Dream Heart(ドリームハート)

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Dream HEART vol.525 シンガーソングライター ASKAさん 「成長を意識していきたい」

2023年04月22日

ASKAさんは、1958年、福岡県のお生まれです。

1979年に『ひとり咲き』でデビュー。

『SAY YES』『YAH YAH YAH』『めぐり逢い』など、
数々のミリオンヒット曲を世に送りだされました。

音楽家として楽曲提供も行う傍ら、ソロ活動も果たし、
1991年にリリースされた『はじまりはいつも雨』は、ミリオン・セールスを記録。
ソロアーティストとしても地位を確立されました。

2017年には自主レーベル・DADAレーベルを立ち上げ、
2022年11月に、およそ3年ぶりとなるアルバム「Wonderful world」をリリース。

4月1日から、全国ツアー
『ASKA Premium Concert Tour -Wonderful World- 2023』を行なっていらっしゃいます。


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──アジアからワールドワイドへ

茂木:ASKAさんは、現在全国ツアー『ASKA Premium Concert Tour -Wonderful World- 2023』のツアー中ということで、今夜は大阪オリックス劇場でライブをされました。今回のツアーは4月1日からスタートなんですけれども、その前、3月16・17・19日に、なんと! グラミー賞を15回獲られている、デイヴィッド・フォスターさん…大プロデューサーと一緒にコンサートをされていました。デイヴィッド・フォスターさんとのコラボとは熱いですね。

ASKA:いつかはデイヴィッドとお仕事してみたいなとずっと思いつつ…憧れて尊敬している人ですからね。連絡したら、「楽曲を聴かせてくれ」と。これはもう近づいてきてるなと思いましたね。

茂木:でも、デイヴィッド・フォスターさんは世界の音楽シーンのど真ん中にいて、大・大スターたちと色々されてきた方ですから…。一緒に色々話したり、仕事をされたりすると、どうですか?

ASKA:僕は不思議と、お会いしたときに緊張しなかったんですね。なんかすごく、まろやかと思うので。ただでも、僕は直訴したんです。デイヴィッドは全世界ツアーを『フレンズ』という名前でやってるんですね。そこに入れてくれと言いに行ったんですよ。それがきっかけで、それからの流れなので、何かあるとするならば、ステージが終わったこれからだと思いますね。

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茂木:今後の展開も楽しみですね。

ASKA:今回のステージは、アジア中のミュージシャンが観に来てくれたので…。デイヴィッドの方も、元々アジアにはすごく興味があって、アジアでシンガーを発掘したいと。

茂木:「Asia's Got Talent」の審査員をされているということで。

ASKA:はい。恐らく、デイヴィッドプロデュースによるアジアのシンガーというのは、ワールドワイドで誕生するでしょうね。

茂木:最近、韓国の『パラサイト』がアカデミー賞で作品賞を獲りましたし、それから今年のアカデミー賞だと、映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』ですよね。あれはもう、チャイニーズとかベトナミーズとかそういう方が賞をほとんど獲ってしまったということで、すごいですよね。

ASKA:僕は、日本の音楽が今、“シティ・ミュージック”というもので持て囃されていますが、あれはある種コンテンツとして受けているだけで、実際の意味でワールドワイドの音楽として受け入れられてるとは思わないんですよ。

茂木:“東京シティ・ポップ”というやつですよね。

ASKA:あれはコンテンツですよね。韓国や中国は、コンテンツで勝負してないですよね。ワールドワイドで勝負してます。そこが日本の音楽の違いだと思うんですね。

茂木:それは、ASKAさんが越えて頂けるんですね!

ASKA:いやいや! だから、僕が若い世代によく言ってるのが、「洋楽を聴け」と。もちろん聴いてるミュージシャンはたくさんいますけど、どうやら最近の若い子たちは、日本の音楽を聴いて育って、その日本という箱の中で楽曲作りをしていて。ですから、あまり洋楽に興味がない子がいたりするんです。
洋楽は、メロディーは大して変わらないんですけど、でも、そのメロディーを誘発する音の作り方の引き出しに関しては、もう圧倒的に向こうなので、それをちゃんと理解して音楽作りをやっているのは、むしろ韓国や中国の方かもしれないなと思っています。

茂木:アーティスト名が、元々は、実は自分が好きだった子が好きだったDJの名前だったんでしょう? その“飛鳥”という名前を取って、こっちの方がメジャーになった。でも結果として、“ASKA”は日本を象徴するような名前になっているじゃないですか。これからワールド・ミュージックの中、もちろんワールドワイドに色々されていく中で、日本の良さとかそういうものをどう出していくか、ということについてはどうですか?

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ASKA:どうでしょうね。日本の良さというのはかえって誇示しちゃいけないところで、「日本人のミュージシャンはこのくらいやるんだぞ」というところの方が、むしろ大切だと思うんですね。

茂木:そうか、日本を表に出すというよりは、日本は音楽としてもこれだけすごいことやるぞ、と。

ASKA:日本のイメージを持って、日本に興味を持ってもらうんだったら、どうぞ日本に来てくれ、と言うぐらいでいいと思うんですね。日本だからって日本のものを発信すると、きっと誤解されると思います。日本の文化をあまり強調するものというのは、それだけのものにしかならないと思うんですね。やっぱりワールドワイドだと思います。

茂木:ASKAさん、本当にかっこいいですね。でも、デイヴィッド・フォスターさんとのコラボをきっかけに、更に世界に出ていく感じがしますね。

ASKA:いや、僕はもう、今から先、何年歌えるかというカウントダウンが始まってるので。でも、そのカウントダウンの中で、自分の年齢で歌える音楽はずっと作っていきたいなと思っています。

──ASKAさんの夢・挑戦

茂木:ASKAさんとお話してると尽きないんですけども。この番組のテーマは“夢と挑戦”なんですけど、ASKAさんの今後の夢・挑戦はなんでしょうか?

ASKA:これは一番困る質問で、実は『夢』ということも漠然としていますし、『挑戦』と言われたら、自分の中で挑戦だと思ってないんですけど、人は、人生のうち四つの区切り目があると思うんです。「誕生」と「成長」と「安定」と「衰退」。人は、「安定」を求めたがるんですね。でも「安定」を求めた瞬間、もうこれは「衰退」の始まりなんです。

茂木:なるほど。

ASKA:ですから僕が今ここで語らせて頂きたいのは、自分が音楽をやっている限り、いやむしろ生きてる限り、「成長」ということを意識して、これからも活動していきたいなと思っています。

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■プレゼントのお知らせ

今週は、図書カード3,000円分を3名さまにプレゼントします!

ご希望の方は、お名前やご住所、電話番号など、必要事項を明記の上、
メッセージフォームより、ご応募ください。

茂木さんに聞きたい事や相談したい事など、
一緒にを添えていただけると嬉しいです。

尚、当選者の発表は、商品の発送をもってかえさせていただきます。
たくさんのご応募、お待ちしております。



●「Wonderful world」/ ASKA
(Amazon)


ASKAさん 公式サイト

↑現在、全国ツアー中のASKAさん。
 素敵なASKAさんの歌声を体感出来るチャンスです!
 詳しくは、こちらの公式サイトでご確認ください。

 『ASKA Premium Concert Tour -Wonderful World- 2023』
 7月21日(金)の「札幌文化芸術劇場 hitaru」公演のチケットは、
 4月22日(土)10:00~発売です。

ASKAさん Official Twitter (@askaofficial921)


ASKAさん Twitter (@ASKA_Pop_ASKA)