
ここにジンリョウユリがあります。
徳島県内の数カ所と静岡県の一部にしか自生していないジンリョウユリは、絶滅がもっとも危惧される植物として国や県のレッドデータブックに載っている植物です。
ジンリョウユリは、ササユリが突然変異をおこしたもので、蛇紋岩(じゃもんがん)という痩せた岩地にしか自生しない世界的にも珍しいユリです。
昭和12年、神山町神領で最初に発見されたことからその名がつきました。
背の高さは、50センチから80センチとユリの仲間では小型です。
多年草で、毎年5月末から初夏にかけて淡い紅色の花をつけます。
笹のように、細く長く伸びた葉もこのユリの特長です。
ところが、植林によって山肌が陰になって、草地に生えるジンリョウユリは育たなくなりました。
また、山野草ブームもあって、マニアや一部の業者ががユリを持ち去り、盗掘されてしまいました。
そこで、城西高校(じょうせいこうこう)神山分校では、93年から、バイオテクノロジーを利用してジンリョウユリの増殖を行っています。
このほど城西高等学校神山分校の生徒と勝浦高校(かつうら)の園芸科の生徒と神山中学校の生徒が一緒にジンリョウユリの球根480個を植え込みました。
開花するまで,2・3年かかりますが,かわいい花を咲かせられるように管理していきたいと話しています。


