
そしてその路面電車の中に、この夏、風鈴がおめみえしました。備前焼でつくった風鈴が47個、ずらりとつり革の間にたらされています。
備前焼はもともと粘土に鉄分が含まれているので、ほかの風鈴に比べて、音が柔らかく深みのあるのが特徴です。さらに電車の中や窓ガラスにも青色のシールが水玉模様に貼り付けられて、ところどころにカブトムシやアオガエル、ひまわりといった夏らしい白いオブジェも見られます。
車内に入ると、その爽やかな雰囲気に楽しくなります。そして電車がゆれるたびに、「チリーン」と優しい音色が車内に響き渡り、夏の暑さも忘れられるようです。
音でひとときの涼を感じていた昔の人たちの知恵がここにも生きています。


