
観蓮節は年に一度、ハスの開花を観賞する後楽園恒例の行事で、今年で50回目を迎えます。今から54年前に、岡山市出身の植物学者、大賀博士が2000年以上前の地層からハスの実を発掘し、その実をまいたところ、発芽して花を咲かせたのです。その蓮が岡山後楽園にも株分けされたことが、観蓮節のきっかけです。
その世界で最も古いハスが、いま私の目の前に広がっていますが、茎の長さは1m、ハスの葉っぱは直径が50cmで、花は大人の握りこぶしほどなんですが、つつみこんだ両手をじんわりと広げていくように、夜明けとともにゆっくりと開きはじめます。20センチほどの花はうっすらと透き通るような淡いピンク色で、うっとりとするほど上品で可憐なんですよ。
ハスの花が開くのは早朝の4時から5時ごろ。7月17日の観蓮節ではその時間、アクリル板で花を覆い、マイクを設置し、花が開くときに音がするかどうかを実験して、訪れた方に聞いてもらうそうです。私は一足早く、ハスの花に耳をかたむけて確かめてみました。鳴るか鳴らないか、ぜひ、みなさんの耳で調べてみて下さい。自然に、地球に耳をかたむけることで、心に何かが響くと思います。

