2025年11月08日
今夜ゲストにお迎えしたのは、元・小学校の先生で、現在は“不登校の子どもたちを支える活動”をされている、福田遼さんです。
福田遼さんは、1995年、福岡県のお生まれです。
九州大学教育学部をご卒業後、5年間、小学校の先生として勤務。
退職後は、およそ8カ月にわたり、世界各地の教育施設を訪問されました。
その後、学生時代からの友人であった、秋山仁志さんとともに、2023年4月、ポッドキャスト番組、『子育てのラジオ「Teacher Teacher」』をスタートし、MCを担当。
さらに2024年には、株式会社Teacher Teacherを設立し、無料のオンラインフリースクール「コンコン」を開校されていらっしゃいます。

──風通しのよい組織作りを
茂木:福田さん。このKADOKAWAから出ています、書籍『不登校をチャンスに変える一生モノの自信の育て方』には、僕に刺さる言葉がたくさんあるんです。先週、ダメ出しじゃなくて『ヨイ出し』とか、『てんびんの法則』のご紹介をしたんですが、『Iメッセージ』。これも深いですね。ちょっとご紹介していただいてもよろしいでしょうか?
福田:はい。『Iメッセージ』というのは、“主語が「I(わたし)」のメッセージ”という、もう本当に言葉通りの意味なんです。これは『YOUメッセージ』という、「あなた」を主語にした言葉と対比して使われるんですけど、大人が子供に対するメッセージを発する時は、「あなた」を主語にして話すことが多いんですよね。「あなたが片づけなさい」とか、「あなたが助かるからこれをやった方がいい」とかのようにアドバイスになりがちなんです。
ですが、「わたしはこう思うよ」とか、「わたしが嬉しいな」とか、「わたしが悲しいな」という、対等な人間としてのメッセージに変えることでコミュニケーションが大きく変わる、ということがあります。
茂木:これは大きな気付きですね。やっぱり対等の人間として向き合うことで、このご著書のテーマである「一生モノの自信」というものも育めるんでしょうしね。
福田:そうですね。
茂木:そして、面白いなと思ったのが、この『トークン』。これはどういうことですか?
福田:トークンというのは、簡単に言うと“ご褒美”のようなものです。サラリーマンが働いたら給料を貰えるように、子供たちも自分の大変なことを頑張ったら報酬がもらえる、というような形を、ご家庭に合った形で実践していく、というものですね。

茂木:これが、不登校をチャンスに変えて、一生モノの自信をつけるきっかけになる、ということなんですね。
福田:はい。自分で決めたことを達成したらちゃんと報酬がある、ということが、行動形成では大事だと言われています。
茂木:本当に皆さんに『不登校をチャンスに変える一生モノの自信の育て方』をぜひ読んでいただきたいんですけど、リスナーの皆さんの中には不登校のお子さんを持つ方もいらっしゃるかもしれないので、まずは、どうお声掛けをすればいいか教えて貰えますか?
福田:まずは、“減点主義から加点主義にする”。これはよく言われるんですけど、どうしても、今できていないところに目を向けて声をかけてしまうことが本当によくあることなので、一旦そこを方向転換してみて、既にできているところに目を向けて声をかけていく、というところが重要になっていくと思います。
茂木:親はまた、焦ってしまったりするじゃないですか。
福田:焦りますね。
茂木:焦らないためには、親はどういうふうに思えばいいんでしょうか?
福田:焦れば焦るほどそういったマイナスの言葉が出てきて、逆効果になってしまう、ということがありますが、この“トゲトゲした言葉とか否定的な言葉というのは効果が薄い”ということを頭の中で理解しておくといいのかな、とは思いますね。
茂木:この帯にも、「大丈夫!お子さんのためにできるアクションが必ずあります」とのメッセージが、心強いですよね。もうやれることはないんじゃないかと思ってしまっている親御さんもいらっしゃると思うんですけど、(できる)アクションは必ずあるんですね。
福田:そうですね。さっき言ったヨイ出しで、「今日は朝早く起きられたよね」とか、「今日は1ページ取り組んだよね」とか、「3食食べたよね」とかという、もうできていることは絶対に何かしらあるので、そこに目を向けて、1日3つでも声をかける。そうすると全然コミュニケーションの質が変わってくるのと、これを続けていくことによってある日突然元気を取り戻す、ということがよくあるので、1日3回でいいからヨイ出しをしてみる、というのはオススメですね。
茂木:本当に大事なことですね。
これから学校というのはどう変わっていくと思いますか?

福田:変わっていってほしいと願っている部分は、先日お話したように、社会とのギャップがどんどん大きくなっていくのはもうしょうがないことなので、風通しのよい組織作りをしたらいいのかな、ということです。企業とか、社会の最先端で頑張っている人材が学校の中に入り込んで、いろんな大人と子供たちが関わることができるような機会を持てると、子供たちも希望を持てるんじゃないかな、と思っています。
茂木:“開かれた学校”というのは大事ですよね。
──福田遼さんの『夢・挑戦』
茂木:福田さん、いろいろお話を伺ってきたんですが、この番組のテーマは『夢と挑戦』なんです。これからの福田さんの『夢』、そして『挑戦』はどんなことになりますか?
福田:今ある学校に合わない子供たちが相談したり学んだりできる地域の拠点を、日本中に張りめぐらせたいなと思っています。この地域の拠点はいっぱいあるんですけど、そことメタバースを繋ぐことによって、ちゃんと教育の専門的なサポートも受けながら、地域の繋がりを作られるような場所を張り巡らせて、不登校になったら駄目だとかではなくて、不登校になったら自分を見つめ直すチャンスなんだなと思えるような世の中にしたいなと思っています。
茂木:本当にそうなったら、子どもたちの未来が、一生モノの自信に支えられた素晴らしいものになりますもんね。
福田さん、ひょっとしたら不登校のお子さんがこのラジオを聴いているかもしれません。最後にメッセージをお願いしてよろしいでしょうか?
福田:はい。「不登校」という言葉がこの世の中からなくなるように僕たちも動いていきたいと思いますし、家庭の中でもできることは絶対にあって、それが今後原体験となって将来には一生モノの自信になるような日が来ると思うので、一緒にやっていけたらと思います。


■プレゼントのお知らせ
番組でご紹介しました、福田遼さんのご著書『不登校をチャンスに変える一生モノの自信の育て方』に、福田遼さんの直筆サインを入れて、3名の方にプレゼントいたします。
ご希望の方は、お名前やご住所、電話番号など、必要事項を明記の上、メッセージフォームよりご応募ください。
私、茂木に聞きたい事や相談したい事など、メッセージを添えていただけると嬉しいです。
尚、当選者の発表は、商品の発送をもってかえさせていただきます。
たくさんのご応募、お待ちしております。
●福田遼 (@onlinet0719)さん 公式 X(旧Twitter)
●株式会社 TeacherTeacher 公式サイト
↑フリースクール「コンコン」についても、こちらをご覧ください!
●KADOKAWA 公式サイト
●不登校をチャンスに変える一生モノの自信の育て方 / 福田 遼 (著)
(Amazon)
福田遼さんは、1995年、福岡県のお生まれです。
九州大学教育学部をご卒業後、5年間、小学校の先生として勤務。
退職後は、およそ8カ月にわたり、世界各地の教育施設を訪問されました。
その後、学生時代からの友人であった、秋山仁志さんとともに、2023年4月、ポッドキャスト番組、『子育てのラジオ「Teacher Teacher」』をスタートし、MCを担当。
さらに2024年には、株式会社Teacher Teacherを設立し、無料のオンラインフリースクール「コンコン」を開校されていらっしゃいます。

──風通しのよい組織作りを
茂木:福田さん。このKADOKAWAから出ています、書籍『不登校をチャンスに変える一生モノの自信の育て方』には、僕に刺さる言葉がたくさんあるんです。先週、ダメ出しじゃなくて『ヨイ出し』とか、『てんびんの法則』のご紹介をしたんですが、『Iメッセージ』。これも深いですね。ちょっとご紹介していただいてもよろしいでしょうか?
福田:はい。『Iメッセージ』というのは、“主語が「I(わたし)」のメッセージ”という、もう本当に言葉通りの意味なんです。これは『YOUメッセージ』という、「あなた」を主語にした言葉と対比して使われるんですけど、大人が子供に対するメッセージを発する時は、「あなた」を主語にして話すことが多いんですよね。「あなたが片づけなさい」とか、「あなたが助かるからこれをやった方がいい」とかのようにアドバイスになりがちなんです。
ですが、「わたしはこう思うよ」とか、「わたしが嬉しいな」とか、「わたしが悲しいな」という、対等な人間としてのメッセージに変えることでコミュニケーションが大きく変わる、ということがあります。
茂木:これは大きな気付きですね。やっぱり対等の人間として向き合うことで、このご著書のテーマである「一生モノの自信」というものも育めるんでしょうしね。
福田:そうですね。
茂木:そして、面白いなと思ったのが、この『トークン』。これはどういうことですか?
福田:トークンというのは、簡単に言うと“ご褒美”のようなものです。サラリーマンが働いたら給料を貰えるように、子供たちも自分の大変なことを頑張ったら報酬がもらえる、というような形を、ご家庭に合った形で実践していく、というものですね。

茂木:これが、不登校をチャンスに変えて、一生モノの自信をつけるきっかけになる、ということなんですね。
福田:はい。自分で決めたことを達成したらちゃんと報酬がある、ということが、行動形成では大事だと言われています。
茂木:本当に皆さんに『不登校をチャンスに変える一生モノの自信の育て方』をぜひ読んでいただきたいんですけど、リスナーの皆さんの中には不登校のお子さんを持つ方もいらっしゃるかもしれないので、まずは、どうお声掛けをすればいいか教えて貰えますか?
福田:まずは、“減点主義から加点主義にする”。これはよく言われるんですけど、どうしても、今できていないところに目を向けて声をかけてしまうことが本当によくあることなので、一旦そこを方向転換してみて、既にできているところに目を向けて声をかけていく、というところが重要になっていくと思います。
茂木:親はまた、焦ってしまったりするじゃないですか。
福田:焦りますね。
茂木:焦らないためには、親はどういうふうに思えばいいんでしょうか?
福田:焦れば焦るほどそういったマイナスの言葉が出てきて、逆効果になってしまう、ということがありますが、この“トゲトゲした言葉とか否定的な言葉というのは効果が薄い”ということを頭の中で理解しておくといいのかな、とは思いますね。
茂木:この帯にも、「大丈夫!お子さんのためにできるアクションが必ずあります」とのメッセージが、心強いですよね。もうやれることはないんじゃないかと思ってしまっている親御さんもいらっしゃると思うんですけど、(できる)アクションは必ずあるんですね。
福田:そうですね。さっき言ったヨイ出しで、「今日は朝早く起きられたよね」とか、「今日は1ページ取り組んだよね」とか、「3食食べたよね」とかという、もうできていることは絶対に何かしらあるので、そこに目を向けて、1日3つでも声をかける。そうすると全然コミュニケーションの質が変わってくるのと、これを続けていくことによってある日突然元気を取り戻す、ということがよくあるので、1日3回でいいからヨイ出しをしてみる、というのはオススメですね。
茂木:本当に大事なことですね。
これから学校というのはどう変わっていくと思いますか?

福田:変わっていってほしいと願っている部分は、先日お話したように、社会とのギャップがどんどん大きくなっていくのはもうしょうがないことなので、風通しのよい組織作りをしたらいいのかな、ということです。企業とか、社会の最先端で頑張っている人材が学校の中に入り込んで、いろんな大人と子供たちが関わることができるような機会を持てると、子供たちも希望を持てるんじゃないかな、と思っています。
茂木:“開かれた学校”というのは大事ですよね。
──福田遼さんの『夢・挑戦』
茂木:福田さん、いろいろお話を伺ってきたんですが、この番組のテーマは『夢と挑戦』なんです。これからの福田さんの『夢』、そして『挑戦』はどんなことになりますか?
福田:今ある学校に合わない子供たちが相談したり学んだりできる地域の拠点を、日本中に張りめぐらせたいなと思っています。この地域の拠点はいっぱいあるんですけど、そことメタバースを繋ぐことによって、ちゃんと教育の専門的なサポートも受けながら、地域の繋がりを作られるような場所を張り巡らせて、不登校になったら駄目だとかではなくて、不登校になったら自分を見つめ直すチャンスなんだなと思えるような世の中にしたいなと思っています。
茂木:本当にそうなったら、子どもたちの未来が、一生モノの自信に支えられた素晴らしいものになりますもんね。
福田さん、ひょっとしたら不登校のお子さんがこのラジオを聴いているかもしれません。最後にメッセージをお願いしてよろしいでしょうか?
福田:はい。「不登校」という言葉がこの世の中からなくなるように僕たちも動いていきたいと思いますし、家庭の中でもできることは絶対にあって、それが今後原体験となって将来には一生モノの自信になるような日が来ると思うので、一緒にやっていけたらと思います。


■プレゼントのお知らせ
番組でご紹介しました、福田遼さんのご著書『不登校をチャンスに変える一生モノの自信の育て方』に、福田遼さんの直筆サインを入れて、3名の方にプレゼントいたします。
ご希望の方は、お名前やご住所、電話番号など、必要事項を明記の上、メッセージフォームよりご応募ください。
私、茂木に聞きたい事や相談したい事など、メッセージを添えていただけると嬉しいです。
尚、当選者の発表は、商品の発送をもってかえさせていただきます。
たくさんのご応募、お待ちしております。
●福田遼 (@onlinet0719)さん 公式 X(旧Twitter)
●株式会社 TeacherTeacher 公式サイト
↑フリースクール「コンコン」についても、こちらをご覧ください!
●KADOKAWA 公式サイト
●不登校をチャンスに変える一生モノの自信の育て方 / 福田 遼 (著)
(Amazon)








