
三方湖は福井県の南西部にある湖で、「たたき網漁」は
昭和初期から続いているといわれる伝統的な漁法です。
さし網漁の一種で、寒さで動きが鈍くなった鯉や鮒といった魚を、
竹竿で湖面を叩いて驚かせ、仕掛けた網に囲い込むのです。
この湖面を叩く音が聞こえるようになると、
町の人たちは皆、冬が来たな、と感じるそうです。漁は二人一組になって舟に乗り、
一人は舟の舵取り、もう一人が網を仕掛けていきます。
網を仕掛けたら湖面を竹竿で叩きます。
竹の長さはおよそ5メートル、力とコツが必要です。
実は、わたしも以前、体験させていただいたことがあるんですが、
難しいんですよ。
「バッシャン、バッシャン」という
力強い音がなかなか出ないんです。
また、厳寒の中での漁は
決して生易しいものではありません。
三方町鳥浜漁協のお話によると、
漁師さんたちの高齢化も進んでいます。
最高齢は80歳、最も若い方で40代、
平均年齢は60歳だそうです。
高齢化や後継ぎの問題など、どこも
似たような悩みを抱えていることだと思いますが、
このたたき網漁も同じような
局面を迎えているんですね。
ですが、伝統ある漁法ですから、未来に残したいと思いました。
今期11月28日に初漁が行われた
「たたき網漁」は、3月末まで行われる予定です。

