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Dream HEART vol.660 プリザーブドフラワー専門店「ベル・フルール」代表取締役社長・フラワーデザイナー 今野亮平さん 「フラワーデザインで日本の価値観を世界に発信したい」

2025年11月22日

今夜ゲストにお迎えしたのは、日本初のプリザーブドフラワー専門店を立ち上げた「ベル・フルール」の代表取締役社長で、フラワーデザイナーの今野亮平さんです。

今野亮平さんは、東京都のお生まれです。

大学、専門学校を経て、グラフィックデザインを手掛ける会社へ入社。

2年半ほど勤務したのちに、母親が1981年に創業した「ベル・フルール」を、2003年に法人化。

専務として事業に携わる傍ら、フラワーデザイナーとしては、2006年に「日本フラワーデザイン大賞」1位を受賞。

2018年に、「ベル・フルール」の代表取締役社長に就任。

花に関する全ての要望に応えるフラワーデザインカンパニーとして、フラワーアレンジメント制作・販売からスクールの運営など幅広く手掛けていらっしゃいます。


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──花は世界共通言語

茂木:プリザーブドフラワー専門店「ベル・フルール」を、これからどういうブランドとして育てていきたいと思ってらっしゃいますか?

今野:我々は、実はお花屋さんだとは思っていないんです。“フラワーデザインカンパニー”と言っていて、「お花を通してデザインを提供する」、もっと言いうと、「心とか文化とかの価値観を提供していく」、というところを意識しています。
その1つの形として、プリザーブドフラワーを使わせていただいているんですけれども、やっぱりその想い…最近だと、仏花でもこのプリザーブドフラワーが多く広がっているんです。我々は、先祖があって、おじいちゃんおばあちゃんがあって、自分たちがいると思うんですけども、そういうこともちょっと希薄になっていたりしていたところがあると思うんです。私自身もお花で育った家なんですけども、そういうのを見ることが少し薄れていたところがあったんですね。
でも、このプリザーブドフラワーがあることによって、かっこいいし、飾りたくなる。その結果、過去の方もしっかり意識する。そういうところからちょっとずつ、日本の持っている精神性とか美意識というものを、今度は世界にも広げていきたい、という思いで、今頑張っているところなんです。

茂木:その「世界へ」という意味におきましては、これは本当に老舗ブランドで…フランス・パリ生まれでしょうか。「エミリオ・ロバ」をM&Aされた、と。
どうですか? 「エミリオ・ロバ」というのも非常に重要なブランドだと思うんですけど、こちらはどのように育てていきたいと思っていらっしゃいますか?

今野:これはコロナ禍の2020年にM&Aさせた(ブランド)。母には2回「やめた方がいい」と言われまして(笑)、1回は「ベル・フルール」を作る時、2回目は「エミリオ・ロバ」をやらせていただく時でした。すごく信頼している両親ですけども、その反対があっても、最後は自分の気持ちを信じてやる、その象徴が「エミリオ・ロバ」なんです。
本当にこの5年で、私自身がすごく成長させていただきました。もちろん、私がやらなかったら消えてなくなっていたブランドだったんですけれども、逆に今は、そのフランスで生まれた「エミリオ・ロバ」が日本の意識にまたカスタマイズされて、より進化している状態で、それを世界に広げていく。
「ベル・フルール」のプリザーブドフラワーも、「エミリオ・ロバ」のアートフラワーも、私は本当に一緒だと思っています。お客様がどっちを選ぶか、選択肢の1つとして、どちらかのブランドを選んでいただく、というのはすごくいいことだと思います。
じゃあ何か、と言うと、日本の持っている美意識だったり、文化、もっと言うと、私はサッカーも好きですけど、お花も世界共通語なんですよね。

茂木:そうですよね。

今野:なので、そういう意味では、「両ブランドを世界に向かって発信して、届けていきたい」という想いで進めています。

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茂木:「エミリオ・ロバ」というのは、今もちょっと触れていらっしゃいましたけど、プリザーブドフラワーというよりは、ゼロから作る、アートフラワーなんですよね。

今野:はい。「エミリオ・ロバ」は、アートフラワー…昔で言う造花なんですけども、逆に、アートフラワーだからできる造形美というものがあるんです。私はデザイナーなので、プリザーブドフラワーだからこそできること、アートフラワーだからできること、というのを非常に大事に進めています。

茂木:皆さん、すごく気になっていると思うんですけど、お値段はどれぐらいで買えるものなんですか?

今野:お安いものは5000円ぐらいから買えますし、3万円、5万円のものは、法人の方とかにも使っていただいています。お客様ご自身がどういう用途に使いたいか、ということへの価値として値段をつけさせていただいているので、当然、我々はその価値をちゃんと伝えていかなきゃいけないと思っています。長く飾っていただけますので、その説明責任をはたして、その価値というところで値段の設定をさせていただいています。

茂木:なるほどね。逆に言うと、一番高級なものだといくらぐらいするのものがあるんですか?

今野:実は、「ベル・フルール」の方では「Maison(メゾン)」というサービスをさせていただいていて、“ないもの”を作っています。
お客様の空間に合わせて、例えば、「ここに苔を作って」というご要望で、5メーターの苔を作らせていただいたりとか。

茂木:それだといくらぐらいになるんですか?

今野:もう何百万も(笑)。
ただ、皆さんには「費用対効果がいいね」と仰っていただけるんですよ。やっぱりメンテナンスもしなくていいし、長く綺麗なまま飾れるので、それだったら中途半端なものではなくてしっかりと飾りたい、と。
なので、フラワーデザインというのは小さなものだけじゃなくて、インテリアデザイン、もっと言ったら、住居・空間、全てを料理させていただくような役割が最近は増えています。

茂木:そういうプリザーブドフラワーの使い方もあるんですね。これは今後、ますます発展していきそうですね。

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──今野亮平さんの『夢・挑戦』

茂木:この番組のテーマは『夢・挑戦』なんです。フラワーデザイナーとして、そして「ベル・フルール」の代表取締役社長として…そこには「エミリオ・ロバ」というブランドもあるわけですけど、これからどういう夢や挑戦がありそうですか。

今野:はい。私は「フラワーデザイナーで世界に表現したい」、という想いがあります。なので、おこがましくも、この番組のテーマに本当にぴったりで、いつも夢と希望を持っているんです(笑)。
私は毎日、朝起きたら「今日も少しでも成長できますように」というようなことを思って、必ず青空を…青空じゃなくて雨の時もそうなんですけど、ドアを開けて空を見るんです。
一言で言うと、フラワーデザインを通して、うちのブランドコンセプトでもある、「ライフスタイルを豊かにする」という。
もっと言ったら、お花は世界共通語で、私は日本人でもあるので、我々がその価値や美意識というものを世界に発信する番が近づいてきていると思っています。ぜひそこを、言うだけじゃなく形としていきたい。これも挑戦です。
私はよく「失敗は成功のプロセス」、「ピンチはチャンス」と言うんですけども、毎日トライアンドエラーで繰り返してやっているので、必ず実現できると自分で確信して、今進んでいます。

茂木:素晴らしいですね。花の世界の、ワールドカップ優勝を。

今野:したいですね(笑)。

茂木:ぜひ頑張っていただきたいと思います。
本当に、いろいろ素敵なお話を伺いまして、ありがとうございました。まさにこれから、クリスマス、お正月、バレンタインと、いろんなイベントが続く季節になってお花を贈る機会も増えると思うのですが、そんな時期だからこそ、今野社長からリスナーの皆さんへ、メッセージをお願いできますでしょうか?

今野:はい。今日は本当にすごく楽しい時間を過ごさせていただきました。もしこの番組を聴いてフラワーデザインの良さであったりとか、可能性とか、自分のライフスタイルにちょっと取り入れて楽しみたいなとか、また誰かを喜ばせたいな、と思った時に、このプリザーブドフラワーやアートフラワーを使っていただいたり、また選択の幅を広げていただいて、お花を通して世の中がハッピーでポジティブになっていただければ嬉しいなと思っております。

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今野亮平 (@ryohei.konno)さん 公式 Instagram


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