
しかし、今年は例年になく厳しい状況。というのも3月下旬に気温が低い状態が続き凍霜害が広がったため、先日の初取引では昨年の8分の1にまで取扱量が減ってしまったのです。
お茶の木にとって冬の寒さは必須ですが、春を迎え萌芽した新芽は寒さにとても弱いのです。
藤枝市瀬戸ノ谷にある「向島園」の茶畑でも、その被害は深刻なものでした。
しかし24歳の若手園主・向島和詞さんは悲観ばかりではないと話します。
「新茶だけが緑茶ではないし、この機会に品質の高い二番茶、三番茶をアピールしたい。さらに今後は気候変動に合わせたお茶作りも考えていかなければならないのではないか。」と、自然と調和した形での茶栽培を提案しています。
向島さんの父親である先代が、昭和57年から完全有機栽培に取り組んできた茶園では、化学肥料や農薬を使わないだけでなく、密植を避けて茶木を植えてきたので1本1本の幹が太くのびのびと生命力豊かな茶木が育ちました。
お茶も生き物であるとの考え方から、生産性のみを考えた人間のエゴではなく大きな意味での生命の調和を目指してお茶づくりに励むこの姿勢は、若き園主に引き継がれさらに発展をとげようとしています。

