世界に入れるんじゃないか」と思ったら、いてもたってもいられなくなって(笑)。その場でデモンストレーションをしていたソフトを買い込んで、その日の夜から3年間の怒涛の独学の勉強を(始めました)。

茂木:意外と即断即決と言うか、動く時は速いんですね。

成田:あんまり深く考えないですね(笑)。

茂木:CGを始めてから、プロとしてCGの仕事で最初にお金を貰えるまで、どれぐらい掛かったんでしたっけ?

成田:13年間掛かりました。13年間ずっとやっていたわけではなくて、途中で8年間ブランクがあるんですよ。ですから、本当にCGを勉強したのは5年間ということになるんです。

茂木:それだけ長い間、努力が続けられたのは、どうしてだと思いますか?

成田:やっぱり、“映画の世界への憧れ”というのが、無意識のうちにずっと続いていた、ということに尽きると思っています。

茂木:この番組のリスナーの方は、色々なお仕事をされていたり、あるいは学生さんもいるんですけど、もしメッセージがありましたらお願いします。

成田:僕は、人生というのは短いようで結構長いと思っているんです。ですから、「何をするにも、決して遅すぎることはない」ということを自分に言い聞かせながら、常にチャレンジしようと思っています。

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■プレゼントのお知らせ

光文社より発売中の成田さんのご著書
『ミレニアム・ファルコンを作った男
45歳サラリーマン、「スター・ウォーズ」への道』を、
3名の方にプレゼントいたします。

ご希望の方は、お名前やご住所、電話番号など、必要事項を明記の上、
メッセージフォームより、ご応募ください。

茂木さんに聞きたい事や相談したい事など、
一緒にを添えていただけると嬉しいです。

尚、当選者の発表は、商品の発送をもってかえさせていただきます。
たくさんのご応募、お待ちしております。



成田 昌隆 公式サイト(英語)


映画「スター・ウォーズ」公式 (@starwarsjapan) Twitter


映画『Indiana Jones』公式Twitter (@IndianaJones)


光文社公式サイト


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