
ソーラー発電で進む和船が登場したという話題です。
近江八幡の水郷は、ヨシ原と田畑を縫うように走っています。
その水郷を、和船で船頭さんの案内を受けて遊覧するのは、観光名物の
一つになっています。
その和船に、ソーラー和船が登場しました。
これは、県内の中小企業で作る協同組合「HIP(ヒップ)滋賀」が作った、
?ソーラー秀次丸(ひでつぐまる)?です。
和船の雰囲気十分の、木造の屋形船で、屋根に太陽光パネル20枚を設置、
そこで作られた力でモーターを動かす仕組みになっています。
充電機能もあり、雨や曇りでも、およそ2時間運航できます。
定員は13名。団体でも十分、一緒に楽しめますよね。
現在運航している和船は、手漕ぎ船とエンジン付きの和船です。
手漕ぎ船は、船頭さんのたくみな舵取りで、水郷の春夏秋冬を存分に味わえる
遊覧ですが、後継者問題が深刻になっています。
また、エンジン船は排ガスと油汚れや、排気音による騒音でせっかくの
自然を満喫できにくい面があります。
?ソーラー秀次丸?は、両方の問題を解決。
鳥のさえずりに耳を澄ましたり、ヨシが冬の風でこすれる音なんかも
聞こえるかもしれません。越冬中の水鳥に近づくこともできます。
もちろん、排気ガスを出さないので、水鳥や魚への影響も少なくてすみます。
現在は、モニター運航中ですが、来春からは営業運航して、本格的に
動き出すそうです。
歴史や風情ある観光名物に、環境に優しい最新技術が加わるこのシステム、
近江八幡にお越し頂いて、味わってください。

