
日本銀行大分支店では、今年の1月から、汚れて廃棄される紙幣・お札をトイレットペーパーとしてリサイクルすることに取り組んでいます。地元・大分の製紙会社「大分製紙」の協力で行っているもので、このような試みは、日銀としては初めてのことです。これは、大分県の「ごみゼロ運動」の一環で、汚れた紙幣をおよそ1ミリの幅に日銀で細かく切り、大分製紙に運び込んで製品化します。これまで、日銀大分支店では、年間20トン、枚数にして2000万枚分の裁断した紙幣をゴミとして焼却処分していましたが、このリサイクルで、日銀大分支店から出るゴミの量や処分の費用は10分の1ほどに減る見込みです。そして、このペーパーの使い心地や色は、普通のものと変わりません。これは、オフィスなどから出た古紙や牛乳パックなど通常の材料に、裁断した紙幣を混ぜて製品化し、その率も2%ほどだからです。ただ、この2%という数字、ペーパーの品質、生産の手間、そして、リサイクルということを考えてでてきた数字。大分製紙では、裁断した紙幣と通常の材料の量のバランスを見つけ出すことに苦労したそうです。この試みについて、日銀大分支店では、「息の長い取り組みにしたい」と話していますし、大分製紙には、「紙幣以外にリサイクルできるものはないか」との問い合わせが相次いでいるということです。
※写真は「日銀大分支店から運び出される紙幣の裁断くずです。」
