私の故郷、砺波平野の散居村
富山
FMとやま・今井隆信

私が生まれ育った場所は、富山県南西部に広がる砺波平野の散居村です。
家と家の距離が100メートルあるのはザラで、1軒1軒、玄関が東側に設置されている「アズマダチ」の家屋になっていて、家の敷地の南東から西側を木で囲んだ、カイニョと呼ばれる「屋敷林」が広がっています。これは、夏の暑さや日差し、冬の雪や風から家を守るための知恵とされています。
江戸時代から続いているとされるこの散居村は、今、少子高齢化の影響などで維持が難しく、村を形成する家屋や屋敷林の数が減りつつある状況です。
地元の景観と文化、歴史を次の世代につないでいく上で、守りたい自然であり、場所です。