
岡山県吉井川の河川敷にはびっしりとたくさんの竹軸が敷かれています。これは、国内では珍しくなった竹製の筆軸の天日干しの光景です。この季節は、天日干しの本格的シーズン。地元で伐採された竹は、一度釜ゆでされ、そして約70日間、太陽のもとで乾燥させます。業者の方は、竹がまんべんなく太陽の光をあびることができるようにと、熊手を使って頻繁に竹を転がします。まさに時間をじっくりかける昔ながらの方法です。吉井川には、カラカラカラ・・・とその軽やかな音が響き渡っていました。近年、筆の軸はプラスチック製などが多数を占めるようになりました。しかし、吉井地区のしっかりとした竹と、晴れの多い岡山の太陽の恵みで丁寧に作られた筆の軸。そのぬくもりは、まさに自然の恩恵ですね。日本人になじみ深い道具の筆も、昔から自然の力を借りて作られてきました。筆一本からも地球と自然への感謝の気持ちが湧いてきます。