
梅雨の足音が聞こえてくる季節になりました。この季節になると、福岡都市圏に住む私たちには共通の心配事が頭をもたげます。それは「水」です。
大型河川(おおきな川)がなく、なだらかな地形が多い福岡は、渇水により300日近い給水制限を経験したこともあります。
それに加えて、毎年の人口増加(福岡市の人口増加率は今年、全国で2位を記録しています)。都市の規模は大きくなっていますが、水の供給源は確保できていません。
そんな福岡の水事情を改善すべく2004年からスタートしたのが、「海水淡水化計画」です。
福岡市東部の沖合に取水パイプを沈め、逆浸透法により塩分を除去。水質を調整して淡水を造りだします。国内最大級のこの施設では、最大で1日に5万?。25万人分の生活水をつくりだします。
この方法は従来の蒸発法、電気透析法にくらべ、処理プロセスが簡単で、コストも抑えられるといわれています。
それでも、海水からの造水には大量の電力が必要で、河川から水をつくるよりも割高。濃縮された海水の利用法もまだまだ研究の余地があります。
将来、様々な場面で活躍するであろう、海水の淡水化技術。
しかし、それに頼りきっていては、2次、3次の環境被害が出てくるかもしれません。
新たに作り出すと共に、使わない工夫が求められています。

