
間もなく入学式を迎える岡山県津山市立秀実小学校の校庭では、桜が美しく咲いています。その数本ある桜のうち、くいとロープで周囲を守られている桜があります。樹齢が40年ほどになるこの桜は、今から6年前、幹の中が空洞となりあまりにも弱っていたので、諦めかけられていました。しかし、生きようとしている桜の木をなんとか助けようと、当時の校長先生の呼びかけで先生たちの間で桜の治療費の積み立てがはじまりました。その輪はPTAにも広まり1年後には薬代が集まったのです。それからは樹木医の指導を受けながら生徒や先生、保護者たちが一緒に世話を続けてきました。そして今では学校の中のどの桜よりも立派な花を咲かせています。秀実小学校では、卒業式をひかえた6年生が、3月に桜に肥料をやるという慣わしがあります。卒業生のやさしさをいっぱいに受けたこの桜は、間もなく新入生や1学年大きくなった生徒たちを迎えようとしています。