
美味しい食べ物もいっぱいありますが、ワインも美味しい季節ですよね。
今日は、宮崎県都城市でワイン作りに取り組む方々をご紹介します。
都城ワイナリーは、3年ほど前に立ち上がった、生まれたばかりの会社。
きっかけは、「畜産の盛んなこの町で、美味しいお肉に美味しいワインを自分たちの手で作ろう!」でした。
とは言え、そう簡単なお話ではありません。まずは、原料になるブドウの栽培からはじめなくてはなりません。畑は、南九州有数の観光地、霧島山の国立公園の中に作られました。
ワインがデリケートな飲み物であるように、その原料であるブドウも、とてもデリケートな果物です。
ブドウを栽培するには、様々な条件が必要になります。なかでも大切なのは、一日の寒暖差が大きいこと、つまりそれは、厳しい自然条件そのものを意味します。
そして、順調に育ったブドウの木も、実を落とす強い風やカビを運ぶ霧、さらに公園内に生息する様々な動物たちによって脅かされます。一年目に植えたブドウは鹿に食い荒らされて全滅。2年目以降も、出来た実のほとんどが鳥たちがつい
ばんでしまいました。
しかし、そこは国立公園。いかに環境が厳しくても、それを人の手で変えることは出来ません。
ワイナリーの社長、山内さんはおっしゃいます。大切なのは、自然と戦うことではなく、自然を受け入れること。自然と共存し、自然に育まれるからこそ、いいブドウ、そしていいワインが出来るんです、と。
それは、我々人間に向けられたメッセージの様にも、思われます。
来年は、ようやく一般発売までこぎつけられそうです、とのことでした。
4年もの歳月をかけて生み出される、都城のワイン。年間1000本の生産をめざして、これからも自然との付き合いが続いてゆきます。

